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20230705:値上げは ”不可逆” [雑感]

 超円安に伴う原材料輸入費とか、燃料費とか、人件費とかの高騰で、何でもかんでもの "値上げラッシュ" が収まる気配はチコッとも無い。 この際・・・って訳での "便乗値上げ" も多くあるに違いないとは我がワイフ殿の言だ。

 そんな中、外食店や総菜店が使う業務用食用油が6年半ぶりに下落しているそうだ(日経紙:2023年6月29日付け朝刊マーケット商品紙面)。
 利用者側による使用量削減や原料となる大豆や菜種の国際相場安が背景にあるとの事だ。
 とすれば、これ迄に天麩羅とかを初めとする揚げ物の単価を値上げしてきた業者側はこれに対応して "値下げ" するのが筋だが、どっこい "そうはならない" ・・・ と老生は考える。
 一度値上げして得た "蜜の味" は金輪際手放す事は無いので、あれこれ屁理屈をつけて値下げには向かうまい。
 つまりは、"値上げは不可逆" と言える。

 "不可逆( "irreducible" )" は熱力学分野における用語であったと老生の微かな記憶だが、お隣半島国家とのお約束事の声明文に使われた事があって一般的用語になっていた・・・と想っていたが、諸物価高騰の理由付けにも活躍するとは想わなかった。
 賃上げに無縁な後期高齢者にとって実質的な値下げは年金だけで、"この恨み" をどうする&どうしよう。
 晴らすのは解散選挙の時にしかあるまい・・・

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