SSブログ

20200729:政治は常に ”生贄”(いけにえ)を・・・(コロナ禍) [雑感]

 感染源に想定された経緯を想い起こすと、当初は "春節時の中国からの観光客"、次いで "クルーズ船"@横浜港が指摘され、"屋台船" 利用客とか "観光バス" 乗務員等の罹患者、加えて "無症状の若者" がウイルスを撒き散らしていると喧伝された。

 感染拡大を恐れる余り、総理大臣は独断で "全国一斉休校" 措置に踏み切ったが、そのせいかどうか小中学生、それに高校生等の感染者は少なく( ← 今では、彼等彼女らは本来的に感染され難い事が解り始めている)、一方で医療体制の逼迫と重なって "高齢者の重篤化" は収まらなかった。
 特に忘れてはならない事には、埼玉県では保健所医師が医療機関逼迫を理由に "自宅待機させている内に死亡させた高齢者" が複数あった事で、この辺りから "保健所の在り方" が論点対象となったりした。

 その内に緊急事態宣言時には休業要請に従わなかった "パチンコ店" が槍玉に挙がったが、
   "今もってパチンコ店が感染集団源になった事例は報告されていない"。

 じゃぁ、"あの騒ぎは何だったのか"。
 糾弾の先頭に立った担当大臣&自治体トップ、更には自粛警察官を演じられた方々は今、どの様にこの事実を捉えておられるのか ・・・ "不都合な真実" には誰もが黙して語らずだ。
 今では、法で定められた店内換気&マスク姿で黙々と打ち続ける客が多い事から "店内では飛沫感染が生じていない" ・・・ って言われ始めている。

 緊急事態宣言が解除され、それを追う様に東京アラートが鳴り止み、行動制限が次から次へと緩くなるにつれて感染者数が急増していったが、今度は "夜の街"@新宿歌舞伎町が感染源と特定され、それが池袋へ、埼玉地区へと拡がっているとされた。
 またしても "夜の街勤務の無症状若者" が感染を拡げていると指摘されたが、今ではむしろ職場内/施設内/家庭内集団感染も劣らずに拡がっている。

 この間、政府は自粛要請だけで、感染が収まらない要因としての "生贄" を次から次へと揚げていき、国民の注意をそちらへ向け、自らの無策には "頬被り" だ。
 最近の "とっておき" は、
   "東京の感染急速拡大は東京問題"

と切って捨てた菅官房長官の言い分だが、政府側の基本姿勢が "国民生命よりも経済優先" とした政策を棚上げした責任回避以外の何物でも無い。
 このお方は "顔色一つ変える事無く"、なんでも言いのけてしまうので、その言や全く信用出来ない。
 少なくとも自分は全く信用していない。
 こんな報道官が仕切るので、後になっての政府の取り組みの "検証" なんぞ出来る訳が無い・・・と考えているのは自分だけではあるまい。
 これも "Jの悲劇" なのだ。



共通テーマ:日記・雑感