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20210625:”蒼ざめた礼服” ? [ミステリ三昧]

 このタイトルだけで "清張のあれか?" ・・・って想いつくお方は相当の(お歳を召された)ファンに違い無い。

 我が国の防衛に関わる件で、自民党国防部会等が
   新型イージス艦レーダーについては、
   政府方針( "ロッキード・マーチン社@USA採用" 案 )を
   了承

との小さな*2記事が眼についた(日経紙:6月19日付け朝刊総合3紙面)。
 自分にはこの方針の善し悪しは判断出来ないが、国防にしろ防諜にしろ、最近は何かと "胡散臭い" 事件が報道されている。
 例えば、我が国の民間人を使って米国の軍事情報文献を収集させた疑惑で出頭要請されたロシア通商代表部職員が無断出国してしまう等々、まるでエスピオナージュ小説を彷彿させる。

 冒頭の様な軍艦整備に関しての記事なんぞを読むと、ロートル世代である自分には、今では恐らくは誰も(?)顧みないであろうところの
   "蒼ざめた礼服"(松本清張作:1960年代央)

を直ぐに想い起こしてしまう。
 当時の最新潜水艦導入を巡って米国2社のどちらを選ぶか、由緒正しいとされる有識者が関わる "奇っ怪" なお話で、"起承転" 迄は結構読ませたんだが、"結" が急転直下過ぎる感だけが残った。 この有識者と称される人物が "くせ者" で、最新軍事技術情報満載の洋書や雑誌・文献類を誰よりも早く取り寄せて知識を溜め込んでいたに過ぎないのだが、清張ファンには上々の評判が多かったです。
 半世紀以上も前・・・今は大昔の事で、情報時代の現代ではさすがに通用し難い筋だと想うけど、ロシア通商代表職員の件もあるし・・・
 清張氏が生きておられたら、どんな筋書きにしたか、チコッと興味はありますなぁ・・・

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