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20190715:”ビッグスリー”(クルマ産業@USA) は今・・・ [雑感]

 “L.アイアコッカ” 氏が亡くなったそうだ(享年94歳)。
 大ヒットした “マスタング” を開発した辣腕家で、社長職@”フォード” 社を解かれた後に破綻に直面していた “クライスラー” 社を再建。
 そこではジープの “チェロキー” を開発し、大ヒットした。
 これを乗り回していた旧友がいたが、今はもう手放している。

 当時の米国では日本車が市場を席巻していて、組み立て工員@デトロイトが日本車をハンマーでたたき壊している映像を覚えているが、この方も輪をかけた ”日本叩き” の第一人者だった。
 が、”日本車キラー” として開発した “ネオン” が期待叶わず失敗ともされていた。

 “GM” も世界最大のクルマ・メーカーとして長い間君臨していた。
 この会社は巨大過ぎて、自分には理解のしようがないが、その内膜は評判になった “晴れた日にはGMが見える” に詳しかった。

 “栄枯盛衰は世の習い” とはいうものの、これ等のビッグスリーもいまでは様変わりしていて昔の存在感は無くなってしまっている。

 電気自動車/燃料自動車/自動運転車・・・等々、クルマを巡る動きは先を読めない程急激かつ混沌としている中、トヨタ自動車が矢継ぎ早に手を打っている事が新聞等で報道されているが、10年先/20年先にはどうなっているのか。
 単なる “焦り” に終わってしまうのか、”功を奏して” やはりフロントランナーとして君臨しているのか・・・アイアコッカ氏訃報で想い巡らしました。

因みに:
 “ビッグフォー”は “A.クリスティ” 原作の “H.ポワロ” ものです。

更に:
 7月11日付け各紙訃報によれば、”J.ペロー” 氏が亡くなった(9日;89歳)。
 この方もL.アイアコッカ氏と同様の辣腕実業家だった。
 “IBM” 社営業部門で突出した成績を出したが、新規分野への進出提案が受け入れられずに飛び出し、情報処理ベンチャーを立ち上げ、これまた急成長させ “GM” へ売却して大富豪へ。
 そして大統領選へ立候補。
 正しく先の大統領選での “トランプ流演説” で支持を集めたが(1992)、保守陣営を分割させる結果となり、とどのつまりはブッシュ(父)共和党候補激の再選を潰し、クリントン政権誕生への路を拓く事となった。
 選挙戦略/戦術さえ整えていたら四半世紀前に今のトランプ大統領並みの実業家出の大統領になっていたかも知れない・・・とも言われているそうだ。
 こういう破天荒な実業家が出る米国って、今のGAFA誕生の素地が昔から在ったって事で、この意味で奥が深い・・・と想わざるを得ない。
 ちょっと無理かな・・・日本では。


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