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20221230:難問 - 年金 ”受給開始時期” [自分の事]

 年が押し迫ったこの時期のブログには相応しくないかも・・・と承知しながら、自分が
   "正しい受給開始時期の選択をした"

と想ったのは以下の記事を読んだから:
   あるべき年金保障改革
    - 年金、繰り下げ受給へ誘導も
   (日経紙:2022年12月22日付け朝刊・経済教室)
   (執筆:駒村康平氏:慶応義塾大学教授)

 さすがは大学教授だけはある執筆内容で、自分の様な素人読者にも解る様に図入りで解説されている。
 が、自分の様な預貯金取り崩しながらの年金生活者の目線で眺めると、そんな心配を微塵にも持たない階層のお方の解説記事・・・との印象だ。
 但し、決して悪口言っているのではありません。 学識者らしい正当な記事だと捉えております。 但し、自分には机上の理論であって、"生活感" は感じられない・・・って意味です。

さて:
 現下の年金制度では "65歳" からの受給が標準として定められているが、60歳からの "繰り上げ"(要するに "早取り" )/"75歳迄の繰り下げ"(要すれば "遅取り" )も選択可能な仕組みになっている。
 繰り上げ受給では標準受給額よりも割り引かれ、繰り下げ受給では割り増しされる。 また年金は一生涯受給出来るので受給期間が永ければ永い程に受給総額は↑するが、その総額は受給開始時期&どれだけ永生き出来るかによって変わる。

そんな訳で・・・:
 "国の本音" は "破綻" を先送り出来る "繰り下げ受給" だ。 歩調を合わせるかの様にこれをお勧めする評論家筋も複数いる。

ところで・・・:
 自分は72歳迄現役で常態勤務し、以後は現在に至る迄在宅を主とした業務を受託しているが、それは限りなくボランティア活動に近い。
 これを予測して自分は "標準受給" とした。
 理由は、ケシカラン "けち臭い" 考えで、
   現役時代に支払った社会保険費を "回収" する

で、その為には可能な限り長期にわたった受給期間にすべく健康維持に努める・・・そんな、決して褒められた動機では無かった(心貧しい自分・・・と自覚しております)。
 何せ現役時代に納めた税金は我慢出来ない程にバカ高かく、当時からあった "政治とカネ" 問題にウンザリしていたせいもあったが、いわゆる高齢者層に入ると、予期もしない病魔に襲われる事もあるし(実際にそうだった)、安全神話とか神風神話を信用しない自分には日本社会の "持続性" を確信出来なかった事等が背景にあった事も事実でありまする。

 冒頭引用記事に依れば、我が日本人の寿命は今後ともしばらくは延びて、団塊世代の殆どが90歳代突入を見込まれているそうだが、問題は健康寿命の方だ。

 私等は数え切れない程の化学物質を食品添加剤とか自然環境を介して身体に入れているが、その十年二十年を超える長期にわたった摂取による身体安全性は "確認" され、保証されている訳では無い。 実は、国が確認しているのは基本的に短期間摂取安全性基準に過ぎなく、長期摂取に関わる安全性を保障している訳では無いのが実態だ。
 そんな長期にわたる摂取効果を調査する学究的研究には文科省からは競争的研究資金は支給されないのが現実だから・・・と言える。 一時期話題になった "環境ホルモン" 問題でも、EUでは未だに調査研究を続けている機関/部門があっても、我が国ではその種を観聞きした事が無い。 この意味で我が国の学究分野は "狭い" と言わざるを得ない(但し "浅い" 訳では無い例が多い)

 そんな訳で、自分は現役期が長かった事もあって早取りはしなかったものの、遅取りは少しも考慮しなかったのです。
 私等夫婦の今現在を想うと、自分の選択は正しかった・・・ととらえております。

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