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20181003:コーヒー’2050年問題 [雑感]

 未だに異論をお持ちの学者先生がおられる事は承知しているが、”気候変動” は既に様々な影響を及ぼしているのが現実だ。

 私らの主食である “お米” だって、今は昔、考えられなかった北海道産に大変美味な銘柄が開発されている時代だ。 地元の国大が中心となった研究機関等が、気候環境が昔程は厳しく無くなった地域に限ってだろうが、適した品種へ改良してきた努力の賜・成果と言って良いのでしょう。

 大分前、地元国大農学部の教授に耳打ちされた事だが、**ヒカリとか**ニシキといって大方の日本人お好みの銘柄だって、出始め頃の籾では今では育たない(水温が高すぎ等)、それなりの品種改良が進められていて、厳密に言えばプロトタイプとは遺伝子配列が変わってきている・・・との事です。
 ”品種改良” とはつまるところ、そういう事であって、意図的に多種からの遺伝子を導入する所謂 “遺伝子組換え品” には反対される方々も品種改良品については無言なのが不思議と言えば不思議。

 同じような取り組みが “コーヒー豆” の世界で拡がっている様であります。
 豊かな香り・まろやかさを含むほろ苦さ・・・等々、自分もコーヒーが好きで(*1)、毎日の朝食には欠かせないし、午後の一杯も待ち遠しい一時なのだが、今やコーヒーの栽培・供給に関わる業界では “2050年問題” が真剣に危惧されている:
  気候変動 コーヒー豆危機
   (出自:日経紙2018年9月21日朝刊企業2紙面)

 コーヒーの栽培地は所謂 “コーヒーベルト地帯”(北緯25度~南緯25度)に限られるが、近年の気候変動によって生産適地が減少し始めているそうな。 このままの傾向が続けば2050年にはコーヒー豆の70%を占める品種の生産地が “半減” してしまうと言われているらしい。

 これはえらいこっちゃ!・・・と言う訳で、栽培業者・焙煎業者・大規模チェーン店舗を世界で展開する供給業者等がこぞって “気候変動に強い品種” への改良に取り組んでいると言う。

 勿論ゲノム編集技術を駆使した取り組みも精力的に進められているのだろうが、効果を迅速に見極める “加速試験方法” の構築も必須だと想う。 とすればこの種の試験法の構築は我が国の研究者の比較的得意とする分野の筈だ。 是非とも貢献して欲しい。

 本来は人類全てによる気候変動を収める努力が必要なのだが、残念ながらそれは期待出来まい。
 2050年と言えば今から30年余、自分がいない世界の話だが、コーヒー好きのヒト等のためにも是非とも品種改良・改変に成功して欲しい・・・ものです。

 ・・・と言う訳でブログ原稿を仕上げたので、お好みコーヒーを湧かしにキッチンへ移動する事ととします。
 今日は気分が良いので “モカ” 辺りを中心にブレンドしてみようか (^^)/
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(*1) 過去のブログですが・・・ “20180420:コーヒー2題

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