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20240201:被災地現場取材-昔と今 [雑感]

 老生とて台風や地震被災地の "リアル・タイム報道" の重要性は十二分に理解している。 とはいうものの、一昔前迄は現地の状況を弁えずに、いわば土足でズカ*2入り込んで
   報道してやるから協力しろ

と言わんばかりの姿勢が取材側に観られたのは否めない。

・・・と言うのも:
 こんな実例を観ているからです。
 2016年4月14&16日に起きた所謂 "熊本地震"(M6.5&7.3)では、全壊した家屋の前に佇んでいた被災者へ "遠慮も無しに" マイクを突きつけた感のアナがいた。
 被災者の方が
  今は感想なんぞ言う事は出来ない。
  後片付けの邪魔をしないでくれっ!

の様な "怒り" に満ちた返事だった。
 さすがに取材アナはひるんだが、見事だったのはそれを中継して全国放送していた東京側キー局のMCを勤めていた堀尾正明アナだった。
 直ぐさま被災者へ謝り、取材アナに現場から一端引き上げる様に要請してその場を納めたのだ。 元NHK所属でニュー番組MCを努めた経験の持ち主だっただけに臨機応変・際立った采配だった・・・老生は昨日の事の様に覚えている。

今回の能登半島地震の被災地取材で・・・:
 さすがに配慮した姿勢がNHKにも民放側にも随所にみられた。
 恐らくは災害に際しての被災地取材マニュアルがそれなりに整備されてきたのだろう・・・そう感じ取りました。

加えて言えば:
 取材するからには、今の今に "不足" しているモノは何か等々、現場ならではの声を取り上げて欲しい。
 寒い・疲れ果てている・なんとかして欲しい・・・だけでは支援に繋がらない。
 せめて "暖めたPETボトル詰め水" 位持って行けよ・・・って、何時も感じるのです。

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