SSブログ

20231202:ベレンコ元中尉@旧ソ連が逝ったそうだ [雑感]

 11月22日付け朝刊の訃報欄にひっそりとした感じでビクトル・ベレンコ氏の記事が掲載されていた:
   ベレンコ氏死去
    -旧ソ連機で函館強行着陸(日経紙)

 9月24日に亡命先の米国で没したとの事で(76歳)、最期はイリノイ州にある高齢者施設に入居していたそうだ。
 我が国の防空体制の不備を曝け出した氏の "函館空港強行着陸事件"(1976年9月6日)の当時は経済高度成長期終焉を迎えていた時だが、まだ僅かな余韻が残っていたと記憶している。
 この事件に関連して老生は5月21日付けで以下のブログを投稿していました。
 よろしければ再読の程を・・・
-----
20230521:ミグ21
 かっては東側旧ソ連圏の一翼を担わされ、チャウシェスク独裁政権崩壊後は民主化されて今ではNATO一員となっているルーマニア国が、60年以上にわたって運用してきた "ミグ21" を、この5月末を以て全機退役させるとの報道を知った(5月9日)。
 ミグ21 ・・・ "F16機"@米国が実戦配備される迄は最強の迎撃機・・・とすぐ反応する方は相当のマニアと想われる。
 かっては東側だった諸国に限らず全世界的規模で空軍機として採用している旧ソ連傑作機との評判を得ているが、さすがに旧式になりすぎてF16機への切り替えがNATO加盟東欧諸国では進んでいるらしい。

ところで:
 自分は全く違う事を時に想い出すのです。
 ネットで確認したところ1976年9月6日の事だった。
 ソ連(当時)空軍現役将校であったV.ベレンコ中尉が "ミグ25" で函館空港へ強行着陸し、米国への亡命を希望した事件があった。
 当時の我が国の自衛隊防空設備ではミグ25を未然にキャッチ出来ず、侵入防止を果たせなかった事から大問題になった事を覚えている。
 ベ゙中尉は亡命が認められて数日後に米国へ渡ったが、侵入機は解体されてその詳細が調べられてからソ連(当時)へ返還されたと言う。
 この事件に触発されたと記憶しているが、あのF.フォーサイスが
   ハイディング・プレイス(The Hiding Place)
なる短編を書き上げている(1984年)。
 日本・米国・ソ連(当時)間の政治ミステリと言える代物だったが、チコットなぁ・・・って感じの作品だった。 映画化されると聴いていたが実現はされなかった。
 現下の露国によるウクライナ軍事侵略のニュースでミグ機/F16が話題になる度に、"ひょいと" こんな事を想い出す時があります。

ついでに:
 米国へ亡命したベ中尉のその後の人生についてはネットで大凡のことが紹介されていました。 やはり穏便・・・とは言い難いかも。
-----
 以上のご再読、有り難う御座いました。

共通テーマ:日記・雑感