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20190227:佐藤純彌氏逝く(映画監督) [故人を悼む]

 映画人の訃報が続いて気が滅入ります。
 2月9日逝去(2月18日付け各紙)。 享年86歳。

 日経紙が紹介していた作品順で回顧すると、何と言っても
  ① 陸軍残虐物語(監督デビュー作品;主演=故・三國連太郎氏)
  ② 新幹線大爆破(列車サスペンス;主演=故・高倉健氏等)
  ③ 人間の証明/野生の証明(お馴染み森村誠一氏原作)
  ④ 君よ憤怒の河を渉れ(刑事もの;主演=故・高倉健氏)
が記憶に残っている。

 故・三國連太郎氏は、自らが主演している①が佐藤純彌監督の最初にして “最高” の作品と評価していたのは有名な逸話(らしいです)。

 列車サスペンス②は、この分野で世界に先駆けての “リアリティ” 溢れる作品で海外での評価が高かったと聴いている。 ”虎の子・新幹線を爆破なんてとんでもないっ!” って訳で当時の “国鉄” 側からは撮影協力が得られなかった事も有名な逸話。
 故・高倉健さん、山本圭さんが犯人役、故・宇津井健さんが新幹線管理側(指令長)役。 勿論主役は新幹線、取り分けひかり109号で、その運転士役は千葉真一さん。 その他当時の東映役者陣が勢揃いだった。
 ケータイも無いアナログ時代。 CGも無い。 しかし全編サスペンスたっぷりの映画でした。 高倉健さんが最後に撃たれてしまうシーンも印象的だった。

 ③はすごい物量のTVCMで圧倒されたが、今となっては再見する気にならないのは何故か。 ”原作との乖離” が気に入らないのかどうか、自分にも解りかねています ・・・ m(_ _)m

 ④は濡れ衣を着せられて逃亡しながら真犯人を追う刑事もので、中国が海外映画に門を開いた最初の映画だったせいもあって大ヒットしたと言う。

 因みに、②と④は今でも1回/年は再見している程に何回観ても飽きない傑作だと想っています。 実のところ、②は一昨日に改めて鑑賞したばかり。

 今世紀に入ってからの作品には “男たちの大和/YAMATO” & ”桜田門外ノ変” があって手応えある作品でしたが、自分の好みからは “軸がずれてきていた” 感じでした。

 念の為にネットで作品履歴を確認したところ、迂闊にもTVドラマ:”キーハンター” とか “Gメン” 等も手がけておられた事を忘れていました。
 自分は鑑賞した経験は皆無でしたが、やくざ路線映画も随分とあった様で、多芸多才をお持ちでした。
 黙礼。
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