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20170429:熊本城と小峰城 [ただの私見]

 2016年4月14日と16日の熊本地震では、いまだに多くの被災者の方々が苦しんでおられるのを見るにつけ、お気の毒でならない。

 世界で発生する地震の可成りの部分が日本周囲域だとされており、自分の今の住まいである横浜市も首都直下型や南関東地震の被害が予想されている。
 そんな地域に住む自分等には常に "その覚悟" が必要だ。

 熊本地震では名城と謳われる熊本城も大きく被災し、やっとその復旧工事が本格化し始めたと伝えられている。
 4月14日付の日経紙では、天守閣を貫く鉄骨が設置された異様な写真が掲載されていて、2019年には外観だけでも復旧させたいと県の担当は語っているそうだ。

 崩壊した石垣の復旧については、3.11東日本大震災で同じ様に石垣等が崩壊した小峰城(福島県白河市:日本100名城の一つ)の復旧工事の経験が活かされているとも聴いた。

 小峰城は熊本城に比べようも無い程にこじんまりとした櫓のお城だが、家内の里近くなので何回か訪ねた事もあって身近に感じている。
 バラバラに崩れた石垣を元通りに組み直すのには、気が遠くなるような工数を必要としよう。
 そこに東北の経験が九州で活かされる・・・少しは心和むか・・・

(あまり意味の無い)追記
 第2次世界大戦で壊滅的な破壊をうけたドレスデン教会(ドイツ・ザクセン州・ドレスデン市)は、長い年月を費やして再建され、昔の姿を再現した。

 古いビルを解体するエンジニアリングがある様に、バラバラになった破片から元の姿を再現させる “再建エンジニアリング” も、今ではコンピューター上のソフトウェアの力を借りる事もあるそうです。
 小峰城・熊本城の場合、単に観光資源に留まらずに、地元の人たちの "心の宝(拠り所)" でもあり、その再建への異論は皆無と信じてますが、ドレスデン教会では再建にどういう意味があるのか・・・と言う "宗教上" の問題提起をする方々が居たそうです。