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20231228:弱い ”絆”(西側諸国の結束力) [ただの私見]

 ウクライナの反転攻勢が膠着していて、その要因は・・・のニュースを観聞きしていると、"絆(きずな)" とは何だろうか・・・ってな事を柄にも考えてしまう。

 "絆"・・・勿論以前からあった用語だが、頻繁に使われる様になったのは2011年3月11日以降の事だ。 念の為に対話生成AIに尋ねても、使用頻度が急上昇したのはこの "3.11" 以降だったデス。
 東電福島第一原発メルトダウン発生の報と共に直ちに脱出に走った駐日海外大使館要員&その家族は "正体知ったり" の感じだったが、被災者救済活動の一環として "トモダチ作戦" を展開した駐在米軍の取り組みは別格で、日本人の心理構造を知りつくした米軍ならではの見事な戦術だった・・・とは老生の解釈だ。 政治家の多くが日米間の "強い" 絆を感謝していた。

 被災者に寄り添う・・・普通の感情の持ち主であれば自然に湧き上がる訳だが、何かの目的の為に意図的に造られた "仲間意識" は絆とは違う。
 例えば、G7とかG20とかは政治的/経済的な繋がりだけで絆と言う程の結束力があるかと言えば・・・それは怪しい。
 露国からの軍事侵略を受けているウクライナ国へは我が国を含めた西側諸国が経済的な、或いは軍事的な継続的支援をしてきているが、ここに来てその勢いは下がり気味だ。
 米国では共和党が "支援に後ろ向き" だし、EU加盟国には "支援疲れ" で "及び腰" になりつつある・・・ってニュースが多い。

 結局の所、西側陣営の "仲間" とは、
   - "絆" で結ばれた同士では無い。
   - 対露戦略における "戦術の一つ" として形成されたものだ

・・・と、今更ながらの納得だ。
 我が国においてもウクライナへの経済的支援を否定的にとらえて国内経済へ廻せ・・・って意見も出ている始末だ。

 "自由とは、失ってから初めてその本質&有り難さを知る" ・・・誰かが言いそうな事だが、歳のせいか "想い出せない" ので、ここで老生も言っておきたい。
 "無理が通れば道理が引っ込む"/"貧すれば鈍する" ・・・ は、洋の東西を問わない事を示しているのが現状だ・・・って想わざるを得ない。

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