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20231030:チコッと ”ピンぼけ” [雑感]

 残念な事に我が国の "国際センス" の無さ・・・って言うか、チコット "ピンぼけ" を象徴する出来事が立て続けて2件あった。

その1:冬季オリンピック札幌招致計画
 札幌市とJOC(日本オリンピック委員会)はこの11日に
   2030年冬季五輪・パラリンピック招致断念

を正式発表し、2034年招致に切り替えて準備するとした。
 理由は、先の東京大会招致活動で明らかにされた汚職/談合事件の影響で地元でさえ支持が伸び悩み、開催経費増大負担の理解が得られない等々の不安材料満杯だったからと推察されている。

 ところが皮肉にも3日後の14日にはIOC(国際オリンピック委員会)が
   2030&2034年開催地を "同時" 決定する

との方針を発表した。
 既に開催地が半ば決まっているとの報道もあったりして、何たる "間の悪さ" だろうか。
 JOCの国際感覚の無さを疑う。 JOC⇔IOC情報共有が全く無い事がバレてしまった事を意味している以外の何物でも無かろう・・・って想う。
 何事の決定にも "人と人との繋がり"、言ってみれば "外交の裏舞台" が大きな要素を占めるのは何処の世界でも同じだと想うが、JOCの思惑がIOCには全く伝わっていなかった・・・って事は、JOCは "井の中の蛙"、世間知らずの "お人好し" の集まりとしか想えない。
 こう言う状態を "蚊帳の外" ・・・ って言うが、既に今のお若い方々には "蚊帳" が何なのか、残念ながらお解りにはなりますまい。

その2:人質解放要求声明
 イスラエル/ハマス間の戦闘をめぐり、日本を除くG7首脳は22日にリモート会談の結果を受けた共同声明を出し、その中でイスラエルへその自衛権を支持し、併せてガザの民間人を保護する為の国際人道法の順守を求めた。 加えてハマスに対しては、人質解放を要求している。
 今年のG7議長国である我が国は "蚊帳の外" に置かれた。 その理由を松野内閣官房長官は
   日本人は人質を取られていないから
との解釈を会見で公表している。

 だが、こんな感覚では北朝鮮に拉致された大勢の日本人問題を抱える我が国を心から支援してくれる国がどれ程あるのだろうか。
 民間人の人質は基本的人権であるところの "生存権" を犯す犯罪だからして、自国民が "いる/いない" が判断基準になる問題では無かろうに。
 全くセンスを疑う・・・情けない。
 正直に言えば、チコッとどころか、致命的なピンぼけだ。 外交オンチとしか言いようが無い。

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