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20190217:”栄枯盛衰は世の習い” とは言うけれど - ”GE再建” 五里霧中の記事を読んで・・・ [雑感]

 もう二週間程も前になるのですが、主題の記事を読んで未だに “複雑” な気持ちを持ち続けています:
  日経紙:2019年2月2日(土)・朝刊:
   ”GE再建 五里霧中
     - 電力1万人削減 追加リストラ 稼ぐ力の改善進まず”
   (署名記者:中山修志・太田明弘・松本祐子各氏)

 GE(ゼネラル・エレクトリック@米国)と言えば大元は発明王 “エジソン” が興した電球会社で、最近迄は米国株式市場で “ダウ平均” が出始めた当初からその対象となっていた唯一の名門企業だったが、今では “退場” させられてしまっている。

 今は昔、自分が勤めていたのは素材関係の企業だったが、その当時のGEでは熱可塑性でありながら耐熱性を付与させた特殊樹脂すら開発しており、手強い強豪かつ競合企業でもあった。

 でもって自分の理解の中のGEは、この樹脂が自動車内装部材として今現在も活用されている程に優秀な素材開発部門を有していたGEそのものと重なっているのです。

 またGEのかっての最高経営責任者だった “J.ウェルチ” 氏はカリスマ的な存在で、”世界トップ、少なくとも2位にならない事業はやらない” とも明言していた。

 そのGEが今や本体の電力事業が不振の極みで、リストラに次ぐリストラを断行、世の中 IoT-時代への移行の中で今後の成長分野としたデジタル部門を切り離し、
  - 本家本元の “電力”
  - “航空機エンジン”
  - “再生可能エネルギー”
の3事業分野に特化すると言う( “航空機エンジン” への取り組みについては、このソネブロで紹介されておられる方もいました )。

 ICT(情報通信技術)を筆頭に様々な技術革新は否応なく産業構造を変えて行く。 その流れへの対処が出来ない、或いはその機会を失った企業はGE程でさえ淘汰されていく・・・と言う事なのだろうか。

 はてさて、J.ウェルチ氏を “経営の神様” の様に崇めていた我が国大企業のかってのトップの方々は今どういう想いをしているのだろうか。
 世の中、”栄枯盛衰は世の習い” とは言うけれど、厳しい・・・の一言・・・ですネ。

因みに:
 某識者に聴いた事ですが、米国の株式市場を牽引している優良とされる企業の入れ替わりは極めて激しく、これに比べると我が国のそれは殆ど無風に近い。 つまり技術革新の波が高いにも関わらず旧態に近い重厚長大企業群から構成されていて、言い換えると “置いてけぼり” 喰らっている・・・そうです。
 ちょこっと “ピンぼけ” の感じがするものの、年寄りらしく(?) “生き馬の目を抜く” ・・・ って言葉を想い出しましたが、これは今の米国のあらゆる生き様を言い表す様にさえ感じてしまいました。
 いやはや・・・


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