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20230122:”悪知恵” 留まるを知らず?・・・( ”バイオクレジット” ) [雑感]

 現役を引いてからは我が国事務局を努める一員とのコミュが乏しくなったせいか、この記事には初めて知る事に驚くと同時に、これを考え出したアング*サクソ*人達の "底なしの悪知恵" には面食らった。 とても日本人には思いも付かない:
   生物多様性「相殺」に懸念
    -オフセットで環境破壊も
   (日経紙:2022年12月09日付け朝刊)

 "生物多様性条約" とは、この地球上の多種多様な生物種の保護を目的とした "国連" の取り組みの一つで、最近開催されたその条約締約国会議( COP15 )で
   生物多様性オフセット(別称:バイオクレジット)・・・①

を "合意" とする文言が会議録草案に記載されているそうだ。
 既に "国連開発計画" と "国際環境開発研究所"(@英国)がこれを支持する共同報告書を公表している事には驚きを通り超して呆れた・・・何てぇこったっ!。

 ①とは、要するに、
   新たな開発で失われる生物多様性を・・・②、
   別の場所で再生・復元して・・・③
   生態系への負の影響を相殺(オフセット)する・・・④

事を主旨としている。

が・・・:
 これは、この地球上に生息する生物多様性の詳細を理解出来ているとは言え無い現在、その知識を以てした②を正しく評価出来、その上で③によって果たして④が保証されるのかどうかの "確証" が得られない事が問題だ。

 地球温暖化対策として "脱炭素" 政策施策が展開される中で、炭素排出量をマネーで帳消しにする "カーボン・オフセット" 制度が罷り通っているが、これは脱炭素に励んでいる "ふり" をする所謂 "グリーン・ウォッシング" を想い起こさせるとさえ記事では指摘している程の危険な "悪知恵" だ。

 気候変動に関する "パリ協定" 実現が疑問視されている今、バイオクレジットが認知されたら生物多様性の維持は極めて危うい・・・と懸念する事は極めて自然だ。
 これを認める国連自体の存在意義を疑うし、こう言ってしまえば言い過ぎかもだが、考え出した人達の悪知恵が恐ろしい。 とても日本人には思いも付かない考え方だ・・・但し "悪のり" する企業はいくらでもいるだろうて。
 こうして生態系を含めた地球環境は不可逆的に破壊され尽くしていくのだろうか?・・・悲観的過ぎる想いかも知れないけど。
 人間にそれ程迄してこの地球上で開発していく権利/資格があろうとも想えない・・・あの "緑の党" の声が一向に伝わってこない事にも危険を感じる。

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