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20211213:今になって解った?(誰のために鐘は鳴ったのか) [気晴らし事]

 誠に以てお恥ずかしい話です。
 "誰がために鐘は鳴る" ・・・ あのE.ヘミングウェイ原作(1940年)の映画版(制作:パラマウント。公開:1943年)が12月2日にNHKBSで放映された。
 2時間40分もの長尺もので、ワールドプレミア版。 画像もデジタル修復されているのか、とても見やすかった。 戦争のさなかにこれほどの映画を制作する米国の懐の深さ&広さを感ぜずにはいられない。

さて:
 原作については学生時代から繰り返し読んでいた。
 故・大久保康雄氏の名訳もあったが、原作英語版については1K単語で改訳した版を繰り返し読破したし、原作も手にした覚えがある。
 映画の方も何回も観ている。

が・・・:
 恥ずかしながら、スペイン内戦を縦軸に、米国の大学教授R.ジョーダン(映画版=G.ペック)が政府側に身方してゲリラ戦法でファシスト反乱軍と闘う中での切ない恋愛モノ(ヒロイン=マリア:映画版=I.バーグマン)を横軸とした様な "単純な感じ" でした受け取っていなかった。

が・・・:
 今回のは長尺もので、家で寛ぎながら観ている内に
   - いったい誰の為に鳴る鐘なのか
   - 主人公ヒーロー&ヒロインのためなのか
   - 負けと解っていながらにして反乱軍に挑むゲリラのためなのか
   ・・・

等々を考えさせられた。

 原作では冒頭に米欧識者にとっては著名人らしい聖職者の箴言の中で "その答え" が記されているのだが、西洋文化の歴史に精通していない自分には正直の所、判然としなかった。

が・・・:
 今回は最後の場面で主人公としてのヒーローが死を前にしてヒロインへ言い渡すシーンがあって、どういう訳か、それで初めて "個人と全人との関わり" を述べている事に想い当たった次第です。
 何回も観ていながらこの歳になって初めて気がついた事で、恥ずかしい限りでした。

 そう言えば和田アキ子さんが
   "あの鐘を鳴らすのはあなた"

って "答え" を歌っていましたよねぇ(作詞は故・阿久悠さんでした)・・・まぁ、深読み(過ぎ)ですが。

ついでに:
 スペイン内戦・・・って言えば映画 "カサブランカ"(1942年)。
 主人公リック(H.ボガード)がヒロイン(偶然にも I.バーグマン)への想いをさりげなく振る舞う最後の場面で気持ちが "すっと" するのだが、その彼の "前日譚" が何とっ!
   赤神 諒さん;"太陽の門"

だ(日経紙朝刊連載小説)。
 最初は何の話か・・・って気がしていたが、小気味良いテンポで話が進み、翌日の新聞が待ち遠しかった程だ。
 英訳版が出版されたら評判になるに違いない。

 年寄りの話は際限なく横飛びするので、ここらで終わります。
 m(_ _)m

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20211209:"生ゴミ" から "せせらぎ" へ格上げ( "江戸川") [気晴らし事]

 誰でも一度は聴いた事ある筈の川・・・江戸川
 利根川から別れて関東圏東側を流れる一級河川で、昔と違って川本体と河川敷界隈も整備されている所だ。
 自分はそこで遊んだ経験は無いが、脇を車で通った事は何回もあって、何とは無しにその雰囲気は解る。

 だからこそ、そこに "生ゴミ" がワンサカある筈無いがなぁ・・・と、あの "キョエちゃん" が "江戸川慕情" の名の下に生ゴミが大好物と歌いまくっているのを聴いてそうは想っていた。
 いえ何、"チコちゃんに叱られる(NHK総合・毎金曜19:57-)" の話です。

 やはり同じ思いをする地元の方とか自治体の方からNHKへ "苦情" が持ち込まれたんだろうか。
 最近の江戸川慕情ではキョエちゃんの想い慕う相手は
   "生ゴミ" ⇒ "せせらぎ"

へと "格上げ" されていた。
 江戸川の河口界隈ではあの "三番瀬" もある程に浄化されていて、イメージとしては納得感がある。

 いくらお遊びだから・・・って言ったって、我が地元の鶴見川@横浜市の名物が生ゴミ・・・って言われたらチコッと憤慨もしますわな。
 良かった*2・・・でした。
 まぁ、大騒ぎする事じゃぁ無いけど・・・って言ったら、チコちゃんでは無く、江戸川区の方々に叱られそうだ。

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20211102:わが谷は緑なりき(映画) [気晴らし事]

 西部劇の神様とも言われたJ.フォード監督の映画(原題:"How Green Was My Valley"、公開=1941年、制作配給=20世紀フォックス社)で、不朽の名作ともされていたが、観た事がなかった。
 それが偶然にも10月26(日)のNHKBSで放映されていたのを見逃す事無く録画しておき、先日一気に見通した。

 英国はウェールズ地方の炭鉱のある村と言うか町と言うか、そこに住む炭鉱家族を巡っての話だ。
 物語は6人兄弟の末っ子が老いてこの土地を去る時、彼の眼を通した昔を想い出す形で展開される。
 穏やかな炭鉱生活、兄の結婚、賃下げを巡る労働闘争で親兄弟が対立に追い込まれ、兄たちが土地を去って行く事件、父親が炭鉱事故で亡くなっていく衝撃・・・等々、今の映画では恐らくは決して語られる事の無い、また派手なアクション・シーンとかCG等とは無縁な地味な筋書きだ。
 原作は同名のベストセラー本との事だが、今となっては邦訳があったとしてもとても*2読み終える事は出来かねるに違いない。

 善意と誠実・・・とはネット解説にあった紹介フレーズだったが、凡そ80年も前の作品ながら、人間模様を描ききった映画を観ると心が豊かになる・・・そんな想いに満たされるから名作映画の鑑賞はやめられない。

ところで・・・:
 どういう訳か、最近のNHKBSシネマでは大昔の名作とされる映画がよく放映される。
 初見モノが結構あって、映画好きには見逃せない。

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20210804:懐かしいフォーク・デュオを観て聴いて(サイモン&ガーファンクル) [気晴らし事]

 何故、今、この時に・・・と想う程に "唐突" にセントラルパーク@NY市でのコンサート(1981年9月19日)が1.5時間かけて放映されていた:
   NHKBSプレミアム:7月24日23:00-24:27

 あまりにも有名なコンサートだ。
 このデュオはメガ・ヒット曲を持っていて、特に自分は彼等の最大のヒット曲でもある "明日に架ける橋" が好み。
 自分の歳としは勿論だがLP盤アルバムも持っていて、MP3化したのをクルマのオーディオへ転載していて、ほんの時たまだが聴く事もある奴だ。

けど・・・:
 このコンサート番組はデジタル処理されてはいたが、どこか薄ぼんやりした映像だ。
 それに、このデュオは1970年には活動停止していて、時々復活コンサートをして、来日した事も複数回あった筈だが、バリ*2の現役時代の "活きの良さ/仲の良さ" は感じられない・・・映像で観ると特にそうだ。 何か、空々しい・・・気のせいか、そう感じる。
 でも偉大なデュオと言う事に変わりは無い。
 無心とは言えない迄も、静かに1.5時間を観て聴いて過ごしました。

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20210715:”G13” がギネス新記録達成 [気晴らし事]

 日本のマンガやアニメが世界各国で認められている事は知っているが、こんなところに着目したギネス’ランキングがあるとはなぁ・・・
  "ゴルゴ13ギネス新記録"
   - 対象作品は仮想通貨システム巡る陰謀描く
  (日刊スポーツ新聞紙ネット記事:2021年7月8日13:34)

 リ*ド社発刊のG13単行本シリーズが7月5日に201巻目となり、
   ”最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ”

のカテゴリーで世界記録に認定された・・・って言う "めでたい" ニュースだ。 塗り替えられたのは、なんとあの "こち亀" だった(通算:200巻)。

 今は昔のG13の方を好む自分ではあるが、とにかくどんな事であれ "一番" とはめでたい・・・としておきましょうや。

ところで・・・:
 滅多に笑顔を見せないG13だが、昔は結構 "ニヤっ!" っとした場面も結構あったがなぁ・・・最近はそろ*2しんどくなったか?

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20210712:楽しいのは ”オータニ” さんだけっ!?(MLB) [気晴らし事]

 コロナ禍で社会全体の動きが停滞気味だし、何度も行った事のある熱海地区では集中豪雨で大規模な土砂災害が発生する等、暗い溜息が出るばかりのところ、ニュースで楽しいのは大谷翔平選手の投打に渡った大活躍だけだ。

 あの松井選手を追い抜くスピードでホームランを叩き出す豪快なスイング・・・ホントに観ていて楽しい。
 そうなんです。 普段は野球中継は観る事無いんですが、彼が出る試合中継だけは見逃さない。

 彼は心からベースボールを楽しんでいる様に観える。 それがまた観ていて楽しい。
 米国の国技の一つとも言えるスポーツであっても、実力だけで迎えられる・・・表面だけかも知れないが、これも観ていて楽しい事の一つだ。 そう言えば大相撲も国技と言いながら活躍する力士は海外勢が多いのとおんなじだなぁ。

ところで・・・:
 米国では彼が "二刀流" を続けるべきかどうか・・・が関心を集めていて、MLB公式SNSでのアンケート調査によると
   先発投手&打者でいくべき:57.7%
   リリーフ投手%打者:27.6%
   打者オンリー:13.7%
   投手オンリー:1%

で、圧倒的に二刀流が支持されているそうだ(7月4日時点;2.554名)。

それに・・・:
 現地時14日開催のオールスター・ゲームの前日にはホームラン・トライアル( "ホームラン・ダービー" って言うらしい)があるそうだ。 観るのが楽しみだが、解説者の話では大変な疲労を伴うイベントだとの事だ。
 なら、ほど*2で・・・って程には摺れていないのだろうなぁ。 彼は。
 チコッと心配。

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20210613:TVドラマ:”感染爆発” & 映画:”感染列島”&”アウトブレイク” [気晴らし事]

 一大決心して未整理のままほう放ったらかしていたDVD&BDの整理に入ったら、今のコロナ禍を彷彿とさせるTVドラマと映画が出てきた。

感染爆発-パンデミック・フルー:
 メモしていた記録によれば、13年前のNHKスペシャルで放送されたものだった(2008年1月12日)。
 トリ⇒ヒト転移H5N1(それとも "H1N5" か?・・・よく解らん)ウイルスが引き起こした新型インフルエンザの爆発的感染が進む中、優柔不断な政府&高級官僚の方々、感染専門学者と町医者の取り組みを、"命の選択" を絡ませてのお話で、マスクの付け方なんぞにチコッと怪しい(?)ところがあるものの、とても一昔前の物とは思えない。
 その優柔不断なお役人役の一人が坂上忍氏だったのを改めて観て想い出した。 道理でお昼のニュースワイド番組で今のコロナ禍対策を熾烈に批判している訳だ。 ドラマ撮影時の事を思い起こしているに違いない。

感染列島:
 2009年に公開され、未知のウイルスに襲われた日本を描く。
 これも爆発的に広がった感染が引き起こす様々な人間模様を描き、急遽開発されたワクチンの接種が進んで一応の収束を迎える迄の悲惨な話で、話題になっていたなぁ。
 そう言えば・・・って想い出すのが、所謂 "お笑い芸人" さんが出演していた事だろうか。

アウトブレイク:
 USA版だ。
 エボラが恐怖を以て語られていた時代を反映しているもので、前出2作品の様な深刻さよりも、生物兵器がらみの活劇バイオハザード編だ。
 主演のD.ホフマンは名優/怪優なんだろうが、どうもあの "花嫁をかっさらう" イメージがこびりついてて、自分にはこの映画の主人公役からは切迫感とか悲壮感を全く受けなかったデス。

ついでに:
 これを観ていてM.デイモン主演の感染物があった事を思い出した。
 題目は想い出せないが、BDに落としていた筈なんだが・・・どっかへいっちまったかして見つからなかった。
 今の今だから観たかったんだが・・・

そう言えば・・・:
 G13シリーズでも、彼がウイルス感染した猿から被災された話があったなぁ・・・ついでだ。見直してみようっとっ!

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20210605:名作にホロリ・・・( ”スタンド・バイ・ミー” ) [気晴らし事]

 映画の名作とは、極端過ぎる言い方ですが、何回観ても "飽きない" ・・・って事につきると想っています。
 その点、ミステリー物は犯人を覚えていると布石の置き方に感心したりするものの、やはり飽きてしまうのはしょうがない。

 そんな中で、S.キング原作の "スタンド・バイ・ミー" は、今は昔の小学生もしくは中学生時代の記憶と重なって "ほろ苦い" 味わいを何回でも楽しめる名作だ・・・と想っている。

 その "スタンド・・・" を5月28日のNTV’金曜ロードショーで放送していた。
 たしか昨年の1月末(?)にはNHKBSで放送していた筈で、自分は何回目になるのか、それを観ていた。
 今回のNTV版は我がワイフ殿が観ていて、えらく関心していて、ホロリとしたか。
 "あの歌は聞き覚えある" ・・・ っていうから、"故ベン・E・キングのヒット曲だぜい" ・・・ って教えて、すぐさま YouTube で見つけ出し聴いてもらった。

 筋はネットでいくらでも紹介されている。
 4人の少年が一夏の冒険で大人へと脱皮していくきっかけを経験して一皮むけ、その後の顛末をさらっと紹介して終わり・・・が、余韻が半端じゃない。
 1986年の作品と言うから35年も前の映画だが、テーマはしっかり今にも生きている・・・ってことですねぇ。 4人の少年を演じた子役さん等のその後30年も映画さながらの人生を送られた様です。

 勿論、"StarWars" も良いけど、映画の神髄はCGでは無い。 "人への語りかけ" そのものだと想う次第です・・・映画好き老人の独り言に過ぎませんがね。

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20210510:懐かし過ぎる ・・・ ”ベン・ハー”(映画) [気晴らし事]

 62年も前に公開された映画が何故今なのか、その理由は解らないが、5月3日午後、NHKBSで放映されていたのを録画しておき、何日かかけて観た:
   製作配給:MGM(1959年;日本公開=1960年)
   監督:W.ワイラー
   主演:C.ヘストン

 "封切り" を観ていた筈で、"テアトル東京" だった事をネットで確認した。

 世界中・・・と言っても当時の米欧とか、旧英連邦国家、それにイスラエル、加えて我が国で大ヒットした一大叙事詩映画とされる。
 原作の副題が "キリスト物語" とあって、映画でも重要な要になっている・・・なんて事は当然当時の自分には充分に理解出来ていなかった。 ただ単に大群衆で沸き返る4頭だて二輪車競争に息を呑んで見つめた事を想い出す。

 今になってみると、何故タイトル&エンドバックがミケランジェロの旧約聖書によった絵なのか、何がキリストの奇跡なのか、・・・が良く解る。
 新約聖書についても、キリスト教国の方々には既知のエピソードの幾つかを知っていないとこの映画はピンと来ない。 そんな気がする。

それにしても・・・:
 大群衆シーンがふんだんに盛られているが、これ程の場面を今の今、撮影出来るのか、CGで作画するのか、興味深いところだ。
 二度と製作出来ない映画・・・そんな気がしています。

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20210316:三十年程ぶりに ”案山子(かかし)” を見た [気晴らし事]

 畑にたてられた案山子そのものでは無く、映画:"スケアクロウ"( "Scarecrow" )の事。
 先月22日午後にNHKBSで放映されていたのを、どういう訳か録画していたにの気がついて懐かしさの余りに鑑賞。
 G.ハックマン&A.パチーノの、今の映画では絶対に(?)見られない "古くさい" 友情物語だ。 所謂ロードムービー。 性格の異なる二人の出会いから別れ迄を淡々と追う。

 1973年公開@USAと言うから半世紀近くも前の映画だ。 1970年代だからこその筋書きであって、今では流行りそうに無い(と想う)。 
 G.ハックマンは前々年公開の "フレンチ・コネクション" で花開いた役者だ。 敵役では "許されざる者"(製作・監督・主演=C.イーストウッド)の保安官役がよかったがなぁ・・・

 NHKは好きじゃ無いけど、"チコちゃん" + "ブラタモリ" + "映画" があるからチコッと複雑で、我慢か・・・(>_<)
 何せ途中にCMが入らないで一気に観る事が出来る・・・そう言えば、今は大昔、ソニーが提供していた映画番組では、その始めと終わりにCMを入れるだけで、映画そのものの放映中にはCMを入れない事があった。
 そんな時代がありましたよ・・・今、品の無いCMだらけの時代で、全く優雅な時代だった・・・何、年寄りの昔を懐かしむだけの話です。
 大した意味ありません。

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20210313:”オイラーの等式” だった ( ”博士の好きな数学” ) [気晴らし事]

 我がワイフ殿が録画してくれていた邦画(NHKBS;原作=小川洋子氏’2005年;映画公開=2006年)。
 原作小説は大評判を呼んだ作品だ。 題名に惹かれて公開された時は観ようと想いながら見逃していた奴だ。
 が、何時しか忘れていた。

 つい先日観た。
 博士の最も愛した数式とは
  オイラーの等式e^^(i・π)+1 = 0・・・①
  ここで:
  e = 指数関数 ; ^^ = べき乗 ; i = 虚数 ;π = 円周率

なのだが、この等式は、
  オイラーの公式:e^^(i・θ) = cosθ+ i・sinθ・・・②

  θ = π・・・③
とおいて得られる ( ∵ cosπ = -1 & sinπ = 0 )。
 理工学の数式では良くお目にかかる②だ。 その証明は何通りか教わった筈だが、今では指数関数&三角関数の級数展開式を使うのしか想い出せない。

 観ていて、①&②の余りの懐かしさにしばし呆然。
 社会人になってから
   "一度だって使った事もなかった(?)"
のに、覚えていたから不思議だし、更には
   ”使わなかったにもかかわらず、困った事がなかった(!)”
事も不思議だ。

 原作は博士の旅立ち後に想い出す形の筋立てだったが、映画の方では博士が海辺でボール投げしあうシーンで終わるので何となくホッと心温まる感じがして良かった・・・って言うのも歳とったせいだなぁ。

ついでに・・・:
 博士役はあの寺尾聡さんなのだが、彼は "黒部の太陽(公開:1968年)" で映画デビューしていたと記憶している。 その "黒部の太陽" がつい最近もNHKBSで放映されていたし、例の "ルビーの指輪" が大ヒットしたのは1981年の事だったが、当時の "粋がっていた" 頃の映像が今やYouTubeで何時でも楽しめるのも便利になった。
 そんな事にも "時の流れ" を感じます。

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20210216:坂口安吾・・・ってあの ”不連続・・・”? [気晴らし事]

 文学に浅はかな自分にはこの方の名前からは "堕落論"(勿論、読んだ事無し)で有名としか知らない。
 が、"不連続殺人事件"(①) & "明治開化 安吾捕物帖"(②)の二冊だけは読んだ事がある。 特に①は文学者が企んだ推理モノと言う意味で話題になったらしいものだ(が、すれた読者には犯人が見当がつかないと言う訳では無い)。 映画化 or ドラマ化されていたが、これは傑作とは言い難い(あくまでも老生の言い分に過ぎません)。

 この度、この方の "未発表" 作品が偶然に発見され、80年越しの出版になるとの報道だ:
   "坂口安吾の未発表作発見"
    80年越しで出版 「戦前作品の特徴」
   (日経紙:2021年2月9日付け夕刊社会紙面)

 残念ながら未完だったらしいが、完結度合いは高いそうだ・・・と言っても自分は読まないだろうな。

 我がワイフ殿からこの記事を見せられたのだが、それと言うのも最近のNHKBSで "②" がTVドラマ化されていて、見ていたらしい。

 が、どっこい、②は大昔に民放でドラマ化されていて、副主役とも言うべき勝海舟役で故・池部良氏が演じていた事を覚えている。 その海舟殿が外出時に決まって私らが言うところの "ハンカチ" を "ハンケット・チーフ" と言っていた・・・なんてどうでも良いことは覚えているんだが、主人公の探偵役を演じた役者さんがどうしても想い出せ無いでいたところ、我がワイフ殿が直ぐに "若林豪よっ" ・・・って教えてくれた。
 ヤレヤレ・・・ここんところ物忘れが酷くなった気がしてなら無い・・・ですっ (>_<)

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20210118:天橋立(あまのはしだて@京都府) [気晴らし事]

 もう一週間以上も前、9日(土)19:30からのNHK総合TV:"ブラタモリ - 天橋立編" を観た。
 いやぁ~・・・懐かしい。
 大学初年度の夏、ここに立ち寄り、お袋様の故郷 "大栄町(現・由良町)@鳥取県" を目指して山陰をブラブラ旅した事があった。
 もう60年程も前の事だ。
 あの砂州を歩き通して宮津対岸の小山の頂上からも "股覗き" をしたりしたが、近くのお土産屋さんかお茶屋さんだったか、そこの女将さんと話が合い、何と "素泊まり" させて戴いた事を想い出した。 番組でもチラッとお土産屋さんが映っていた様にも感じたが、そこだったのか。

 今から振り返れば、日本が高度経済成長期に向かいつつの時代だった。 当時は "何でも見てやろう"(小田実著)の余韻があったせいだろうか、一介の学生を疑う事も無く泊めさせてくれたりして、まぁ言ってみれば "心の余裕" みたいなのもあったのです。
 こんな事、想い出したのも歳のせいに違い無い・・・とほッ。

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20210105:”まぐれ”(?)で当たった!(芸能人格付けチェック’2021@TV朝日) [気晴らし事]

 正月元旦の超お馴染み番組:"芸能人格付けチェック"(TV朝日系列)では、ワイン(¥1000K-&¥5K-)とか一品料理(食材当て)はこっとら判断のしようが無いが、"聴き分け"/"観分け" 編はこちらも参加出来るので楽しい。

 今年は
  ① 吹奏楽(プロ楽団とアマ=都立高吹奏楽部)
  ② ダンス(世界王者とそのお弟子さん)
  ③ 四重奏(超高額弦楽器と入門者用)
があった。

 例年は良く外すのだが、
  ①では音の強弱の "円滑さ" で、
  ③では高音側の "切れ" で
"不思議" にもすぐに解ったし、
  ②は曲の終わり時の決めポーズの "自然っぽさ"
で(やや当てずっぽうだが)当たった・・・てな訳で珍しく全問正解でした。

 昔はプロの監督と素人マニアの超短編映画の見比べが面白かったが、最近は無くなっているのがやや寂しい。
 復活して欲しいが、明らかにアマの方が良かった時もあったりして、プロ側が腰を退いているのかも・・・そんな気がする。
 それにしても何事も飽きっぽい自分なのだが、珍しく視聴が続いている番組ではあります。

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20201104:遅ればせながらの ”鬼滅の刃” 考 [気晴らし事]

 こういうのをトンチンカンなブログというのかもしれんです。
 最早自分の理解の外側ギリ*2辺りなのだが、一大ブームを巻き起こしている。
 自分だけかも知れ無いが、第一、
  "どう読むのか"
解らんかった。
 "きめつ" と聴いて "何の事か" と "ポッカ~ン" としたが、自分のはチコッと古い辞書なので "きめつ" と入れても "毀滅" としか出てこない。
 そこで単語登録しておいた始末だ(これで一安心?)。

1.アニメで見る限り、絵が、特に "自然の描写" が秀逸だ。
 本物以上だ。
 でも人物の動きは "風立ちぬ" には敵わない・・・かな?

2.話は、要するに "鬼退治" で、まぁ、一種の敵討ち型冒険奇談と言ってしまったらマニア/ファンの皆様から、
  ”もっと深読みしたらどうか”
と叱られそうだ。
  ”兄妹愛に貫かれているじゃないか”
って。

3.源を辿れば古事記の時代に辿り着く "桃太郎" の世界でも鬼は "悪漢" だった。
 このアニメに登場する鬼は、桃太郎なんぞで直ぐに思い浮かべるような角がはえた奴では無いが、"人を喰らう" 冷酷な悪者にされていて、その姿&性格が異形かつ極端過ぎて些か "可哀想" な気もする・・・と言ったら怒られそうだ。
 ところがどっこい、善行を施して人間様の命&生活を守った事から祀っている神社も伝説も我が国には幾つも残っているのだが・・・

4.それに鬼が殺られるシーンは結構 "残酷" だ。
 "鑑賞制限指定(Film Ratig )有り" とは聴いていないが・・・
 いくら日本のアニメが世界中で人気・・・って言ったって、これ程に鬼を切りまくる描写は指摘されるに違い無い。

5.こう言うお話も "取りあえず" 受け入れる事が出来る自分は、後期高齢者でありながら些かの "幼稚性" を残しているんだろうなぁ・・・ってのが、自己分析の結果であります。

6.でも、どちらかと言うと自分は "ティル・オイレンシュピーゲル" の様な "くそみそ" な悪さをする寓話談の方を好むし、ニャンを主人公にして人間を手玉に取る "仔猫シュピーゲル" もお好みだ(どちらもドイツ語教材で知って嵌まったお話です)。

7.時は "大正時代" で、主人公の武器は "刀" だ。
 衣服も洋服では無く、"和服" 中心だ。
 中には詰め入り学生服みたいなのもあった。
 加えて、"天狗" とか "狐"、"イノシシ" の面を被った人物が登場する。
 ファンの方々は "唐突感" を抱く事は無いのかなぁ・・・こんな事想うのは、如何ともし難い世代の差のせいかも(今の若い方々が天狗の言い伝えをご存じとは想えないが・・・)。

8.それにしても "ONE PIECE" の様な "世界観" を持ったお話とは違う異形のお話だ。
 同じ "荒唐無稽さ" 加減(と言ってしまってはお叱りを受ける事に間違い無いだろうが)であっても、自分としてはこちらの方が・・・
 すまんこってす。

そう言えば:
 "鬼ご*し" ・・・ って物騒な名前の紙パック入り日本酒があったなぁ。




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20201027:弁護士と詐欺師は紙一重 ( ”清原説” ) [気晴らし事]

 もう10日程も前になってしまったが、偶然にも観てしまったTV番組。
 このソネブロでも毎日の様に投稿されている "筋肉" 弁護士 "清原 博" 氏が、"ゴゴスマ"(CBSTV)にパネリストとして出演(2020年10月16日)された折、何の話題だったか忘れてしまっているが、
  - 弁護士は何事に対しても "知らない" とは言わない
   (言えない)
  - "屁理屈" でも何でも "尤もらしく" 言いつくろう
  - "弁護士と詐欺師は紙一重"

と仰って笑い(むしろ "嗤い" か)を取っていた。

 "弁護士の正義" とは "依頼人の正義( ≡ "利益" )"であり、"社会正義" とは必ずしも一致せずに乖離あるケースが多々ある。
 "詭弁" を弄して依頼人を守る事もある訳だ。

 清原氏の弁は、全くその通りで、嘘では無い。
 これからは、氏のコメントもどちらの立場でのものか、見極め乍ら拝聴する事にしよっと!
 自虐ネタだったが、"よくまぁ言うよ" ・・・ って感じでした。

念の為:
 勿論、 "紙一重" と言っても、その差は "無限" との認識でしょうけど。
 頭の良い方だ。



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20200923:”今は昔の映画” リマスターDVD/BD [気晴らし事]

 映画や音楽は "クラウドから降ってくる" のが今では主流の様だが、大昔の映画やTVドラマのDVD/BDの新聞一頁全紙面を使った広告も時々ある。
 自分は、広告を無視する流儀なのだが、こんなのに限っては良く眼を通す。

 名作ではあっても時代の流れで放映され無くなった洋画/邦画等、β/VHSビデオの時代からコレクションは豊富のつもりだが、ついこの間、
  "砂の器":1974年松竹/橋本プロ共同製作
   原作:松本清張
   監督:野村芳太郎
   出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作(=現・千葉県知事)

のデジタル・リマスター版DVD/BDが載っていた。

 "砂の器" は余りにもTVドラマ化去れ尽くされている清張モノだが、どういう訳か映画化作品である本編だけは観る機会が無かった。
 ¥2.8K-だったが、例のA-通販で見ると同じ版が¥1.8K-。
 だもんで、即発注。

 出演されている多くの役者さんが既に旅立ってしまっているが、デジタル・リマスター版だけあって、まぁ*2の画質で観る事が出来る。
 物語の背景にはハンセン氏病を病んだ父親とその息子の存在があるのだが、この病気に対する偏見がまだあった時代の映画化であり、筋書きは原作とは大きく乖離している箇所が幾つもあって、実は期待した程では無かった。
 が、今ではCGでしか復元出来ない "昭和の原風景" が垣間見る事も出来て、老生から観れば "ワープ感" は満たされた。

 自分としては、フジTV製作TVドラマ版(1977年):
   出演:仲代達矢/山本亘/田村正和等

の方が、原作に無い不要な膨らましが随所にあって "凡兆" だが、本筋の雰囲気を出している・・・って感じです。

ついでに:
 山本亘さんって、不思議な味わいを醸し出す役者さんだ。
 "新幹線大爆破" (東映)では故・高倉健さんに、"砂の器" では仲代達矢さんに次ぐ役柄で、主役では無いけど "奇妙な存在感" があるんだよねぇ・・・
 こう言う役者さん、今はあんまり・・・




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20200516:麒麟は来なかった?(NHK大河ドラマ) [気晴らし事]

 ”麒麟がくる” は今週日曜日(5月10日)放送の:”第17回:長良川の対決” をもって前半の山場が終わった(様だ)。
 まさか斎藤道三が主役でここまで引っ張って来るとは想わなかった。

 ここ迄が “起承転結” の “起” とすれば “承”、即ちこれからの光秀様は越前へ落ちのび、”転”、即ち信長様との会合を得て戦国時代を生き抜こうとし、”例の変” で “結” に至る・・・と勝手に想う。

 が、今回のコロナ禍に伴う緊急事態宣言以降、収録の機会が奪われ、あと数回分しかストックが無く、6月7日放送迄らしい。

 自分は我がワイフ殿に “しつこく” 誘われた為に、時代背景を理解しないままに観てきたが、ここ迄は “麒麟は片鱗すら見せなかった” 様だ(無理も無い)。

 うぅ~ん・・・でもって、もう観る事はなかろうて。
 ただ一つ、印象に残るのは、”帰蝶”(濃姫)役の “川口春奈” さんを観て驚いた事だ。
 と言うのも、今は大昔、東映時代劇が真っ盛りの頃、お姫様役の故・”高千穂ひづる” さんに感じがそっくりだから。
 と言ってもお解りになる方は殆どいないだろうけど・・・

ついでに、全く意味の無い事ですが:
 自分はビールは好まないが、飲むとすれば恵比寿様であって、麒麟様では無いので、我が家では何時も来ないのです。
 てへっ!



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20200513:”G13” もコロナでお休み [気晴らし事]

 我が “愛読書” の一つ:”ゴルゴ13”(ビッグコミック誌連載)がついに新作の制作を当面の間、”中止” すると知った(8日付けネットニュース)。
 “3密” そのものである10名超スタッフで制作する作画形態の継続が困難との判断らしい。
 52年間の連続掲載がコロナ禍で途切れてしまった。
 うぅ~ん・・・残念至極でありまする。
 そう言えばあの国民的アニメ:"サザエさん" も新作造りが × になり、お困りだそうだ。

因みに:
 連載中断直前のエピソードが “病原体・レベル4” で、エボラ熱に罹患したG13の運命や如何に・・・らしい。
 時節柄、極めて微妙な話だなぁ・・・

PS:
 “8日” に知った事でしたが、本日 “13日” 迄、投稿を控えていましたっ!


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20200507:TV局の ”引き出し” が解る [気晴らし事]

 こうも “巣ごもり” が続くとTVを観るのも飽きてくる。
 ドラマなんぞ新規制作は中断されていて、昔の番組を再放するのが多い。
 が、見るに堪えられる番組はそうそうには無い。

 こう言う時、キー局の実力、つまりは “中身のある番組をどれだけ制作してきたか” が暴露されてしまうのだが、正直再度に渡って観る気が起こらないの圧倒的だ。

 そんな中、再放であっても見直す気になるのが皮肉にもNHKBSや有料BS/CSが垂れ流す映画やドラマ・シリーズだ。
 残念ながら海外版が多いのはやむを得ない。
 それだけ “凝ったシナリオ”&”達者な役者” に金をかけた番組に “限って” 輸入されてきているから当然と言えば当然だ。

 今度の巣ごもりで集中したのは、”主任警部モース” の相棒で今では警部に昇進しているルイス刑事を主人公役としたスピンオフものだ。
 主役が没してその相棒が主役に戻ってくる・・・って言う、珍しい筋立てのシリーズで、今現在のお気に入りだ。
 英米の刑事物では影ある人間性を追いつめた話が多いし、”お涙頂戴式” の正義感が無く、従って勧善懲悪とは限らない。
 不気味な後味を残す話もあって、実は “性に合っている”。
 へそ曲がりな自分が洋ものを好む理由であります。
 へっ!


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