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20210103:”Japan as No.1” と ”Japan is No.1” の相違 [雑感]

 1979年に多くの日本人を "有頂天" にさせてベストセラーとなった
   "Japan as number one"
の著者E.ボーゲル氏(E.Vogel)が12月20日に亡くなっている(享年90歳)。
 日本と言うよりも中国の国情を多面的に研究された社会学者@米国として著名だった。
 この氏が、我が国の戦後の驚異的な経済発展の背景を社会構造の観点から精密に考察した著作の中の一冊が冒頭の書籍だ。

 これを日本人が
  "我が国は米国を抜いて世界一になった"
と "一方的" に解釈して有頂天になった訳だ(自分も読んだクチの一人だ)。

 つまりは、殆どの日本人が
  "Japan is number one"
と、"as" を "is" と勘違いしていた訳だ。

 本意は、日本の米欧とは異なる特異性/独自性を指摘し(例えば個人個人の勉学意欲等々)、米欧よりも好ましいところ "" ある・・・って言う意味だったのだが。

 氏の追悼記事(日経紙:2020年12月22日付け紙面)では、氏自身が日本人のこの思い違いを "40年間程も悔やんでいた" 事が紹介されていた。
 イヤハヤ・・・当時、得意顔して解説していた何人かの経済評論家を即座に想い出し、嗤ってしまった。
 その中にはこのブログで悼んだ方もいて、自分の浅はかな読みも思い知った次第でした。
 ハハハ・・・ハァ