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20220207:”総合的に検討” ≡ ”何もやらない”(my政治用語集より) [ただの私見]

 国会や地方自治体行政に関わる長及び議員の方々がよく使う用語には "独特の世界観" に満ち溢れているので、何回かこのブログで紹介させて貰ってきた。

 今回は、何か問題が発生した時に頻繁に使われる
   "総合的に検討して対処する"

だ。

 これは、私らの世界では
   考え得るいろんな場面とか場合に対して
   これからどうするかの方針を
   考え出す

事を意味する場合等に使うのが普通だ。
 この対処方針が効かない時に限って
   (思慮が足りずに) "想定外" だった

と言う。

しかし・・・:
 行政の世界に身を置く方々の世界では
   (チコッと表に出せない都合の悪い事があるので)
   (或いは、本音では責任を取りたくないので)
   何もやらない(先送りする)

事を意味する。

使用例-1:どこかの自治体トップが
   現下のコロナ禍で、
   あらかじめ定めていた基準、
   例えば病床使用率≧50%になった場合、
   国へ緊急事態宣言発出を要請するかどうかは
   "総合的に検討する"。

使用例-2:総理大臣が
   現下のコロナ禍で、
   地方自治体から
   緊急事態宣言の発出を要請された場合、
   ο-株の特性等も十分に考慮して
   "総合的に検討する" 。

そのこころは・・・:
 もう緊急事態宣言出したくないので、ハードルを高めに設定し直す等して
   "何もやらない" ≡ "先延ばしする"

と言う事を意味している。

 つまりは、決して万難を排して "一般" 国民の為の施策を組み立てる事を意味していると期待してはいけ無いのです。
 永き(?)人生を歩んできた老生の経験から "確信" を持ってこう言えるのです。
 "総合的"・・・ って、何て超便利ワードなんだろう。

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