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20210921:”在庫増し@自動車産業” 報道記事を読んで・・・ [雑感]

 今、東南アジアではコロナ禍が猛威を振るっていて、工業用半導体生産が停滞し、特にそこへの依存度が高い自動車産業が減産を余儀なくなれているとの報道が繰り返しだ。
 米国&中国での売れ行きが好調なだけに残念無念だろう。

 今後は "在庫増しに向かう" との記事だったが、それは "ジャスト・イン・タイム" に頼り過ぎの反面でもあるのではなかろうか。

 ジャスト・イン・タイム制とは、ト**自動車がやり始めた仕掛けで、傘下の中小部品部材製造企業(← 要するに子会社&下請け会社の事ですね)が "親の指定" した日時に注文品を納めるシステムの事だ。
 当初は "カンバン方式" とか何とか言っていて、そこには部品部材の納期日時が示されているだけで、下請け側は常に見守っていなければならない・・・って事、聴いた事があります。

 この仕組みは、親側にとっては在庫を持たない実に旨みのある制度だ。
 が、下請け側にとってはいつ来るかも知れない日時指定納品の為には "造り置き"、要するに財務上の用語でいれば "在庫持ち" を暗黙の内に強制されている事であり、下請け側にとっては辛い仕組みだ。 期限を守らなければ何時取引停止に追い込まれるか解らない不安を抱えているからだ。

 自分が現役の頃、大手素材メーカーの一人がこの仕組みに "虐め抜かれた" ・・・と言っていて、自分は絶対この会社のクルマは乗らない・買わない事にしていると聴いている。 ここで急に想い出しけど、以前にこのブログで引用した事がありました。

 今回の減産は、クルマの電装に必須な半導体迄を海外生産させていた親会社の流通に関わる危機意識の無さへの反撃の現れかも知れない。
 逆に生産現場側は自らの "強み" を自覚するきっかけになったのかも。

 コロナ禍は大企業の危機管理迄も見直しさせ、コロナ後の部品部材生産図式そのもの、即ち水平生産、或いは垂直生産のあり方を一変させるのかも・・・とさえ考えさせられる。
 大企業程よく "強み/弱み" & "外部/内部環境" 分析をしている筈だが、何の事は無い。 "抜かっていた" 様です。

 感染症パンデミックに備える事・・・新型インフルエンザ流行時のとりまとめ報告書が警告していたにも関わらず長期にわたった前政権は蔑ろにしてきた結果が現下のコロナ禍・・・と捉える事が可能なら、我が日本もおんなじだ~ぁ。
 モリカケ/桜になんかかまっていられ無かった筈だったが・・・まぁ、今となって言ってもどうしようも無いが・・・(>_<)
 こんな日本に誰がした/こいつがした・・・って、後生の歴史家が断を下すなら良いのだが・・・
 そういう総括が無い事が日本の弱み・・・とは米国の著名な政治学者が言ったかどうか、自分は知らない。

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