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20230210:寂しいネ・・・”747” 生産終了(ボーイング社)/”MSJ” 開発撤退(三菱重工業社) [雑感]

747:
 ボー-イング社(USA)が、"超" が付くのに相応しい大型航空機 "ジャンボ747" の生産を終了したとの事だ(1月31日)。 最終機は貨物運搬仕様で、生産累計は1.5K機を越えているらしい(2月1日付け各紙夕刊)。
 
 世の中、輸送コストが低い中型機中心の時代へ入っている様ですねぇ。
 自分は現役時代、僅か数回に過ぎなかったが海外出張時とか沖縄への出講時に747機を利用した事があった。
 勤務先が航空会社と一括契約していて、海外出張時にそこを利用すれば費用据え置きでワンランク上の席を確保出来る様な特約が受けられる "良き" 時代の事でした。 747機で、それも特に2階の席が取れた時に受けたサービスは抜群だった事が良い想い出になっていて、この感覚は中型機では味わう事は出来なかった筈だ。

 今一つの想い出は、ANAで沖縄からの帰路、同社最終機となる747機に搭乗出来た事だった。 訪問先から支給される旅費は勿論エコノミー額だが、溜め込んでいたマイル・サービスを使って上のクラスを利用する事が出来たのが幸いだった。 その時の乗員の話でも、やはり超大型機の乗り心地は多種機とは比べものにならないと。
 弾んだ話のおかげで機長/副機長/乗員の署名付き記念カードを貰って、今でも時々眺めては当時を想い出す事があります。

 燃費の良い中型機や小型機への移行はSDGs時代の賜だし、誰も異論を挟めない・・・なぁ。 けど、チコッと寂しい。

MSJ:
 もっと寂しいのは、三菱重工が100席クラスの中型ジェット機(三菱スペース・ジェット "MSJ";旧称=三菱リージョナル・ジェット "MRJ" )開発を完全に断念した事だ(2月6日)・・・国家プロジェクトとして国( 経済産業省⇒(丸投げ)⇒NEDO⇒事業委託 )が全面的にバックアップしてきたのだが。
 いろんな裏話を聴いた事があるけど、旅客機製造経験不足にもかかわらず技術者の "自負" が高く&強過ぎて、同規模で既に市場を席巻しているジェット機仕様を鼻にも引っかけずに仕様設計の仕直しを繰り返して開発がドンドン遅れ、結局のところ、事業展開を見込めずに撤退となってしまった・・・って、ホントかどうか。

 我が国の航空機産業は、戦闘機を海外西側諸国と共同開発するに留まる様だ・・・残念だなぁ。

とすれば:
 国産のYS11後継機は今後登場する事は無くなったと言う事か。 何故って、旅客機と戦闘機は共に空を飛ぶ飛翔体だが、その仕様とそれを実現させる設計思想&技術は異次元のモノだと言うから。
 でも・・・プライベート・ユースの "ホンダ・ジェット" があるぞ。 これに頑張って貰うしか無いのかなぁ・・・

ついでに:
 747型機は、ハリウッド映画でお馴染みの米国大統領専用機 "エア・フォース・ワン" のベース機になっているそうですね。
 知りませんでした。

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