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20170507:脱工業化・・・目から鱗の話 [ただの私見]

 日経紙2017年4月27日付け記事には驚いた:
   私見卓見:日本でも脱工業化は止まらない
    (駐日スェーデン大使マグヌス・ローバック氏投稿記事

 スウェーデン首都ストックホルム欧州デジタル都市指標(*)で2位(1位はロンドン)、ベンチャー企業のハブ都市としての地位を獲得しており、ネットの通話サービス(スカイプ)、音楽配信(スポティファイ)、ゲーム(モージャン)等のルーツでもあるそうだ。
 まったく知りませんでした。
   (*) European Digital City Index ; https://digitalcityindex.eu

 日本と同様に150年前に工業化社会への移行が始まったが、製造業の海外移転等による脱工業化が日本より早くに始まり、脱工業化社会(:おそらく意味するところは、モノづくりよりも IT に関連したソフトウェア・システム構築)へ移行過程にあると言う。

 その背景には、①社会保障制度の完備
   - 失業保険の充実
      ( ← 失敗を恐れる必要が無い)
   - 医療教育の無料化
      ( ←  誰でも希望する医療・教育を受ける機会が与えられている)
   - 子供老後のための貯蓄が不要
      ( ← お金を消費にまわせる )
   - 多様なキャリアや失敗を許容する風土
      ( ← チャレンジ出来る社会)

や、②人材の受け入れ等が挙げられており、要すれば ”チャレンジする人材・機会に事欠かない” という事でしょうか。

 今やグローバル化と、製造業の国外移転に伴う脱工業化社会への流れは止まらず、その対応でスウェーデンは日本より先行しているとの指摘です。

 いやぁ・・・
 理工系の自分は ”モノづくり” 企業に身を置いたので、工業化社会を当然の事としてとらえ、IT の多種多様な展開は別の事象と理解していただけに、大使の投稿記事には “目から鱗” の想いを致しました。

 でも・・・真円・真球に加工する、正確に指定された角度・曲線に折り曲げ加工する、絶対に緩まないネジ(極大から極小サイズまで)、新しい機能素材・医療の開発等・・・こういう部品・素材から成り立っている日本が得意とする ”モノ造り” は放棄出来ないと想うけど・・・(と言うよりも、これって日本人の性格に由来するもんだし・・・)

 それに、コンピューター化やロボット化出来る工程からなる工場、いわゆる ”スマート・ファクトリー” は、国の内外を問わず消費地に立地し、その利益を日本へ還元する形の ”モノ造り” が進んでいるし・・・

 大使のご指摘には ”不意を打たれた” 感じです。
 正直、自分には良く解りません。
 何方か ”論点整理” して教えて下さい?

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