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20240210:PETボトル水から ”マイクロプラ” [雑感]

 ご訪問戴いた方でお食事中の場合、食後での再訪問戴ければ幸いです。

 ウミガメの鼻に突き刺さったプラスチック製ストロー・・・このたった一枚の写真から海中へ漂う、更には海底に沈積する微細プラスチック破片による海洋汚染が広く知られるようになった。
 どんな秀逸な学術的論文や聴衆者満杯の資源環境講演会なんぞよりも "たった一葉" の写真の威力の凄まじさを老生はつくずく感じた。

さて最近では:
 "人間の体内にも侵入/蓄積" され始めているとの指摘がなされている。
 "排便" の中に混じっているとの論文報告があったのだ。
 微細プラスチック破片を取り込んだ魚介類の摂取等に起因され得るとされているが、加えてつい最近では米国で "PETボトル水" 中に含まれている事例が報告されている様だ(日刊ゲンダイ’ネットニュース:配信1月29日)。

 この種の微細プラ破片が人間体内でどの様な影響を及ぼすのかは研究途上にあって詳細は不明だが、血液中に侵入し、臓器に沈着したりすれば・・・ただでは済まないかも。

 それじゃぁ一体何を喰えば/飲めば良いんだ?
 今は昔、我が国の水道水は世界基準で見て極めて良質だとは東京都水道局の方から聴いた覚えがあったが、他方で我が国の水道管施設の老朽化が半端じゃなくてPETボトル水を・・・と言う訳にはいかなくなったのか?

 厄介な問題で、新たな脅威ですなぁ・・・これからの若い方々は大変な時代を生き延びる事になりはせんかと心配です。

ついでに:
 かっては学識者/有識者がそれぞれの想いを込めてマイクロプラの定義を下していたが、今では
   我が国や米国では:5mm以下の、
   EUでは:3nm~15mmの

微細プラスチック破片を "マイクロ・プラスチック" と定義しています。
 加えて、nmサイズのモノは "ナノプラスチック" とも呼称され始めました。
 やがて、ISO(国際標準化機構)で統一されると想われます。

が、問題の本質は:
 名称の統一よりも、海洋汚染を引き起こした微細プラスチック破片の
   -発生由来
   -形成メカ
   -海洋分布(含・種類&量)
   -生態系への進入経路/生態学的影響

等の地球規模的測定と防止政策の制定と規制だ。
 既に東南アジア域が大きな発生源の一つである事を指摘している論文はあるのだが・・・

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