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20231129:受給真っ盛り者が考える ”年金受給開始年齢” [ただの私見]

 年金 "繰り下げ" 受給を勧める様な19日付け全国紙全面広告を観た。
 現行の年金制度では65歳からの受給が可能だが、
   - 減額覚悟の60歳からの "繰り上げ" 受給も、

また希望するなら
   - 増額期待の75歳からの "繰り下げ" 受給も

可能な仕組みになっている。

 国は何としても避けたい(?)年金制度崩壊対策の一つとしてお得意の "先延ばし戦術" で "繰り下げ" をお勧めしている・・・とは、現在受給真っ盛りの老生の印象だ。

その1:
 繰り上げの場合の減額率計算式=
   0.4%×繰上げ請求月から65歳に達する日の前月迄の月数

で、標準額の1ヶ月につき▲0.4%、最大となる60歳からだと0.4*12*5=24%の減額になる。
 が、どっこい、5年間の先取り効果は無視出来ない。
 何処のネットニュースでも指摘されている様に
   -"80歳11ヶ月" 迄は標準受給総額よりも多く、
   -以降は少なくなる。

 つまりは、"21年間近く" は "先取り恩恵" があるとも解釈出来るのだ。
 自分が81歳以上長生き出来ると自信を持てれば繰り上げ受給は総額で損する事になるが、男性高齢者平均余命は大凡81.1歳なので、多少の減は我慢する事にすれば繰り上げ受給もあり得る・・・と老生は考える。

その2:
 繰り下げ受給の場合の増額率計算式=
   0.7%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数

で、標準額の一ヶ月につき0.7%、最大となる75歳繰り下げで84%の増額率となるので、
   -"11年10ヶ月" 以上長生きして年金を受け取らないと損

をしてしまう。

さて:
 "人生100年" 時代なんて囃し立てる話があるけど、60歳代の人間が高齢者、そして後期高齢者層になった時の健康状態なんぞ解りゃしない。
 大多数の高齢者世帯の最大出費は医療関係費・・・そんな覚悟が必要だと、老生は経験上から申し上げる次第だ。

そんな訳で:
 老生は標準受給で、運が良い事に単純計算の上では既に現役時代から支払ってきた社会保険料総額を "回収" しているとも言えるが、これからの受給資格者へは繰り下げ受給は余り勧められないなぁ。
 一寸先は闇・・・赤字国債を大量に刷って膨大な借金を背負っている国のお勧めを素直に受け取る事は老生にはとても*2・・・

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