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20220315:権力は ”腐る” のか [雑感]

 現下のウクライナ危機の報道を観聞きしていると、永らく権力のトップに居座ると、権力そのもの及び権力者は必ず "腐って" いく・・・とは本当だと想わざるを得ない程の学識者による指摘だらけだ。
 即ち、このアクトン卿の言葉は洋の東西を問わない様で、西で言えば、この危機を何とも想っていないらしい露国大統領も例外では無いとの判断だ:
   ウクライナ危機を聞く
    - 「プーチン皇帝」 の現実逃避
   (N.ファーガソン:スタンフォード大・フーバー研究所シニアフェロー)
   (日経紙:2022年3月12日付け朝刊)

 この露国大統領は
   ロシアの存在しない世界に意味があるのか

とも言っているそうだ。 20年余も国のトップに居続けた結果の妄想・・・の様な指摘だ。

 一方で、この想い上がりとも捉えられ得る背景の一つとしてEU側のエネルギーに関わる露国依存があげられている。
 即ち、その代表がドイツの名宰相とも言われ、つい最近引退した首相による露国天然ガス大規模導入と指摘していた国際政治学者がいた。 露国側にしてみれば西側の首根っこを押さえ込んでいるとの想いに他ならない。 そうであれば、名宰相といえども思惑違いはあった訳だ

 東で言えば、何よりもお隣の大陸国家トップが前例の無い3期目トップを目指しているとの事で、それが実現した場合には台湾有事が現実化される筈との軍事専門家の指摘もあった。
 その上、その際は現下の様な殆どの国がウクライナ支援側についた様にはならないとは経済専門家の指摘だ。 大陸国家の経済力はロシアの比では無い程に巨大であり、それ無しにはそれぞれの国の経済が成り立っていかないのだと言う。

 権力及び権力者は腐る・・・ アクトン卿の "腐る" を "自分勝手" と解すれば洋の東西どころか古今までも含む様だ。 我が国が例外である筈が無い・・・と想うのが極く*2自然だ。

 人間・・・って業が深い存在だ。
 そう言えば、ある動物学者が
   アフリカの草原で暮らしているライオンは "人間が尤も危険な動物"

と見なしていると指摘したTV番組を観た事があった。
 ホントだね。

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