SSブログ

20230812:”科博” クラウド・ファンディング [雑感]

 国立科学博物館( "科博" )が動植物や自然史に関わる化石等々、科学的に価値のある標本保管に関わる光熱費高騰の為に予算不足でやむにやまれずにクラウド・ファンディングを呼びかけた(8月7日)ところ、10時間足らずで¥1億超の申し出があったとの報道だ(目標額=¥1.5億円)。 8日午後には¥3億円超、9日に至っては¥4億円突破との報道も聴いた。 今日辺りは・・・既に¥5億円越えしているとも。

 それだけ国民の関心が高かった訳だ。
 科博は国立の機関ではあるが、独立行政法人であって、その運用の基本が一任されている一方で、予算の80%程が国からの交付金、残りは入館料等々の自己収入金で賄う仕組みになっている。
 近年、交付金は漸増されたもののエネルギー経費高騰には追いつかなかった様だ。

 "文化" を重んじる国では、この種機関の運営費の一部は国民、特に富裕層からの寄付で賄われているのが普通だが、我が国の富裕層にはそう言うお考えには関心を寄せていないからだろう、科博が一般国民へ向けてのクラウド・ファンディングに踏み込み、呼びかけていても驚くべき事とは言え無い・・・って老生は想っている。

 国立と名乗るからには交付金をもっと増やせ・・・って意見も多いけど、防衛費や社会保険制度維持、少子化対策等々の増額を御旗としている国は必ずや
   増税+ "文化政策費の縮小"

を強いるだろうから、大学を含めた独立行政機関の運営は今後益々厳しい局面を迎えるに違い無い。
 その時に、
   我が国が文化国家の名に値するかどうか

が問われるのではないかと老生は捉えている(寂しいね)。

ついでに:
 現館長の篠田謙一氏は分子人類学がご専門で、遺伝子解析に基づくいた "出アフリカ後" 人類の足跡を学究された方として著名だ。
 軽薄な言い方だが、老生は昔からこの方の "ファン" だ。
 だからして、クラウド・ファンディングの呼びかけニュースを観て聴いて、それでは・・・と応募する気になった。

更についでの提案ですが・・・:
 国会開催運営費は¥3億円/日と算定されているし、政党には税金から数十億円から百億円単位の助成金が支給されている。
 "国家の品格" を維持する上でも余り意味の無い国会開催日数を数日だけでも減らし、また助成金を受けている政党は¥10億円を最小単位として運営にヘト*2になっている独立行政機関へ寄付したらどうか。
 加えて、40名近い国会議員や地方県会議員を引き連れた海外研修に支給されると言い訳されている党費支払いは一切取りやめ、その相当分を独立行政機関へ寄付したらどうか。 この方が遙かに国家への貢献度が高いと想うが、皆様にはどう想われますでしょうか?

加えて:
 余計な御世話だけど、正月にお金をばらまくよりも、こっちの方へばらまいて欲しい・・・と期待する老生でありまする。

心配なのは・・・:
 今回は初回だったから・・・毎年のクラウド・ファンディングは厳しいモノがあるとの予感が外れる事を祈りたい。
 予算に苦しんでいる独立行政法人は沢山。 これ等が皆揃ってクラウド・ファンディングやり始めたら・・・って心配もしています。

共通テーマ:日記・雑感