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20170313:AI ⑤"東ロボ" くん残念!東大に届かず [素人 AI 考]

 大分前の話になりますが、我が国の AI 研究者トップの方々が力を入れて開発してきた "東ロボくん" が東大合格ならず開発方向を産業応用へ移すそうです(日本経済新聞紙:2017年2月24日付け)。
 かって開発者はプレス・リリースの折、自信を見せていたと記憶していましたが・・・
 税金を使った研究開発事業で、目標を達成出来なかった事を素直に認めるとは、これはまた大変珍しい。

 残念ではありますが、納得出来る気がします。
 今のAI は、聞くところ、過去の膨大なデーター・経験を整理した上で、課題に最適解を探し出して挑む訳で、未経験な事に対しては対処の仕方に戸惑う。
 将棋に特化した AI であっても、新規な場面ではプロなら指さない手を打っている・・・と何方かが指摘されていた事で、その手で負る経験を積む事で賢くなると言う訳でしょうか。

 ここからは素人考えですが、東大入試問題で不得意だったのは英語の複合文問題だったそうですが、"問題の出題者は過去の自己経験に則って問題文を作成" している訳ですから、その思考過程をシミュレーション可能にすれば、類似の課題解決は可能と想います。
 とは言うものの、そのシミュレーションをアルゴリズムとして仕組む事が難しいのでしょう(今に出来る様になりますとも!)。

 "無敵の AI"(←定義が難しいですが) に未知の問題の設定とか、斬新なトリックを撒き散らしたミステリードラマなり小説の出題編を創作して、人間に解かせる・・・そんな楽しみもあって欲しいものです。
 期待しています。


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