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20230414:想い込み( ”放流” 為ならず) [雑感]

 自然界は人間様の想う通りにはならない・・・そんな実例だろうか。
 アユとかマスの稚魚放流は生態系のバランスを乱し、その川に本来住み着く魚の種類や生息数を減らす・・・との結論で、北大が海外大学と共同で現地調査した結果だ:
   放流で魚が減る波紋
    - 自然の恵み、すみかの保全こそ
   (日経紙:2023年2月26日朝刊サイエンス紙面)

 放流で一次的に増えるが、稚魚は類似の遺伝子を持つ結果、種保存本能から生存競争で既往の別種類を追い出す。 またその結果増え過ぎた稚魚同士が限りあるエサやすみかを奪い合うのだという。 北海道の31河川の1999~2019年間にわたった魚の種類&生息数を調査した成果との事だ。
 水産学者の方々は当然の事として冷静に受け止めていて、この前提で "放流のあり方" を議論する時期に来ていると指摘しているそうだ・・・稚魚放流行政を薦めてきた水産庁は "どうする?"

 水産学を何一つ学んだ経験の無い自分は "放流は生態系を保全する手段" とばかり想っていたので、驚いたのなんのって、・・・驚きました。
 ノーテンキな想い込み・・・他にもありそうで危ない*2、そして恥ずかしい限りデス。

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