SSブログ

20230707:おかしい(瞬間味見) [食]

 毎夕食時に時計代わりに観るTVニュースでは、どこの民放版でも必ずと言って良いほど所謂 "大衆食堂" の評判メニューを紹介している。 食べ時だから・・・って訳か。

 それぞれの局のアナウンサーが味見した "瞬間" に "美味しい"・・・って連発する様を観る度に、
   そりゃぁ無いだろう

って想う。

 味を感ずるのは、見映えや彩り、周りの雰囲気とか空腹感等も脇役として働くが、主役の舌の働きは複雑な筈だ。 味蕾は口内&喉にまで拡がって分布していて、それが神経回路を経て脳に伝達してから初めて旨いって感じるのだから、"瞬間的に美味しいって解る訳は無い"。
 そう言うのが取材時の "お約束事" だからか、場合によっては既に味見していたかもだ。

 いつもいい加減だなぁ・・・って感じていたが、口腔外科学の専門家が "味わいメカ" を紹介していたエッセイに出会い、老生の永年の "疑問" が見当違いでは無かった事に安心した:
   太田嘉英氏(東海大学医学部口腔外科学領域教授)
    -元気の処方箋:「おいしさ」 は奥が深い
   (日経紙:2023年7月1日付け朝刊土曜日版)

 これを読むと、おいしさの秘密が解ってくる(様な気がしました)。