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20230430:怪しい?三権分立 [雑感]

 間もなく "憲法記念日"(5月3日)がやってくる。
 自らの発意に基ずく訳では無く、敗戦後にGHQから与えられた憲法だが、これによって "三権分立" の原則が謳われ、"民主主義国家" の基盤が構築された訳だ。
 今やこの地球上では数の上で強権国家の方が多く、民主主義国家は劣勢だ。 この中で我が日本はいろんな指標で中進国並みになっちまった様だが、少なくとも三権分立の原則は守られてきている・・・と信じていたし、少なくとも老生には "これこそ国の誇り" と信じてきた。

が・・・:
 実はそうでも無かったかも・・・だ
 大阪空港周辺住民が起こした航空機夜間(21:00-翌朝07:00)飛行差し止め訴訟が住民側優位で最高裁まで持ち込まれたが、最終段階で、国、具体的には法務省側意向を受けた元長官が当時の長官裁量へ介入したとの事だ:
   最高裁判決、元長官が介入
    - '81年の大阪空港訴訟 結論、国側勝訴に覆る
    - 団藤元判事、ノートに記す
    (日経紙:2023年4月21日付け朝刊社会紙面)

 この記事をそのまま受け取れば、行政側が司法側へ "越権" 行為した訳で、民主主義の根幹を犯した事になり、我が国は "その程度の国" だったのか・・・と信じられない事が起こっていた訳だ。

 憲法記念日は "国民の祝日" として定められたのだが、憲法が保障している筈の三権分立原則が犯されていたとすれば・・・どう祝うのか。 "主権在民" は何処へ行っちまったのか・・・この歳になってこんなに情けない想いをするとは・・・

加えて:
 この問題がスルーされている社会って何なんだ・・・そんな気さえしかねない。
 久しぶりに考えさせられ、苛つきもした。

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