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20210530:”見切り” が早くなっている?(国家公務員キャリア組) [雑感]

 従来は、どちらかと言えば能力のある者にかぎって係長あるいは課長補佐あたりで "見切り" をつけて民間、それもシンクタンクの様なところへの転出が多い・・・と経験論的に理解していたが、最近は係長の "手前" で早々と転身するキャリア組国家公務員も出始めている様だ:
   ”厚生労働省3年で見切り
    - 激務で休職
   (日経紙:2021年5月24日付朝刊社会紙面)

 大卒→入省であれば通常4年目程で係長へ昇進する筈だが、この記事ではそれを待てない程に忙しいだけで "やりがいが無い" 業務が多過ぎて体調を崩し・・・のプロセスを踏むそうだ。
 ちなみにやりがいのない業務のさいたるは、言う迄も無い事だが野党国会議員先生方の調査要請に基づく深夜に及ぶ作業の事・・・だと何回も複数の省のお役人から聴いた事がある。 IQの高いキャリアが愚にもつかない奇問や愚問に対応していりゃぁ、それは厭になるだろうて。

 キャリア組の多くは、この国を少しでも良くしようとの気構えを抱いて中央省庁へといくが、30歳前後で "諦め" と共に民間へ、あるいは新たなキャリアを得る為に海外へ・・・とだいぶ前に自分が見聞きした彼等彼女等の姿をブログ投稿したところでしたが、最近はそんな悠長な事を言ってられない環境らしい。

 官僚の質の低下はあらゆる行政の劣化を促進する・・・とは、何方かのお言葉だったが、あまり明るい未来は無いのかも・・・老生は心配するばかりで何も出来ません。

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