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20170226-2:鈴木清順氏を悼む [故人を悼む]

 この2月13日に療養中のところお亡くなりなっていたと各紙23日付けで伝えています。
 享年93歳。

 各紙記事では、等しく代表作 ”ツィゴイネルワイゼン” を挙げて追悼しておりますが、自分の年代だと、最初は日活時代の二番目監督(*)のイメージが強く、次いで同社解雇後大分経ってから監督復帰、俳優としても TV ドラマや映画の "ちょい役" 出演(所謂 "友情出演" と言うヤツ?)、更にアニメ ”ルパン三世” に関わった事等、よく言えば "多岐にわたった創作活動" を、有り体に言えば "何でも屋" の感じを受けていました。

(*)今のお若い方々は信じられないでしょうが、大昔、映画は2本立て上映が普通で、本命で客を   集め、二番手で時間を潰す・・・といった感じでした
  (映画を観る事が最大の娯楽の時代です)。

 しかし自分のこの見方は的を外しておりました。
 海外の映画関係者の作品のとらえ方は全く異なり、異常な迄の関心・尊敬を受けておられた様です。
 北野武さんもそうですが、国内以上に海外で評価の高い方々に共通する点は、批評家等の言い分に惑わされずに、自分の信念をぶれない迄に確立している事の様に想われます。

 恐らくは、"批評"・"評論" とは名ばかりで、実態は体の良い "批判"・”ケチつけ” に留まっていると受け取れる程に、自己実現に自信をお持ちなのでしょう。
 それこそが、海外で彼等の心に共鳴するのでは・・・(←自分には解りようもありませんが)

 それにしても、海外で評判を取ってから我が国でも評価されるパターンは何とかならないのか・・・ 他人の目を常に気にして、最初に異見を出すのが難しいムラ社会では無理なのか?・・・と気に病んでおります(少し論理が飛躍し過ぎ・・・ですネ?)。

 自分は代表作とされる ”ツィゴイネルワイゼン” を鑑賞しておらず、何も言う資格はありませんが、"肉体の門" は二番目映画とは想えなかった記憶があります。
 年代確認の為に WikiPedia を訪ねたら、”ツィゴイネルワイゼン”は1980年、"肉体の門"は1964年公開でした(1980年代は現役真っ盛りで自由時間に乏しく、一方1964年は "学生時代" でした)。
 黙礼。


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