SSブログ

20220311:11年目の真実?(3.11-メルトダウン原発のライフ・サイクル・アセスメント) [雑感]

 本稿は一年前の投稿ブログに コピペ+若干の推敲 を加えたものであります。

 ウクライナを軍事侵略しているロシアは、その矛先を事故処理中のチェルノブイリ原発を初め、欧州最大級の稼働中原発施設の占拠を始めていると聴く。
 とすれば、11年目を迎えるメルトダウンした東電福島原発の後処理は順調なのかどうか・・・が気がかりにもなるというものだ。

 メルトダウン原発の最終処分迄を厳しく想定した "ライフ・サイクル・アセスメント"(LCA)の話は最近は全く見聞きしなくなった。
 3.11直後は著名な学識者がそれなりに試算を公表していたが、廃炉処理の見積もりが甘過ぎてまともな結果は無かった・・・様に自分には想える。
 これ迄の東電の報告だけから推定するだけでも、遠い先に廃炉処理が終了できたとしても数兆円はかかる。
 が、それどころ最近の試算では数十兆円にも膨れあがりそうで、自然環境への負荷をコスト換算すればそれでは済まない経費が上乗せされる・・・とも予想され得る様だ。
 だもんで、地震大国の我が国では原発が環境にも懐にも優しいエネルギー生産設備と言い切れる事が可能なのだろうか。
 2050年迄のC_ゼロ実現に向けた戦略の中で原発に期待している部分が多ければ実現は危ぶまれる・・・所謂 "学識者" とされる方々が国に遠慮してか、黙りを決め込んでいるのが残念だ。

と想っていたら・・・:
 最近、デブリ回収は実際には出来ない事から廃炉処理は不可能で、結局はチェルノブイリ原発と同じ石棺方式による保全で放射能が低減する迄の時を待つ・・・これしか手が無いと主張される学識者(小出裕章氏:元・京都大学原子炉実験所助教)がおられる様だ(毎日新聞、AERA誌等)。
 もしそうなれば原発のLCAは様変わりしてしまう。
 果たしてどうなのか・・・国からも東電からも、更には学識者からも何の音沙汰も無いのが気味悪い。
 都合の悪い事には蓋・・・このままでは強権国家の情報統制と変わりないではないか。

共通テーマ:日記・雑感