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20230410:”消える縦割り” は ”どうでも良い権限" ?(経験的官僚論) [雑感]

 "こども家庭庁" が鳴り物入りで発足した。
 日本の未来の担い手であるところの子供を社会の中心に据える為の政策を "省庁縦割り行政" を打破して進めていく・・・との事だ。
 本当にそうなら諸手を挙げて賛成だ。

が・・・:
 民間という側から中央省庁の役人の働き様を観た経験から、彼等彼女等はどんな大義があろうが "旨み" があって "手掴みしている行政権限" を手放す事はあり得ない

 キャリア官僚の多くが2年程度で新たな事業創設等で実績を積み、次のステップへ昇っていくのだが、その事業のフォローアップを後任官僚はやりたがらない。 何故なら失敗に終われば自己の責任になるし、成功していけば先任の創設官僚の手柄になるからだ。
 そんな事があるから、どう見ても無理筋が見え隠れして上手くいきそうに無い行政権限であれば喜んで "これ幸い" とばかりに手放すが、美味しいゴールが見えそうな事業なら手放す事は絶対に無いのだ。

 こども家庭庁専属となるお役人が将来を見込まれた凄腕のキャリア官僚であれば良いのだが、失礼ながら所管大臣を観ても果たして・・・って感じだ。 "こども行政" が成功すれば支持率↑↑間違い無しの筈なのでエース級を何故任命しなかったのか・・・疑問が残る老生であります。

それでも・・・:
 恐らくは立派な政策が並び立てられるだろうが、予算が付かなければどうにもならない。
 赤字国債で賄う様なら、そのツケをこどもが将来に支払う事になってしまう
 そんなアホな事するつもりだろうか・・・そんな臭いがしてならない。

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