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20190228:内田正人氏逝く(歌手@ザ・キングトーンズ) [故人を悼む]

 昨日に続いての訃報で恐縮ですが、この歳になると同世代前後の方の旅立ちが目立ってしまって・・・
 2月15日逝去(2月19日付け各紙)。 享年82歳。

 コーラスGr:”ザ・キングトーンズ” の デビュー曲にして最大のヒット曲 “グッド・ナイト・ベイビー”(1968年) のメイン・ヴォーカル。
 地声もファルセットも見事な方だった。

 この歌は流行りました。
 今でも同年配が集まってカラオケやると、年甲斐も無く誰かが必ず歌う。
 確か英語版もあった筈だが・・・

 今では “J-POP” と一括して称されていますが、当時はオリエンタル調を何処かに含んだR&Bが時々ヒットしていて、この曲、最初に聴いた時は米国産のを少しテンポダウンさせてカバーしているのかと想った程、垢抜けていました。
 失礼を承知の上で申し上げれば、どちらかと言うと厳つい男性コーラスGrがせつなく歌うミスマッチも人気を呼んでいたと記憶しています。
 大分前に ”懐メロ” 番組にも出演されていたのを観た事ありました。

 楽しい唄、有り難う御座いました。
 黙礼。


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20190227:佐藤純彌氏逝く(映画監督) [故人を悼む]

 映画人の訃報が続いて気が滅入ります。
 2月9日逝去(2月18日付け各紙)。 享年86歳。

 日経紙が紹介していた作品順で回顧すると、何と言っても
  ① 陸軍残虐物語(監督デビュー作品;主演=故・三國連太郎氏)
  ② 新幹線大爆破(列車サスペンス;主演=故・高倉健氏等)
  ③ 人間の証明/野生の証明(お馴染み森村誠一氏原作)
  ④ 君よ憤怒の河を渉れ(刑事もの;主演=故・高倉健氏)
が記憶に残っている。

 故・三國連太郎氏は、自らが主演している①が佐藤純彌監督の最初にして “最高” の作品と評価していたのは有名な逸話(らしいです)。

 列車サスペンス②は、この分野で世界に先駆けての “リアリティ” 溢れる作品で海外での評価が高かったと聴いている。 ”虎の子・新幹線を爆破なんてとんでもないっ!” って訳で当時の “国鉄” 側からは撮影協力が得られなかった事も有名な逸話。
 故・高倉健さん、山本圭さんが犯人役、故・宇津井健さんが新幹線管理側(指令長)役。 勿論主役は新幹線、取り分けひかり109号で、その運転士役は千葉真一さん。 その他当時の東映役者陣が勢揃いだった。
 ケータイも無いアナログ時代。 CGも無い。 しかし全編サスペンスたっぷりの映画でした。 高倉健さんが最後に撃たれてしまうシーンも印象的だった。

 ③はすごい物量のTVCMで圧倒されたが、今となっては再見する気にならないのは何故か。 ”原作との乖離” が気に入らないのかどうか、自分にも解りかねています ・・・ m(_ _)m

 ④は濡れ衣を着せられて逃亡しながら真犯人を追う刑事もので、中国が海外映画に門を開いた最初の映画だったせいもあって大ヒットしたと言う。

 因みに、②と④は今でも1回/年は再見している程に何回観ても飽きない傑作だと想っています。 実のところ、②は一昨日に改めて鑑賞したばかり。

 今世紀に入ってからの作品には “男たちの大和/YAMATO” & ”桜田門外ノ変” があって手応えある作品でしたが、自分の好みからは “軸がずれてきていた” 感じでした。

 念の為にネットで作品履歴を確認したところ、迂闊にもTVドラマ:”キーハンター” とか “Gメン” 等も手がけておられた事を忘れていました。
 自分は鑑賞した経験は皆無でしたが、やくざ路線映画も随分とあった様で、多芸多才をお持ちでした。
 黙礼。
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20190226:ブルーノ・ガンツ氏逝く(俳優;”ベルリンに降り立った天使”) [故人を悼む]

 2月16日逝去。 77歳。

 世界中で大ヒットした映画:”ベルリン・天使の詩”(Der Himmel ueber Berlin,”ベルリンの空”;1987年)で天使を演じていた。
 この天使は人間に恋してしまい、挙げ句の果てには永遠の命と引き替えに人間に成り代わって “壁が健在” のベルリンの街に降り立つ・・・と言う、”大人のメルヘン” っぽい(?)映画でした(邦訳題名も洒落ていて、それっぽい)。

 この作品には刑事コロンボ役で既に超有名になっていた故・P.フォーク氏も出演していた。

 更に記憶違いで無ければ、監督・脚本・制作者であったヴィム・ヴェンダーズ氏がこの映画の最後にオマージュの一人として故・小津安二郎氏を記していた( ← WikiPediaで確認出来ました)。

 これまた記憶違いで無ければ良いのだが( (^^;) )、ガンツ氏はリスボン@ポルトガルを舞台にした “白い町にて” で主演されていた筈だが・・・( ← これも、WikiPediaで確認出来ました)。
 洋の東西を問わず、自分が馴染んだ名優が旅立っていくのは・・・寂しいものです。
 黙礼。

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20190225:”C.イーストウッド” が ”ルノー社会長” へ?(お笑い勘違い) [雑感]

 “C.ゴーン事件” 余波でルノー社@仏の新会長となったスナール氏の来日ニュースを横目で観ていた我がワイフ殿が
  「あらまっ! C.イーストウッドがルノーの新しい会長らしい!」
とっ!

 ”そんな事あるわきゃぁないわい” って想いながらTV画面を覗くと成る程、温和そうな老紳士が写っている。
 確かに似ている感じがする。 TVをつけっぱなしで週刊誌を読んでいた我がワイフ殿がTV画面をちょい観ての勘違いだったのだが・・・

一方で:
 日経紙2019年2月13日付け夕刊文化面の囲み記事に穏やかな笑顔を見せるご老人の写真が載っていた。
 はて、ルノー新会長が文化欄に載る筈も無い?のに・・・と一瞬想ったが、ヘッドラインを観て瞬間に写真のお方がC.イーストウッドさんだと気がつく。

 監督・主演している最新作 “運び屋” についての簡単なインタビュー記事だった。
 彼の顔写真は、映画でもネットでも下から見上げるポーズが多く、目付きも鋭くしたのが多い。 精悍さが全面的に押し出されている印象なのだが、この記事掲載の写真はカメラ目線で実に穏やかな笑顔だ。 初めてかなぁ・・・

 彼の監督作品・出演作品の殆どを観ているが(*1)、最新作では90歳直前の男性を演ずるらしい。 記事では 「80代の人物がどんな感じか解らない。祖父を思い出しながら演じた」 とあった。
 彼は今88歳の筈だが、羨ましい程に実に綺麗に歳を取っている・・・と感じ取りました。
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(*1):こんなブログ投稿した事ありました:
    ”20170119:C.イーストウッドの事


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20190224:”はやぶさ2” 快挙 ”祝宴” [雑感]

 先週21日夜半から22日早朝まで、NHKが提供した “はやぶさ2” の “小惑星リュウグウ” 着陸に向けたライブ映像は素人目にも緊張感の中にも迫力があった。

 着陸&離陸成功のニュースは8時頃だったが、”快挙!” と言うしか無い。
 岩石サンプル採取が成功しているかどうかは帰還してからで無いと最終的には確認出来ないそうだ。
 が、今日明日の私らの日常生活をどうとかしてくれる訳じゃぁないものの、初号と同様に私らに感動を与えてくれるし、惑星科学の進歩に大きく貢献出来るに違いない。
 クイーンのメンバーにして天文学の学位(天体物理学博士)の持ち主B.メイさんが喜びのメッセージを発信してたのには驚いたが・・・

それにしても:
 前夜のニュースで報道されていたが、直前になって着陸制御プログラムの修正を加えるなんて ”うぅ~んと凄いッ” ぞ。
 コンピュータ・プログラムを組んだ誰でもが経験するのが “想定外のバグ” だ。
 想定外の出来事は常に起こり得る。 原因を特定して初めて “くそっ! そうだったかっ!” って気がつくの普通なんだが・・・ (下卑た表現 m(_ _)m )
 それを承知で実行したんだろうから、担当陣の緊張も解ろうというものです。

 22日の夜、行きつけ居酒屋さんでの話題は専ら “はや2”。
 勝手に祝杯を挙げました。
 多分多くの方もそうだったんじゃぁ? (^^)/

 こういう超精密制御技術を攻撃/迎撃兵器へ転用したらどうなる?・・・なんて “水刺す” 話題もありましたが・・・(>_<)
 無いっ! 無いってば!・・・


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20190223:”コンビニ店” オーナーから聴いた裏話(少々、”暗い”) [雑感]

 文字通りに便利この上ないコンビニ店だが、既に “曲がり角” に来ているらしい:
  日経紙:2019年1月22日付け朝刊・”企業2-紙面:
   ”コンビニ 「老化」 の影 - 18年既存店客数減/売り上げ高は微増

 この記事によれば、店舗数が “飽和点” を超えた事もあって店舗あたりの客数は↓傾向に入り、利益も期待程では無いそうだ。
 それに客筋中心が “若者層から中高年世代へ” 移ってきて、利用者も様変わりしつつある中で “売り方” も従来路線だけでは駄目だとも・・・
 自分が利用している近所のコンビニ店の様子からは窺い知れない悩みもあった訳だ。

ところが:
 もっと “暗い話” を昨日聴いたのです。
 地元郵便局から保険関連で訪問を受けた時の事。
 担当者が中年のお方で、未だ “場馴れしていない” 様子なもんだから、ついつい四方山話が弾んで “想わぬ事” を聴いたのです。

 その方は有名な “某コンビニ店オーナー” だったが、当初の見込み通りの利益が出せず、また母親の病気治療/転地療養が重なる等々の事情で ”フランチャイズ契約を解約” せざるを得なくなった。
 が、その為には “解約金として¥1千万強” が必要となり、親類筋からの借金でなんとか解約にこぎ着け、精算の上で今の職についたのだという。

 “コンビニ店オーナーになったら最後、止められない” ・・・ 最初に注意して呉れた人が何人もいたが、その当時は “バラ色” に見えて聴く耳持たなかった・・・との事でした。

 大分前から関東地区でも流行らせようとしているのが見え見えな “恵方巻き” ・・・ これも本部からの指示で売り切れる量とは無関係に一定量を “強要” に近い形で押しつけられ、売れ残りは結局自分持ちで、”こっそり廃棄処分”。
 今年は農林水産省からの “お達し” で適切な量の販売に留める “フードロス・ゼロ”が掲げられていたが、果たして実態はどうだったのか。 自分が行きつけのスーパーやコンビニ店で観た風景は、さほど去年と違っていなかったが・・・

 “こんなオーナー制度嫌ぁだ・・・でも止めるに当たっての負担も途方も無く、失敗でした”。

 こう言うお話、初めてなので、驚くやら、お気の毒と想うやら・・・世の中、表だけからは解らない事が多い・・・今頃気がつくなんてっ!

 発展の一方と想っていたコンビニ業界にこんな “ダーク・サイド” があるとは・・・思いも寄りませんでした。
 ノーテンキな年寄りで、些か恥ずかしい。

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20190222:”地方創生” と ”ふるさと納税” [ただの私見]

 政府が2014年以降、”まち・ひと・しごと創生本部”(本部長=内閣総理大臣)の下で “地方創生” に一生懸命取り組んでいる事は知っている。

 東京一極集中に歯止めをかけて(=命題A)地方の活力を取り戻し(=命題B;因みに自分には “AとBの因果関係” が解らない)、加えて人口減を食い止める。
 その為に・・・といろんな政策・施策が立案され実行されてきたが、人口減が収まり、地方経済衰退に歯止めがかかった・・・と言う話は聴いた事が無いし、残念ながら最近はあまりニュースでの露出も少ない(目立つべき成果が乏しければ “ニュースリリースも無し” なのが当たり前かも)。

ところで:
 身近な地方創生としての “ふるさと納税” 制度は、故郷を離れた方が自らの故郷の再生・創生を願って寄付をするのが本来の主旨だ。
 “呼び水” として、寄付行為者に対して寄付金が控除対象となる仕組みだが、実は故郷に限らずどこの自治体への寄付行為であっても差し支え無い事もあって、自治体側は故郷出身者に限らずに沢山の寄付を集めたい一心で工夫を凝らして、”返礼品攻勢” に出る様になってきた。
 返礼品は地元特産品に限られ、かつ寄付金の30%以下を基準とされているのだが、最近は担当省である総務省が “返礼品目当ての寄付集め” になってしまっていると批判し、”目に余る” 主旨違反自治体の公表とそこへの寄付は控除対象としない方針と言い始めていて、来年度から、つまりはこの4月から実行に移すそうだ。

こんな中:
 総務省の槍玉になっているのが、“ふるさと納税・100億円還元キャンペーン” を張った泉佐野市@大阪府だ。
 総務省が “けしからん” と “いちゃもん” を付けているのに対して、市の方は “正々堂々” と反論しているものの、自分には、なんか、”巨人にいたぶられているホビット” の様な絵柄の感じがしてならない。

 狭い日本・・・だが、創生する地方と一言で言っても千差万別の筈だ。
 地方は地方独自の考えに従って創生戦略を立て、それに沿った施策を自己責任の下で実行すれば良いのではないか・・・と自分は想うのだが。
 要すれば、地方同士で知恵比べすりゃぁいいじゃん!?

 あれこれ指図するのが妥当な程に総務省は各地域の特性を知り尽くして指導しているのか? それでどれ程の成果があったのか?

 納税返礼品に工夫を凝らして寄付を集める・・・自治体のこの努力に水を差し、厳しい条件をつけて地方を従わせる・・・そこから何が生まれるのか、自分には疑問に想う。
 繰り返しになりますが、地方それぞれに工夫させて取り組ませれば良いじゃぁないか。 そこには必ずキャッシュ・フローが生じるんだから・・・ふるさと納税制度ってその程度の仕組みに過ぎない。

だから:
 寄付する側だっていろいろ有りだ。
 返礼品目当ての人もいるだろうし(←自分は “けしからん” とは想わない)、そもそもの “ふるさと納税制度” に関心を持たない御仁だっている筈だ。
 自分は “ふるさととは今の住まい所” と考えているので住民税をきちんと納付する事しかやらないし、たまたまお二人の北東北から都内に適職を見つけて働いている方は “ふるさと納税でふるさとが創生されるのであれば何処だって苦労しない” と仰っていた(*1)
 我がワイフ殿は福島県出身だが、実家所在の自治体へは寄付はしない。 二人して寄付するのは東日本大震災復興支援だけだ。

 地方を創生する最強手段は “雇用口” を生み出す事で、その手立てこそを総務省がご担当してお膳立てされては如何が?
 創生本部お得意の “特区” 以外に知恵は無いの?

附記:
 本ブログは以下の記事に触発された部分があります:
  日経紙:2019年1月18日付け連載囲み記事”大機小機:
  地方創生抜本的見直しを”(記事署名:隅田川)
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(*1)20180302:”消滅村落”


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20190221:”緩い” 環境規制を求めて(企業の本音が垣間見える) [雑感]

 世界的な趨勢になった “ESG投資”、即ち、”E=環境保全/S=社会貢献/G=遵法統治” に取り組んでいる企業にのみ投融資する動きに触発されて、どの企業も環境経営(*1) に力を注いでいる・・・との期待は一部の企業に限られている様で、残念な事だ。

 海外に進出して製造工場を持つ我が国企業が、その国・地域の環境規制の厳しさに耐えかねて他所の地域/他所の国へ移転していく事例が紹介されている:
   日経紙:2019年2月10日付け朝刊・総合5紙面:
    ”中国で環境規制強化
     -日本勢、生産を移転 素材や部品、タイなどへ

 中国の環境規制の原則は既に我が国のそれを越えて厳しいとされ、”耐えきれなくなって” 移転するそうだ:
  三*化成:塗料向け添加剤生産工場
   南通市@江蘇省 ⇒ タイへ(要因:廃液処理)
  旭*化成:自動車向け樹脂製造工場
   蘇州市@江蘇省 ⇒ 常熟市@江蘇省(要因:排ガス)
  ニ*リン:自動車用配管ホース生産工場
   上海市 ⇒ 常熟市@江蘇省(環境規制先取り)

 広い中国、全国一律の環境規制整備に至る迄の “間隙”/”アイドルタイム” を突く様に緩い環境規制地域/国へ移転して排ガス・廃物処理すると言う事であって、汚染物質を地球へまき散らしている事に何ら変わりはない。 まき散らす場所を移動させているだけなのだ。
 何と恥ずかしい事だろう!
 旭*成なぞは我が国を代表する素材メーカーの一つだし、19日付け日経紙の "第31回日経企業イメージ調査結果" では総合ランキングで100位以内にランクインしているのに・・・
 こりゃぁ、海外での行動基準は考慮外だったのかなぁ?

 受け入れ先は、今は “環境よりも雇用優先” なのだろうが、いずれは “しっぺ返し” がくる筈だ。
 こう言う企業をESG投資の対象にしてはならない・・・と想うのは自分だけではないと信じます。
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(*1):大分前に投稿したブログです。 お時間あれば・・・
  ”20170522:環境経営-その2

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20190220:”児童虐待死” 事件を自分なりに考える [ただの私見]

 野田市@千葉県で起きた小学4年生女児虐待 “死” 事件・・・実の親がこれ程迄に残虐になれるのか・・・余りに痛まし過ぎる事件だ。 ”殺人事件” にも等しい。

 一年前にも目黒@東京で同じ様な5歳児童虐待 “死” 事件が起こっており、政府が “緊急閣僚会議” を設けて対策を打ち出したが、それが全く活かされていなかった事になる。

 今回も緊急の閣僚会議が持たれたが、果たしてどんな対策をとるのか。
 報道によれば、 
  ① 緊急 “安全” 確認
  ② 新たな “仕組み”:
     - 情報通告元 “非開示”
     - 威圧的保護者の “複数機関” 共同対応等
  ③ “児童福祉司” の緊急増員強化
等が児童虐待防止対策としてあげられたとの事だが(2019年2月9日付け各紙朝刊)・・・

 TV報道では、”識者” とされる方々が学校、教育委員会&児童相談所の対応不備を責める論調が強い。
 確かにどこも無責任の印象しか受けないのだが、児童虐待事件が後を絶たない事は、”児童虐待防止法” の下、これ等組織だけの対応範疇では収まらない事を意味していると考えざるを得ない。

 子供の “生命” を守り抜く事は憲法で保障されている “基本的人権” そのものであり、当然の事ながら民法で定める “親権” よりも優先されるべき事の筈だ。
 基本的人権とは、人間であるが故に “無条件” で与えられる権利であって、この原則がなおざりにされてはならない。

 なので、教育現場とか家庭内へ入り込む事に強い抵抗感がある事は承知しているものの、児童虐待行為は憲法で保障された “基本的人権を犯す刑法上の犯罪” として捉えて警察組織が関与する部分、例えば両親との会話に警察官が立ち会う等の仕組みも必要なのではなかろうか・・・と自分は考えます。
 良識・常識・性善説・関係者努力等々で解決され得るとは想えない。

 今回の緊急閣僚会議で示された②の威圧的保護者へ共同対応する複数機関の中に警察部門が考慮されていれば良いのだが。

 何でも欧米に倣う必要はなかろうが、この種の問題に先行して取り組む米国ではソーシャルワーカー(所謂 “社会福祉奉仕者”)と呼ばれる専門家が中心となるそうだが、どのような “権威”・”権限” を持って活動しているのだろうか。
 児童福祉司をいくら増員増強しても、権限無くして鬼畜にも等しい親と対峙出来るとは想えない。
 更に、そもそも論なのだが、親による児童虐待が跡を絶たない原因が何処にあるのか、自分の理解の外にあって、暗澹たる想いがするばかりです。
 子供に勝る宝は無い筈なのに・・・


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20190219:”象牙” 異聞 [雑感]

 “ワシントン条約” は野生動物の絶滅を防ぐ事を目的に特定動物の国際取引を規制していて、アフリカ象の場合はその “象牙及び象牙製品” の輸出入が禁止されている。

 象牙装飾品の最大市場と想われる中国では、この条約に “素直” に従い、既に国内市場を閉鎖している。
 一方、我が国では条約発効以前の輸入品に限りその売買を認めているものの、 “実態はロンダリングした象牙製装飾品とか印鑑がまかり通っている” と国際的に批判されている:
  日経紙:2019年2月8日付け朝刊社会面:
   ”象牙の販売禁止提案 ケニアなど 密漁招く日本を批判

 記事にある提案とは、密猟等によるアフリカ象の急速な生息数減少に直面しているケニアやナイジェリア等によるもので、締約国内での象牙及び象牙製品の販売禁止、即ち市場閉鎖を一律に求めている。
 近々に開催される締約国会議で2/3の賛成を得て採択された場合、政府はどのような対応を迫られるのか。

 我が家にある象牙製品は半世紀前にあしらえた “実印” だが、当時は野生動物との関わりとか、絶滅問題とかは全く意識していなかった。
 今にして想えば “ノーテンキそのもの”、”お粗末の極み” だった訳で、情けない自分だったです。

 政府は “国内市場を厳格に管理していてワ-条約に違反していない” としているものの、厳密なトレーサビリティが機能しているとは想われていないからだろう、最近は
  “象牙” ⇔ “アフリカ象密猟” ⇔ “条約違反”

のイメージが付きまとっているせいか、硬質樹脂製とか金属製実印の方が流行っているとか、聴いた。

 絶滅に向かう野生動物の保護問題は “異論の有り様が無い”。
 捕鯨の様な価値観の相違・食の伝統等々の “言い訳” は通用しない段違いの重さと広がりを持っている筈だ。
 政府の “とんちんかん” な言い逃れだけは聴きたくない・・・今ではそんな想いの自分であります。


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20190218:本当に ”エシカル” なのかな?・・・少しだけ疑問(家庭でも脱プラ?) [ただの私見]

 “プラスチック製ストローウミガメの鼻に突き刺さった” 映像がSNSに投稿され、その世界中への拡散から海洋汚染の原因と指摘され、あげくはチェーン展開している大手飲食店がプラ製ストローを紙製に換えている。
 最初は米国、それに慌てて “追随” する形で我が国でも。

しかし乍ら:
 ①海洋流出している廃プラスチック全量(*1) に対して
  プラ製ストローは1%にも満たない
 ②従ってプラ製ストローを全廃しても廃プラによる海洋汚染は全く改善されない

事から、アカデミア側専門家からは店舗側のパフォーマンスに過ぎないとの指摘もある(ついでながら、海洋生物学者からは “ウミガメの生態からして考えられない映像だ” ・・・ との指摘もあるそうだ)。

 が、これをきっかけとして消費者が環境配慮商品を選ぶ “エシカル(倫理的)消費行動”(参照出典:日経紙2019年2月8日付け:”家庭にも脱プラの波 節約+環境志向で拍車”) が持続されれば良いんだが、残念ながら自分はこれには少々疑問だ。

と言うのは:
 某大手リテーラーの環境貢献を担当する部門長から “本音” を聴いた事があって、
   「消費者は “環境に良いモノを多少は高くても選ぶ” とアンケートとか
   インタビューでは応えるけれど、実際の消費行動は少しでも安い
   商品を買うのが現実」
だと。

また紙製といっても:
 国産端材由来なのか、海外から輸入したパルプ木材由来なのか、漂白剤とか成形加工助剤等の素材構成を公表しているのか、原材料栽培から最終処分迄をアセスメント評価してプラ製ストローよりも紙製ストローが “地球に優しい” 事を担保しているのか、未公表なのが残念だ。

私ら消費者は:
 勿論、たとえ僅かであってもプラスチック製ストローを海洋流出させない方が良いに決まっています。
 私たちはプラスチック製品の "3R"( "Reduce" = 使用量削減;"Reuse" = 繰り返し使用;"Recycle" = 再資源化)を真剣に考え、取り組む事が重要な筈です。
 そんな訳で、私ら消費者は、安易に煽(あお)られてはならない。
 そして安易に煽(おだ)てられてはならない。
 冷静かつ賢明な購買者にならないと・・・
 その上でのエシカルな行動者でありたいです。
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(*1):米国の研究者等によると(*2)、2010年時、人口64億人相当の国&地域からの
  廃プラ総量:2.75億トン・・・A
   - その内、回収された量:2.43億トン(Aの凡そ90%弱)
   - 自然界への流出量:3190万トン(Aの凡そ10%強)・・・B
      - その内、投棄/埋設等不法処理処分量:
         1920~2710万トン(Bの60~85%相当)
      - 海洋への流出量
         480~1270万トン(Bの15~40%相当)・・・C
と推定されている様です。

 因みにプラスチック製ストローの全世界消費量は大凡0.2万トン/年前後とされている(ナショナル・ジオグラフィック誌日本版WEBニュース:2018年7月11日付けより算定)ので、この全量が海洋流出したとしてもCの大凡0.02~0.04%に相当する事になります(勿論、無視して良いと言っている訳ではありません)。
 
(*2):J.R.Jambeck etal,:
   “Plastic waste inputs from land into the ocean”, Science, 347,
  768-771(2015)

 新聞・雑誌・学会誌等での関連トピックスの引用元はすべて(*2)に行き着きます。 この論文の筆頭筆者はジョージア大学の教授で、かって来日し、米国大使館で講演をされた事がありましたが、当時の国・学会・企業・報道機関の関心は決して高くはありませんでした
 また残念ながら四方が海洋である我が国からのこの種の調査研究の発信はごく少数の機関による近海調査のみで極めて限定的です。
 世界各国の環境省が20年以上前から訴えていたにも関わらず、"たった一本の動画" からプラスチック製品の過剰生産・過剰使用・不法処理処分の実態が暴かれ始めた事に驚くばかりです。

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20190217:”栄枯盛衰は世の習い” とは言うけれど - ”GE再建” 五里霧中の記事を読んで・・・ [雑感]

 もう二週間程も前になるのですが、主題の記事を読んで未だに “複雑” な気持ちを持ち続けています:
  日経紙:2019年2月2日(土)・朝刊:
   ”GE再建 五里霧中
     - 電力1万人削減 追加リストラ 稼ぐ力の改善進まず”
   (署名記者:中山修志・太田明弘・松本祐子各氏)

 GE(ゼネラル・エレクトリック@米国)と言えば大元は発明王 “エジソン” が興した電球会社で、最近迄は米国株式市場で “ダウ平均” が出始めた当初からその対象となっていた唯一の名門企業だったが、今では “退場” させられてしまっている。

 今は昔、自分が勤めていたのは素材関係の企業だったが、その当時のGEでは熱可塑性でありながら耐熱性を付与させた特殊樹脂すら開発しており、手強い強豪かつ競合企業でもあった。

 でもって自分の理解の中のGEは、この樹脂が自動車内装部材として今現在も活用されている程に優秀な素材開発部門を有していたGEそのものと重なっているのです。

 またGEのかっての最高経営責任者だった “J.ウェルチ” 氏はカリスマ的な存在で、”世界トップ、少なくとも2位にならない事業はやらない” とも明言していた。

 そのGEが今や本体の電力事業が不振の極みで、リストラに次ぐリストラを断行、世の中 IoT-時代への移行の中で今後の成長分野としたデジタル部門を切り離し、
  - 本家本元の “電力”
  - “航空機エンジン”
  - “再生可能エネルギー”
の3事業分野に特化すると言う( “航空機エンジン” への取り組みについては、このソネブロで紹介されておられる方もいました )。

 ICT(情報通信技術)を筆頭に様々な技術革新は否応なく産業構造を変えて行く。 その流れへの対処が出来ない、或いはその機会を失った企業はGE程でさえ淘汰されていく・・・と言う事なのだろうか。

 はてさて、J.ウェルチ氏を “経営の神様” の様に崇めていた我が国大企業のかってのトップの方々は今どういう想いをしているのだろうか。
 世の中、”栄枯盛衰は世の習い” とは言うけれど、厳しい・・・の一言・・・ですネ。

因みに:
 某識者に聴いた事ですが、米国の株式市場を牽引している優良とされる企業の入れ替わりは極めて激しく、これに比べると我が国のそれは殆ど無風に近い。 つまり技術革新の波が高いにも関わらず旧態に近い重厚長大企業群から構成されていて、言い換えると “置いてけぼり” 喰らっている・・・そうです。
 ちょこっと “ピンぼけ” の感じがするものの、年寄りらしく(?) “生き馬の目を抜く” ・・・ って言葉を想い出しましたが、これは今の米国のあらゆる生き様を言い表す様にさえ感じてしまいました。
 いやはや・・・


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20190216:堺屋太一氏逝く [故人を悼む]

 2月8日に逝去。 享年83歳。

 “団塊の世代”(戦後第一次ベビー・ブーマー群)の名付け親として余りに著名だ。
 “大阪万博”(1970年)の企画を担当され、大成功に導いたし、民間人として小渕内閣で閣僚入りして “経済企画庁長官” も勤められた。

 自分は通産省(当時:現・経済産業省)在籍時代に著した作家デビュー作品 “油断!” が今でも印象に残っています。
 恐らくは多くの方々と同じだと想いますが、この小説で文字通りに今様の “油断”、即ち “石油危機” に陥った日本の社会構造の脆さを痛感したのでした。
 この方が初めて指摘されたのです。 それに “油断の本来の意味” も改めて知ったのでした。

ただ一つだけ:
 人それぞれに多様性があるのに “団塊の世代” と一括りする呼び名に若干の抵抗は感じていました(自分はこの世代の少しばかり上ではありますが)。

 とは言え、この方の様に経済学のプロでありながら、文藝にも秀でている才能の持ち主はそう簡単には輩出しないでしょう。
 黙祷。

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20190215:池江選手の復活を祈る [雑感]

 12日の夕方。
 ウォーキングから戻り、夕食迄の時間潰しの感じで観ていたTVニュース。

 速報であの池江選手が白血病とあって、もうびっくり。
 オーストラリア合宿中、体調不良で現地で検査、再確認のため急遽帰国しての検査結果だったと言う。

 何と言うことか、ご本人が自身のツイッターで公表していた。
 気持ちの強い方だ。

 アジア大会での活躍は自分等年寄りから観ても誉れ高かった。

 どの様な治療であれ辛い事でしょうが、“完治出来る” とツイートしてある通り、進歩している今の医学を信じ、早急な寛解と、そして完治を祈ります。
 その上での完全復活を。

注記:
 当方ブログタイトルは “どうでもいいけど・・・” ではありますが、本件は勿論その範疇ではありません。
 心より池江選手の完全な回復と復活を祈る者であります。


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20190214:”お墓は不要”(故・P.ヴァールー氏 ← ”M.ベック” シリーズ原作者) [雑感]

 故郷を離れたままの現代人、”先祖代々のお墓” を守る事が難しくなってきて困っている方が多いとか。 時々新聞とかTVとかで特集されている。
 最近では駅近ビル内にコンパクトにまとめられたロッカー形式の仏壇も関心を集めているとも。
 我が国では火葬が原則。 遺骨は、従来は代々のお墓に納骨していたのが今やこれが難しくなってきていて、樹木葬とか海への散骨とか、はては合同葬とか、終着駅としてのお墓の形態も多種多様な時代になっているそうです。

 自分の場合は親が入っている所と行き先を決めているが、
  ”墓は無用・火葬・
  遺族が望めば遺灰のみ残す/望まなければそれも処分”
とした方がおられました・・・何と北欧に。

 “マルティン・ベック” の生みの親のお一人である 故・ペール・ヴァールー氏がその人。
 M.ベックと言えばミステリ好きならご存じのスウェーデン警察ミステリの主人公だ。 10年かけて全10話が完成されている。

 最近その中の
  ”密室”:
    -原作:M.シューヴァル & P.ヴァールー
    -訳:高見浩(角川文庫・1984年12月20日発行第三版)
を読み返した。

 何と言う事無しに押し入れの隅に入れっぱなしの古書を整理・自炊(⇔スキャンしてPDF化)している途中で手に取った推理モノだ。
 このシリーズは夫婦共作。 1980年代から90年台にかけて我が国でも評判をとった名作揃いとされ、中でもここであげた “密室” が最も評価が高かった様に記憶している。

 この書籍では訳者後書きに換えて、高見氏がM.シューヴァル氏(夫人)をマルメ市@スウェーデンへ訪ねた(1976年9月7日)折りのインタビュー記事が掲載されていて、そこに故人の遺志が紹介されている。
 夫のP.ヴァールー氏は先立つ際に
   “自分の著作によってのみ人々に記憶されれば満足なので墓は不要
とする遺志を残されたのだと言う。
 で、それに従って “お墓は無い” のだという。

 フィクションであれ、ノンフィクションであれ、いかなる小説・随筆・評論であれ、いかなる学術論文であれ、また更にはいかなる分野の人であれ、ここ迄言い切れる人がどれ程いるだろうか。
 自分は北欧へ出向いた経験も知人も皆無。 北欧の方ならではの死生観なのかどうか、知る由も無い。
 が、凡人に過ぎない自分は、正直、羨ましいとさえ感じています。

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20190213:行き交う人は訪日客ばかりで、この歳にして道に迷う

 先月央、旧知の仲間6名で遅ればせながらの新年会を横浜駅界隈でやった時の経験から。

 18:00からとの事で、初めての飲み所とあって、地元だけに迷子になったら “みっともない” との想いもあり、事前にネットで念入りに道順をチェックし、20分前にJR横浜駅東口へ。
 しかしこの時刻、既にあたりは暗く、ネットで確認した昼間の鳥瞰図とは様変わりで、途端に解らなくなってしまった。

 情けない・・・側を通り抜ける方に訪ねると、これが決まってお隣半島からの、そしておとなり大陸からの留学生とか観光のお客様ばかりで、些か驚いてしまった。 中には日本語×で、自分のたどたどしい英語でやっとQ&Aする始末。

 そうこうしていると、道に迷った仲間と出会い、”あっちだ”・“こっちだ” と “うろうろしながら” やっと会場にたどり着いた始末。 ヤレヤレ、10分近く遅れっちまったぜい (>_<)

 この顛末を語ると3名がやはり道に迷い、辺り構わず通りがかりの方へ訪ねても海外からのお客さんばかりだったとか。
 横浜駅界隈でこうなんだから、これではちょこっとした名所旧跡は観光のお客様で溢れているんだろうなぁ。

 観光庁の発表では2018年の訪日客数は凡そ3120万人で7年連続の増加となったらしい。
 うろ覚えだが2004年とか2005年頃は500万人に達していなかった筈で、時の政府は将来は1千万人を目指すとかいって、小泉総理大臣(当時)の “ウェルカム・ビデオ” を羽田や成田空港の到着ロビーで盛んに流していたのです。 何回も見ている。

 その当時、1千万人もの観光客を呼び込む・・・なんて、”誰が信じるんだ” と想っていましたが、有形無形世界遺産登録が複数件あったり、2008年に国交省外局として観光庁が立ち上がって海外からの呼び込む流れを一本化させたりして今日の状況になったとも言えますか。

 お隣半島国家とは国同士最悪関係なのに、市民レベルではそんな事お構いなしに行き交う・・・”ノーテンキ” と言うか、”図太い” と言うか、いやいやそうでは無く、”国は国、自分は自分” との割り切りが何の抵抗も無くしているのか、今の若い方々は “いろんな” 意味で “凄い(?)”・・・と “心から” 想う次第です。
 自分にはとても・・・ 

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20190212:これで ”社会正義” を守って貰えるのかなぁ・・・(佐川某・前国税庁長官不起訴処分) [雑感]

 1月27日付け朝刊各紙は “大坂なおみ” 選手の全豪オープンテニス・女子シングルの優勝、同時に世界ランキングトップのニュースを大々的に伝えていた( ← これはこれで素晴らしい (^^)/ )のに比べると、余りに目立たない片隅の記事でした。

 あれほど大騒ぎした “森友学園” 問題。
 国有地売却に関わる “公文書を改竄” して国会に提出したとして “佐川某”・前国税庁長官は “偽計業務妨害” に問われていたが、
  ”東京地検” は不起訴処分
と判定、加えて
  “東京第5検察審査会” も不起訴相当と議決
していた(1月11日付)事を伝えている。

 報道関係は1月26日に知らされた様だ。 従って地検側はひっそりと官報だけで事を済ませ、2週間も黙して語らずだったのかな?

 記事だけでは不起訴処分と判定した根拠は不明だ。
 ただ、”一般の国民感情として非常に悪質。二度と起きてはならない” と指摘している様だ。

しかしながら:
 公文書を改竄して国会議員の活動を妨害しても
   “罪を問われずに罰せられない前例
を作ったのだから、同じ様な公文書改竄はこれからも起こるだろう ・・・ これが “嘘偽りの無い一般国民の感情” ではないでしょうか?

 公文書を勝手に自分等の都合の良い様に改竄して、国民の選良たる国会議員の調査活動を邪魔し、そして騙くらかす・・・これって、私らの税金を私物化し、ひいては私らの国民としての義務を貶めている事に他ならない・・・とは考えないのだろうか。

 警察&検察は私ら善良な国民の生存権を守る砦だったと信じていたのだが・・・
 釈然としないなぁ・・・ってな感じです。

 社会正義の実現を担うべき検察がその長い手を引っ込めて黙し、その結果またしても高級官僚の高嗤いが響いてくる・・・と想うのは自分だけではないと想いたい。

おまけに:
 日大アメフト悪質タックル事件も警視庁は元監督&元コーチの罪も罰も問わないと判断したそうだ。
 厳正たる弁護士からなった第三者委員会の結論をひっくり返し、証言した学生の言い分も勘違いと断定。 あの元監督ぶら下がりインタビューなんぞ無かった様な扱いらしい。
 悪質タックルした学生の書類送検だけで幕引きだって。
 これも釈然としないのは自分だけではないと想うがなぁ・・・
 日本中の関心を集めた事件だ。 警視庁は記者会見で丁寧に解説して私らを納得させて欲しい。
 無理でしょうか?
 


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20190211:これって ”真逆” ?(”働き方” って言うか、むしろ ”生き様”) [雑感]

 国それぞれの違いがあるのは当然だとしても、太平洋を挟んでこれ程の “真逆” を何と、そしてどう捉えれば?

米国では “FIRE” が・・・:
 “FIRE” とは、
 ”Financial Independence, Retire Early
の略だ。

 即ち、米国の若者、と言っても一部の(”才能” にも “財力” にも)恵まれた若者に限っての事だろうが、早い内に “経済的な独立” を勝ち取り、”早々に引退” して残りの人生を自由に(!)送って自己実現を図ろうとする考えに関心が寄せられているらしい:
  日経紙:2019年1月26日(土)朝刊
   ”40歳で引退 「FIRE」 運動 - 米の若者で拡大

 所謂 “ミレニアル世代” (1981-1996年生まれ)は職探しの時期が金融危機と重なり、資本主義・自由市場への懐疑心が強く、また学生ローンも抱えている事から、早めのリタイアを経て “(恐らくは好きでも無い)仕事に縛られた人生” にケリを付けたいとの想いらしい。

 彼等彼女等は多種多様な物品に囲まれた物質主義の生活からの解放を願っているのだろうか。
 救いようのない貧困と絶望に囲まれた “ラスト・ベルト” に済むプア・ホワイト(*1) とは余りにかけ離れているのだが・・・

我が国の勤め人は?:
 対して我が国の勤め人は実質65歳定年制を越えて “70歳代迄働きたい” 意欲を持つ方が多いとの調査結果が最近あった。

 おまけに厚生労働省は公的年金の受給開始年齢を現在の65-70歳を越えて75歳迄とする事を検討し始めたそうだ:
  日経紙:2019年1月26日(土)朝刊・第一面トップ
   ”年金開始75歳も選択肢 - 高齢者就労の呼び水に

 高齢になっても働く意欲を持つ事を否定するつもりは無いが、堅実な生活で済ませて経済的な懸念を無くし、現役の頃はそれ故に叶わなかった自己実現に向かうのが濃度の濃い本来の生き方だと自分は考える。

 それを後期高齢者層の入り口迄就労させる背景には、我が国が抱えている社会構造変化に関わる課題、即ち解決手立ての見つからない未曾有の人口減に加えて、肝心の年金へ廻すべき国家予算が窮屈で、憂うべき状況にあるから・・・が本音なのでは。
 つまりは、少なくなる若手層を補う担い手として高齢者層を当て込んでいる思惑が見え見えだ。

 結婚し、子供を育てる方向に向かない若い方達が何故こうも多いのか・・・その背景分析から国として若い方達へのビジョンを描いてみせる政治が本来必要な筈だが、それが無い・・・って事かしらん。
 でもって、例の “麻生某失言大臣”:”「生まない方が問題」 発言” になっちゃう訳だ。
 彼を擁護するつもりは1000%ないものの、”DINKS ( Double Income No Kids = 収入二倍・子供無しで生活エンジョイ)” なんて用語を流行らせたマスコミにも責任の一端はあると自分は想うのだが・・・(>_<)

それにつけても:
 海の向こう側の超早期リタイアに向けた考えとの違いの何と大きい事だろうか。
 “人生は自己責任” と考え、成人になったら即座に親から独立する事が当たり前の海の向こうの方達・・・国の成り立ちからして違うし、理解するにはバリアが高過ぎるのか?

 日々を生きる事に対する真逆の考え方についての記事が同じ新聞・同じ日に掲載されていて、少しだけ考え込みました。

余計な事なんですが、ついでの憎まれ口(?):
 今の時代、”若いもんにはまだまだ負けない” ・・・ なんて言う年寄りがどれだけいるのか、自分には解りようも無いが、”負けない” なんて言い張る事自体、”負けている証拠” だ。
 年寄りが若者に負けても、”生物学的に何ら不思議は無い”。

 加えて、居座る年寄りは若者にとって “迷惑” 以外の何物でも無い・・・自分等がそうだった様に、今の若い方達がそう考えてもちっとも不思議じゃぁ無い筈だ。

 だからして自分は “FIREの考え方”、もう何十年か前に到達していれば違った人生だったかも・・・とも、ちょこっとだけ妄想もしました。
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(*1):こんな感じです:
  ”20181203:”廃橋”(はいきょう)・・・


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20190210:”僧衣” 運転は危険? [雑感]

 福井県警“僧衣” を纏った僧侶自動車を運転しているのを見かけ、”運転に支障ある衣服着用” として “反則切符” を渡した(2018年9月)。

 僧侶及び彼の所属宗派がこれに反発し、更に全国の僧侶の猛反発に迄拡がり、僧衣が運転、更には運動の妨げにならない事をアピールする動画をネットに投稿、拡散しているらしい:
   日経紙:2019年1月25日付け朝刊・社会紙面:
    ”僧衣で運転危険? 福井で反則切符 拡がる波紋

 自動車運転時の着衣については、”道交法” では “運転の妨げにならない衣服” による運転を求めているだけで、その具体的な記載は無く、しかも細則は限られた県でのみ定められていると言う。
 福井県ではその細則を定めていた訳だ。
 僧衣が運転を妨げるかどうか、自分は纏った事が無いので何とも判断出来ない。

ではでは:
 反則切符をきった警察官は “何を基準” に、或いは “何を確認” して “反則” と判断したのか、記事からは不明だ。 (恐らくは)僧衣を見ただけの判断だったのか?

 自分が運転する際の基本は軽装だが、一番気を遣うのは衣服と言うよりはむしろ “履き物” だ。
 かかとを固定しない履き物は普段から履かないし、運転する際は軽い靴、特に “底は薄め” の靴を履く。 その方が足先の感覚を捉え易いからだ。 従って草履とかサンダルの類いは論外だ。

 もし警察官が服装だけで判断したのであれば即断過ぎた感じがするし、同じ服装であっても細則の定めがない地域では見逃されている事になる訳だ。
 道交法本体で着用衣服の基準を定めて地域差を解消しなければ “法の前での平等” だって実現されない。
 でも道交法が改訂されるとも想えんなぁ・・・

なお:
 1月26日(土)のネットで見たニュースでは、福井県警は “危険運転確認出来ず” と判定し直したともありました。
 外から見ただけでは判断できっこないので当然の成り行きと感じました。

しかし疑問が一つ:
 僧侶ではなく、私ら、つまりは極く一般の市民が着物姿で運転していたら、このケースの様に警察側の判定見直しが実現されただろうか?

 日本全国をカバーする “仏教界” 諸手を挙げての反発に屈したので無ければ良いのだが・・・(参議院選挙も近いので何処からかの囁きが?・・・まっさか!)
 こんな疑問を払拭する為にも、福井県警は “判定見直し根拠” をきちんと公表して欲しいものです。

が、それにしても:
 お坊様は運転される際は細心の注意を払ってくださいね。
 裾捌きとか草履が原因となって事故ッちゃうと “それ見た事か” って事になって、今度は日本全国一律に着衣基準が厳しく定められる事になりますから ・・・ 一般市民がえらい “迷惑” を被る事になるので?

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20190209:”ロブスタ”(ベトナム産コーヒー)の味わい [食]

 ここ横浜北部丘陵地域では本日10時頃より雪が降り始めましたが、どうも予報程の大雪になるとは想えず、それではと "予定稿" をそのまま投稿させて戴きました。
 以下:

 ご近所に住む同年配の方にコーヒーをご馳走された。
 “いつもの豆” を挽いた淹れ立てだ・・・と想ったら、少しだけ “焦げっぽく”、”苦み” が強い。 
 何時もとは違う。 この焦げっぽさは不思議な事に少しばかり “麦茶” を想い起こさせる様な?・・・

 でもって例の琥珀色した砂糖をほんの少量加える様に勧められ、改めて香りと味を確かめたらとてもグッと印象が変わった。
 “コク” がある。
 甘ったるい感じは微塵もしない。
 初めての様な、どこかで味わった事あるような・・・でもどこか “癖” があるかなぁ?

 自分の面喰らった様子にニヤニヤしながら
   「此奴は、ベトナム産。 “ロブスタ” って言う奴。
    あんたは “苦み” がお好きな様だったので・・・」
との事だった。

 そう言えば何時だったか、日経紙にコーヒー豆の輸入についてはベトナム産が急激に増えているって記事読んだような・・・新聞は既に処分済みだったのでネットで確かめたら、2019年1月24日付け朝刊掲載記事だった。

 コーヒー豆栽培には “2050年問題” が迫っているものの(*1)、ベトナムは既にブラジル産輸入量に肉薄している程の産地国になっているそうな。 記事によれば、スティック・タイプとか、大手リテーラーのプライベート・ブランドに使われたりしているという。
 ブラジル産アラビカ種よりも安定に栽培が出来て、しかも我が国への輸入コストも有利な事から価格も低め安定だとか。 ってことは、ははぁ~ん、お手頃のブレンド・コーヒーって奴、アラビカにロブスタ混ぜてんのかしらん?

 そこで、ひょっとしたら・・・って、例の A****n で調べたら適当量の豆パックが売り出されていたので早速取り寄せた。 自分流に挽いてみようっと!

後日談:
 ロブスタだけだと我がワイフ殿のお好みでは無かったが、少々安物のブレンド品に25%程ブレンドしたらコクがでて受け入れて貰えました(但しほんの少しだけ “蜂蜜” で味付け)。
 成る程・・・って感じでした。
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(*1)20181003:コーヒー’2050年問題


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