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20220925:J.L.ゴダール氏逝く(映画監督@仏) [故人を悼む]

 13日に逝去。 享年91歳。

 1960年代、フランス映画に新しい波("ヌーベル・バーグ")をもたらした方だ。
 型に嵌まった映像を拒否し、ストリート・ムービーさながらの躍動感溢れる映画は世界中で好意的に迎えられた。
 自分は、
   勝手にしやがれ(1960)・・・①

   気狂いピエロ(1965)・・・②

の2本しか観ていないが、斬新でしたねぇ。

 奇しくも一年前、9月6日に①&②で主役を演じたJ.P.ベルモンドさんが旅立っている。
 これでヌーベルバーグの立役者は
   皆、いなくなってしまった

です。
 この歳になると、いろ*2な時代を変えてきた方々の訃報を聴いて、その瞬間を想い起こす事が多くなりました。
 黙祷。

蛇足ですが・・・:
 ②のタイトルなんぞ、今では通用しません。
 PC漢字辞書の中にはこの単語さえ登録されていないのもある・・・今はそんな時代です。

そう言えばこんな事もありました:
 故・横溝正史原作:金田一耕助’ "獄門島" 事件では、芭蕉翁の高弟子である宝井其角の有名な句:
   うぐいすの 身を逆さまに 初音かな
を見立てた第一の殺人が発生するが、その時節が句とは異なり
   "季違い" だが仕方が無い
と犯人が呟く・・・これを聴いた耕助が
   "気違い" だが仕方が無い

と "聞き違える" 有名な場面の事です。
 まぁ、犯人の方が狡猾のせいか、彼は連続殺人を見逃す点にかけちゃ、E.クイーンと双璧をなしますからねぇ・・・無理もなかとよって事です。
 勿論、今は映画/TVドラマでは "巧妙に" 言い換えているのですがねぇ・・・多分、年寄りは気がつくんだが。

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