SSブログ

20171212:”東大” と ”京大” [ただの私見]

 我が国至高の国立大学法人である東京大学京都大学、海外の文献調査会社によるランキング評価では目立った存在にはなっていませんでしたが、なに、これは文献の中身の話では無く、単なる引用頻度の話で、この結果がそのままストレートに大学の実力評価とは違う・・・と言うのが自分の見解です(*):
  (*):20170715:論文引用数から科学技術力が解るのか

 が、本日はこの話では無く、いかにも両校の性格の違いと言うか、"チャレンジする姿勢の違い" が見事だなぁ・・・と感じた事をブログしてみます。

 梶田教授@東大(2015年ノーベル物理学賞受賞)がトップに就く "東京大学次世代ニュートリノ科学連携研究機構" が発足し、超大型観測装置 "ハイパーカミオカンデ" の実現に向けた活動が本格化する(日経紙:2017年11月24日)。

 "カミオカンデ" とは、神岡鉱山跡@飛驒市(岐阜県)に建設されたニュートリノ検出装置の事で、本来は初代名(建設費≒¥5億;超新星爆発由来ニュートリノを世界で最初に観測⇒小柴名誉教授が2002年ノーベル物理学賞受賞)、2代目は "スーパーカミオカンデ"(建設費≒¥100億;ニュートリノに質量がある事を実証⇒梶田教授が受賞)、今回のハイパー・・・は3代目(建設費予算≒¥700億)になる。
 ニュートリノ観測では、我が国は世界最先端を行く得意分野とされているそうだ。

 一方、榎戸特定准教授@京大等は、"" で生じるガンマ線から "反物質"(電気的性質のみ異なる素粒子、もしくはそれからなる物質)が "物質" と衝突する現象を発見したと伝えられている(日経紙:2017年11月27日)。

 通常、反物質は(超)大型加速器の衝突実験から生成されるので、地上で観測された希有な事例だそうだ。
 それにしても身近な雷から見つけるなんて、カミオカンデの建設装置と比較したら比較にならない程の経費で済んでいるのでしょうなぁ。
 お金をかけないで "新しい知を切り拓く" ・・・ いかにも "京大らしい" じゃありませんか。

 "両校" 頑張れっ!!
 そして、"宇宙の謎"、解いてね!

共通テーマ:日記・雑感