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20230425:悪貨は良貨を駆逐する&悪意は・・・(現職総理大臣鉄パイプ爆弾襲撃事件) [雑感]

 15日に発生したテロ。
 それも現職の総理大臣を狙ったものだ。 安倍元総理大臣暗殺事件から一年と経っていないにもかかわらず起きてしまった。 SPの即座の防御と漁港関係者の果敢な犯人逮捕が無かったら・・・どうなったか解ったもんじゃ無い。
 来月開催のサミットは大丈夫なのか・・・素人でさえ心配する。 まぁ、選挙応援演説会場と海外要人を招いて開催する隔離会場とでは警護の段取り&レベルが違い過ぎて比較にならない・・・とは専門家の指摘だが。

だが・・・:
 今回の事件で、僅か10m離れた聴衆の中から鉄パイプ爆弾が "手投げ" される危険性を予知予測して警護計画を練り、実施していたのか・・・不思議な事に誰も問わないし、何処からの指摘も無い。 "想定外" だったとしたらもう気が緩んでいたのでは・・・と、自分は懸念ばかりだ。

さて:
 公安専門家筋は選挙活動最中の要人警護の難しさ、評論家は改めて対策を考えなければいかん・・・と言う。 が、解決策に向けた試案さえ示さない(或いは、"示せない" )。

 これでは永久にこの種の課題は解決しない。
 閉鎖空間では勿論の事、開放空間での選挙活動の場合でさえ最小限の
   集まる一般聴衆の "手荷物検査無しではテロ行為は
   防げない"

って、何故指摘が無いのか、自分は不思議に思う。
 別に民主主義の本質を汚す訳では無いのだ。 何故なら、選挙演説に集まる人達がいつも全て善人だけであるとは限らないのが、残念ながら今のご時世だからだ。

そこで想い出すのは・・・:
 "悪貨は良貨を駆逐する" ・・・ とは経済原則の一つらしいが、
   "悪意は善意よりも強い"

とは、故・A.クリスティー女史が産んだ老女名探偵であるところのミス・マープルが "蒼ざめた馬"("The Pale Horse" )の中で呟く台詞だ(*1)。
 最早 "性善説" だけでは事は収まらない。 警察庁や公安筋は是非ともこの事を念頭に要人警護に取り組んで欲しいと願う。

 ついでに言えば、今の IT-社会の中では
   "偽ニュースは真実ニュースを駆逐する"

と言えるのかも。 2016年の米国大統領選挙辺りからフェイク・ニュースが罷り通る時代になっている・・・のでは?
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(*1):但し原作での主人公は別人。 TVドラマシリーズ編でマープル嬢に改変されていて、最期の見せ場である解決場面でのセリフ。
 ドキッ・・・ってさせられる。




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