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20230331:”玉虫色”(大臣事前説明&行政文書@総務省) [雑感]

 問題になった放送法の政治的公平に関する行政文書の省内精査結果について、総務省は問題とされている2015年2月13日に
   当時の大臣に事前説明(いわゆるレク)があったかどうかは
   関係者の認識が分かれ、確認できない

と公表した(3月22日)。

が・・・:
 たしか、この日の午前はWBC2023で我が日本チームが米国チームを3-2で破り、3大会ぶりに優勝したTV中継があった時で、誰もこんな見え透いた公表なんぞ "そっちのけ" だったし、更に言えば、これは俗に言う "玉虫色" の結着を狙った事に他ならない。 自分はそう確信している。

 常識的に言って、法の解釈課題があったとすれば、
   ①自省トップであるところの大臣に報告しない事はあり得ない。

 更に
   ②その経緯を行政文書として作成/保管しない事もあり得ない。

何故なら:
 これは中央省庁だけでは無かろうが、地方自治体の役所も含めた役人にとっても最も忌避すべきは、常に "責任" を取らされる事だからだ。
 従ってまともな官僚/役人等は上下関係なく必ずどんな打ち合わせであってもそのメモを必ずとり、記録に残す習性を持ち合わせている筈なのだ(自分の知っている某省課長補佐クラスは必ず録音もしていた)。

従って:
 普通なら、行政文書自体が存在している事は、事前説明があった事の証明そのものと限りなく断言出来る筈だ。 在りもしない会議メモ等、とる必要も無いし、記録する筈も無いのだ。 役人はそんな無駄はしないのが原則だ。

が・・・:
 3月22日の総務省の "曖昧" 公表/結着にしておけば、大臣にも責任転化されないし、所管官僚に責任が問われる事も無い。
 "捏造" と決めつけた当の大臣も、捏造で無いなら "辞任" と切った啖呵に従う事にもならない "八方が丸く収まる" 仕掛けだ・・・現役時代に官僚とつきあった経験からこう自分は想わずにいられない。

 人事に絡めた "仕返し" が怖いから大臣側に責任がある様な結論は初めからあり得ない・・・手強い大臣を頭にかつぐ省の役人であれば尚更で、これが彼等彼女等の自己を守る常識であり、責任逃れの手管は "並外れ" ていると想わなければならない。 私等民間の常識とは違う。
 これに嫌気がさした優秀な役人ほど中途退職して民間シンクタンクとか海外留学へ転ずる・・・そう言う傾向が顕著になってきていると聴いている。
 情けない。

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