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20210809:”又一つ風を尋ねてなく蛙”(AI一茶くん) [素人 AI 考]

 これが北海道大学で俳句造りに特化して研究開発されている "AI一茶くん" の作だとは驚きだ。
 殆どが凡人に過ぎない我ら日本人には到底及ばないと言ってしまっては身も蓋もないが、スッゲー "出来映え" ではなかろうか。

 が、研究者等の本当の目標は
   ”人間に混じって句会に参加”

して違和感のない句を詠む事だそうだ:
   "人工知能が俳句を詠む" - AI一茶くんの挑戦
    著作:川村秀憲、山下倫央、横山想一郎
    オーム社刊(2021年7月7日)

 著者等のお考えを自分なりに整理すると、優れた句を詠む前提として、
   - 俳句としての決まり事の中で、
   ー どんな語句を
   - どんな言い回しで謳う
のがより優れているのか、つまりは "選語/選句" の完成度が高い事が求められる。 つまりは日本語文の高度な "解釈/理解力" + "価値観力" だ。

 あの "東大くん" もこれで行き詰まって "挫折" した訳だが、英語の世界を観れはそれを乗り越えつつある AI が開発されてきている(*1)
 AI一茶くんの研究者等にそれと同等の資金と資源が整備されたらなぁ・・・と一瞬想った事でした。
 まぁ、価値観・・・って多様性そのものだから、絶対価値のある俳句・・・ってのも評価は難しいと想うけど。
 と言うのも、TVとか新聞で紹介されている句・・・って "選者次第" って気がしてならない老生でありまする。
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(*1)20210604:”GPT-3”(言語AI)を ”東ロボ君” に搭載したら・・・

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