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20231014:”虐待防止改正案” 考(自民党@埼玉県議会) [雑感]

 本来は "児童を巻き込む悲惨な事故事件を防止" する意図からであったのだろう自民党県議団がまとめ上げた "児童虐待防止改正案" は、結局は "世論の余りの反対" にあって取り下げられた。

正直に申し上げると:
 報道から知る限りに於いての改正案は、老生の様な昭和前半に生を受けた世代であれば "尤もなところもある" と想う内容もあった。
 が、子供だけの留守番や外出を "放置による虐待" 扱いとする等々は、今のご時世では明らかに踏み込み過ぎだ。

今は:
 核家族化が極端な迄に進んでおり、幼い児童持ちのご家庭の多くが夫婦とも働きで、我が子と共に過ごす時間は圧倒的に少なくなっている。
 そんな中で、我が国では、
   -EUの様な法的な補助政策も無い
上に、
   -米国で良く観られるベビーシッターの様な社会習慣も根付いていない

から、改正案を実現出来る社会制度と家庭環境が整っていない今の段階では、これを受け入れる事の出来る家庭は限定的だっただろう・・・と想うのは老生でさえ容易だ。

 自民党が抱いているとされる "あるべき家庭観" を実現するには我が国の社会習慣/制度は余りに国民に寄り添っていない代物・・・と想わざるを得ない。
 鳴り物入りで発足させた "こども家庭庁" が描き、実現に向けた政策立案すべき活動だと想うが・・・多分だが、駄目だろうなぁ(≒絶望)。

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