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20221202:公文書類廃棄 ≡ 歴史認識不全 [雑感]

 前例の無い程の凶悪犯罪とか、悪質な民事事件等々の裁判に関わる全記録・・・後々の類型事件の先行資料として、或いは国の時代考証、大袈裟に言えば歴史を精査する資料として、後生歴史家等の貴重な検証対象となる筈だ。 歴史を勝者、言い方を変えれば国側からの都合の良いだけの記録であってはならないからだ。
 にもかかわらずに裁判記録書類が無残にも廃棄されている例が多数あるとの報道だ。
 行政側には公文書を改竄したケシカラン役人がいたが、司法に於いても歴史認識が完全に欠如している方々がいるとしか老生には想えない。
 案の定、最高裁事務総長はただ一言
   申し訳無い

で済ますおつもりのようだ(25日)が、これは法に定められていないものの "歴史に対する犯罪" ではなかろうか・・・そうとさえ老生は考える。
 故・A.クリスティの世界的に知られ、何回も映画化/TVドラマ化された "そして誰もいなくなった" では、"犯人" は
   "法で裁けない罪に罰"

を与えるミステリだったが、こんな事が起こらない様に司法に関わる方々は自らの "律" を緩めてはならない。
 要すれば "自分等には甘い" ・・・ では駄目なのですぞ。

せめて・・・だけど:
 紙書類の保存保管が難しければ、PDF化して電子媒体保存保管すべきだ。
 DX御担当の河野デジタル化担当大臣には全公文書のデジタル化を義務化する手立てを考えて戴きたい。
 ある新聞記事によると、米国では公務員のメールでさえ無断削除は禁止されていて、何か事があった時の証拠物件になり得るとあった。 メール受発信者が勝手に細工できない様にシステム設計されている様だ。
 何でもかんでも米国に倣う必要は無い筈だが、この様な "公務員性悪説" の立場で公文書及びそれに準ずる書類の保全については学びたい・・・と老生は想う。
 逆立ちした言い方ですが、私等は歴史の中で生きている・・・公文書は国の歴史の一断面そのものだ・・・そう言う認識が欲しい。

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