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20220210:裏切りの "アサリ"(産地偽装) [食]

 "熊本県産あさり" ・・・ いかにも旨そうだ。
 が、その大方が中国産稚貝を密だかなんだか知らないが輸入しては地元海岸浅瀬にまき散らして僅かな期間だけ育て上げ、県産品と偽って市場に卸していたそうだ。
 しかも
   "何十年も前から" やっていた

とは関係した漁協幹部の告白だ。

 何とゲノム解析して悪事が暴露されたとの事で、科学技術の進歩が無ければこの犯罪はこれからもいつ迄も続いていただろう・・・そういう時代と言えそうだ。
 おまけに、他の所でも?・・・なんて疑ってしまう。

さすがに・・・:
 わずか2ヶ月間と言う時限的だが、県知事命令で緊急出荷停止に追い込まれている。
 なかには、正直に "本物" の熊本産あさりを出荷していた漁協もあったんだろうとは想うけど・・・

ところで:
 食品食材の産地等の偽装は今に始まった事では無く、昔からあった。
 どうやら私らには、"舌" とは無関係に盲目的信仰に近い "ありがたや" 感覚があるからだろう・・・とは老生の捉えだ。

 これは偽装では無かったけど、川崎市/木更津市間を結ぶ東京湾横断道路の弯上パーキング施設 "海ほたる" が運用を始めた初期の頃、そこの土産屋さんであさりが格安で売り出されていた事があった。
 めざとく見逃さなかった自分が
   木更津産がこんな安いなんて、さすが近場だから?

って聴いたら、店員さんが
   こりゃぁ韓*産ですよ。
   ほら、ここに書いているでしょ・・・

って指さして示してくれた。
   地元産売りたいけど、こんな安値じゃ売れないんでネ

って事だった。

 これを承知で土産として買ったけど、その晩の味わいに問題はなかった・・・と記憶している。

再びの "ところで" なんだけど・・・:
 食品食材の国産品・・・が常に安心安全とは限らない。
 こんな時に決まって想い出すのは、
   -病菌豚(びょうきんとん)事件

   -非食用肉とか腐敗肉を混ぜたりした牛肉ミンチ事件

だ。
 言語道断の偽装が暴露され、消費者庁創設の一因にもなったされる食肉加工事件だ。

その1:病菌豚事件
 業界トップクラスの著名な企業だったが、あろう事か、コレラ・ワクチン製造所からの払下げ豚肉(所謂 "病菌豚")を混ぜた奴を食用肉として市場に垂れ流していた事件(1967年)だ。
 その企業は今では悔い改めて更正/復活しているものの、自分はこの事件がトラウマになっていて、未だにここ製のソーセージを買い求める事は無い。

その2:牛肉ミンチ事件
 ネットでは "某ミートホープ事件" として詳細な経緯記事が残っていて(2007年)、
   -監督官庁間の責任なすりあい
   -地元報道機関の黙殺振り

   -全国紙の暴露報道等

が今でも確認出来るのだ。
 主犯たる社長がご子息と一緒に記者会見していたが、当初は偽装疑惑を否定していたが、ご子息に
   "やったなら" ここは正直に答えて・・・

との促しに最後は抗しきれずに "白状" した・・・そのTV中継を偶然にも自分は観ていたのですワ。

 安いモンにはそれなりの背景とか理由がある・・・そう想わなければ安心して買える時代ではなくなった・・・とすれば、モラル崩壊の情けない時代だし、悲しいね。
 "賢い目利き" が必要ですなぁ・・・これは政治にも言えるけど。

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