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20201012:地銀再編 [雑感]

 "銀行業は必要だが銀行は不要(になるかも)" ・・・ と言われ出して久しい。
 そんな今、今度の政権では "地銀の再編" が促されるそうだ。
 "何せ、金貸しに毛の生えた程度のちっぽけな地銀が多過ぎる" ・・・ との判断があるとの事だ。

 3年程前、三菱東京銀行( かっての "三菱東京UFJ銀行" ・・・ UFJ銀行出身者は悔しいだろうなぁ )の幹部は
   "7年後には銀行の事務の40%は AI で代行可能"

と指摘していた(日経紙:2017年8月13日付け社説で紹介)。

 卓見だ。
 あと4年程で40%に相当する10K人弱の行員の再教育/再配置で新たな体制を構築すべく、今はその最中のあるのであろう。

 我が国トップの銀行は、情報通信技術(ICT)の進歩を正面から受けて自ら革新していけるのだろうが、"地方名士" に甘んじているだけ(?)地銀幹部がこの様な危機感を持ち合わせているのかどうか、他人事ながら気になるところだ。

 AI は特定業種の人の仕事を奪う事になろうが(*1)、それで武装化された ICTの進歩を止める事は出来ない(何せ "2045年" には "AI は人智を凌ぐ" との説さえある程、AI の進歩は凄まじい)。
 進んで受け入れて、自ら革新して行く姿勢が必要な事は産業革命以降の歴史が証明している。

 これからの時代、果たしてどれ程の生き残れる地銀があるのだろうか。
 年金生活者には関係ないけど、ふと地銀再編のニュースを観て聴いて想ったものでした。

これとは関係ないけど・・・:
 口座整理の際に地元銀行の分は全て閉鎖してしまっている自分は "用意良過ぎる" のか・・・な?
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(*1):2017年に二つの調査研究がありました:
①日本経済新聞社/フィナンシャル・タイムズ社(英):
 人が携わる約2K種の業務の30%はロボット代替が出来る。
 日本の場合、大凡50%強と見積もられている。

②野村総合研究所/オックスフォード大学:
 AIやロボットで代替可能な労働人口比率は以下と推定されている:
   日本 = 49%
   英国 = 35%
   米国 = 47%

 これ等の調査結果をどう捉えて、日本の近未来像をどう描き、設定するのか迄はデジタル庁では出来まい。
 また日本は "置いてけ掘り" を喰らうのか・・・そうなったら、1K兆円を越す国債の負担に喘ぐに違い無いこれからのお若い方々は可哀想過ぎる・・・お気の毒ですが、老生には何も手助け出来ません。



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