SSブログ

20230426:原発・・・ドイツのマネは難しい(かもね) [雑感]

 この15日に最期に残った稼働原発の運転を停止したドイツ・・・3.11被災地及び東電福島原発メルトダウンの惨状を来日/視察した当時の宰相 "メルケル氏の決断" が10年余をかけて実現した訳だ。
 この間、当然の事ながら政策的反発もあったろうが、新たな再生エネルギー等電源の発掘と整備、廃炉に向けた処理計画や雇用問題を抱えながらも着実に取り組んだ姿勢は、既に死語かも知れないが "ゲルマン魂" そのものかもしれない・・・そんな印象さえ抱かせる。 ドイツ以外の国々では "出来っこない" ・・・ って判断だったから尚更だ。

が・・・:
 今一方のEU大国であるフランスは原発大国で在り続ける様で、国内での増設、フィンランドに輸出したEU域内最大級原発の稼働開始、ドイツでの燃料棒生産委託等々、"脱原発には見向きもしない"。

その中で・・・:
 ドイツ政府高官は
   再生エネこそ未来の資源であり、
   日本も脱原発は可能であり、それでこそ自立出来る

と指摘したそうだ。
 "自立" ってところが "皮肉そのもの" としか聞こえ無かったのは老生だけかも知れないが・・・

だが:
 EU域内の殆どが "陸続き" で、電力配線網が整備されている事から、"フランス産" 原発電力(が混ざった電力)を "いざ" となった時には "輸入" できる陸続きのドイツならではって事が背景にあるのを理解しておく必要はありそうだ。

 島国の日本では "この手" は存在しない
 "活断層" だらけの我が国で原発をどうするのか・・・廃炉処理の見通しがつかない福島原発の未来図は "真っ暗" ・・・ って感じなのに、最近は "のど元が過ぎちゃった" 感じだ。
 我が国にメルケル宰相になり得る政治家がいるとは想えない・・・脱原発は "言うは易し、行うは難し" ・・・だね。

因みに・・・:
 ドイツでは電気代は高そうだ。 費目構成は大分違いがある様だが、ざっくり言ってしまえば
   電気代:ドイツ≒2*日本
程と聴いている。
 "資源" にも "政治家" にも、加えて "家計経済" 的にも余裕の無い日本での脱原発がすんなり進かどうか、国民の覚悟も問われる。
 まぁ、今の私等には近未来へ希望よりも絶望感の方が大きいし、感覚的には無理・・・かもね。
 何でも先送り体質だから、次の世代の方々から今の世代は恨まれるかも・・・でもその頃には私等後期高齢者夫婦はいないだろうから知ったこっちゃ無い・・・なんて考えたらダメなのは解っているんだが (>_<)。