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20200612:”民度” とは [ただの私見]

 今回のコロナ禍は、緊急事態宣言解除で既に新たな段階に入っていて、"救命よりも経済" へ重点を置いた政府&自治体側の舵取りが主体だ。
 そんな中、G7の中で我が国は感染者数&死亡者数が圧倒的に低く、安倍総理大臣をして
   "日本モデル" の勝利
と言わしめた。
 挙げ句の果てに、麻生副総理大臣に至っては
   "民度が違う"
と迄仰ったそうだ。
 "まさか*2" だが、このお方から "民度" なんぞの用語が出て来るとはっ!
 これ程 "不似合い" なお方はいないと想っていたのに・・・

"けち" をつける訳では無いが・・・:
 我が国総理大臣以外に、世界中で今回のコロナ禍に対しての我が国政府の取り組みを "日本モデル" と称し、称賛している国は残念ながら無い。
 あのWHOが "日本は押さえ込みに成功している" と言ったそうだが、割り当て予算以外に膨大な支援金を提供している事への "リップ・サービス" と捉えるのが正しい。

冷静に捉えれば:
 日本をG7の6ヵ国と比較する事に疫学的な意味があるとは到底想えない・・・素人の自分でさえそう考える。
 政府&厚生労働省(+感染研)が招聘したと言うよりも "企んだ" 専門家委員会メンバーですら、"何故に感染爆発が起こらなかったか"、憶測は出来ても真の理由がわからずに正直、困惑している有様だ( ← この点に限っては "正直" でよろしい):
  ”コロナ 免れた感染爆発
   - 日本の対策 「勝因」 見えず
   - 合理性欠いた自粛要請
  (日経紙:2020年6月1日付け朝刊紙面)

むしろ:
 東アジアや東南アジア地域の国々との比較の方が、震源地たる中国との接触が "濃密" であり、ヒトとしての "種(⇔遺伝子配列)"、及び "食" を含めた "生活習慣" が近く、意味がある筈だ。

とした時:
 韓国、台湾、ベトナム、タイと比べると、我が国は感染者数、人口当たりの死亡率が "飛び抜けて高く"、とてもじゃないが日本モデルの勝利なんて、まともな人間なら "恥ずかしく" て言えない
 オーストラリアやニュージーランドも日本と比べれば圧倒的な勝者だ。
 でもって、人によっては、インドネシア&フィリッピンと並んだ東南&東アジア/オセアニア地域の3大失政国とさえ指摘している(そこ迄も言われると、さすがに腹が立つが・・・)。

つまりは:
 麻生副総理大臣のお考え方によればだが、我が国の民度は韓国、台湾、ベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドのそれよりも "はるかに低い" 事になる ・・・ 訳だ。

 "民度" の定義も怪しげだが、もし感染者数や人口当たりの死亡率が民度と関係しているとすれば、この10月以降の来襲が必須とされる第2波への立ち向かいにこそ "真価" が示されるのでは・・・と懸念している。
 何故って、一度 "緩んだ気" を再度の自粛要請だけで元に戻して第2波に勝利出来るのか・・・極めて怪しい。
 その場その場を凌ぐだけで、理詰めの政策決定が為されない我が国政府の対応では危うい・・・としか想えない。

ついでに:
 副総理の言う民度には "マスクの正しい付け方" は入っていない様だ。
 何故って、副総理のマスク、お顔の通りにひん曲がっていますよ。
 誰も注意しないのか。
 それとも誰もが知っていて "放ったらかし" にしているのか。
 まぁ、多分そうだろうて。
 アベノマスク姿の総理大臣もそうだが、"哀れ" なお姿です。




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