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20230410:”消える縦割り” は ”どうでも良い権限" ?(経験的官僚論) [雑感]

 "こども家庭庁" が鳴り物入りで発足した。
 日本の未来の担い手であるところの子供を社会の中心に据える為の政策を "省庁縦割り行政" を打破して進めていく・・・との事だ。
 本当にそうなら諸手を挙げて賛成だ。

が・・・:
 民間という側から中央省庁の役人の働き様を観た経験から、彼等彼女等はどんな大義があろうが "旨み" があって "手掴みしている行政権限" を手放す事はあり得ない

 キャリア官僚の多くが2年程度で新たな事業創設等で実績を積み、次のステップへ昇っていくのだが、その事業のフォローアップを後任官僚はやりたがらない。 何故なら失敗に終われば自己の責任になるし、成功していけば先任の創設官僚の手柄になるからだ。
 そんな事があるから、どう見ても無理筋が見え隠れして上手くいきそうに無い行政権限であれば喜んで "これ幸い" とばかりに手放すが、美味しいゴールが見えそうな事業なら手放す事は絶対に無いのだ。

 こども家庭庁専属となるお役人が将来を見込まれた凄腕のキャリア官僚であれば良いのだが、失礼ながら所管大臣を観ても果たして・・・って感じだ。 "こども行政" が成功すれば支持率↑↑間違い無しの筈なのでエース級を何故任命しなかったのか・・・疑問が残る老生であります。

それでも・・・:
 恐らくは立派な政策が並び立てられるだろうが、予算が付かなければどうにもならない。
 赤字国債で賄う様なら、そのツケをこどもが将来に支払う事になってしまう
 そんなアホな事するつもりだろうか・・・そんな臭いがしてならない。

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20230409:坂本龍一さん逝く [故人を悼む]

 3月28日に逝去(訃報:4月2日)。 享年71歳。

 残念に過ぎる訃報でした。
 正直に申し上げてYMOが登場した時のテクノポップと呼称された音楽は何とか追いついていけたが、以後の最近に至る迄の深淵とも言われる研ぎ澄まされた楽曲は自分にはその理解を超えていました。
 が、核兵器&原発廃絶、3.11以降の東北被災地復旧復興支援、加えて最近では神宮外苑再開発@東京都の再考を求める社会活動には強い哲学を感じていたので、本当に惜しまれる彼岸への旅立ちでした。
 ただ、この外苑再開発事業者は神宮本体+民間ディベロッパー等で、都は認可許諾権のみの関与だったが、故人の都知事宛の再考を促す書状は大きな話題となって、都知事は為す術が無いのが外から観ていて気の毒には感じていた。 故人も十二分に承知の上での書状だったのだろうが、何とかならなかったのかなぁ・・・そんな想いがしていています。

 役者というか、"人間表現者" としての存在も見逃せなかった。
 愚直にも見える日本軍人を演じた "戦場のメリークリスマス" や "ラストエンペラー" での役回りは、当時の米欧人から見れば極めて神秘的な、理解を超えた東洋(人)の存在そのモノだったのではなかろうか。
 これは北野武さんが今は大昔に語っていたそうだが、演技はめっちゃダメだが、どうせ日本語は解らん米英人は旨く捉えて "買いかぶって" くれるだろう・・・だって。 確かにお二人のセリフは棒読みで演技もぎこちない様にしか見えないが、そこは故・大島渚監督の手腕が凄ご過ぎた魔術だったのだろう。

 故・手塚治虫’漫画がお好みで、また左利きというのも自分にはたわいの無い好感要素でしたか。
 掛け値無しに尊ばれた数少ない日本人のお一人として故人を偲びたい想いです。
 黙礼。

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20230408:どうりで(?)・・・(NTTドコモ’個人情報流出) [自分の事]

 以前から迷惑メールとかフィッシング・メールは多かったが、何時の頃からそれ迄とはパターンの違った、つまりは正規機関のアドレスとも区別し難い怪しげなメールが増え始めていた。
 それでも、クレカ情報を求めるのがフィッシング・メールだとはすぐに気がつくのだけど、判断苦しむのは銀行とか生命保険会社からのメールで、"資産運用説明について" ・・・ って類いの奴だ。 こればかりはホンモノかフェイクなのか、こっちは判断材料が無い・・・ので一切対応しない事にしている。 それに運用する程の資産なんてれありゃしないし。

そんな時・・・:
 3月31日にNTTドコモが、
   インターネット接続サービスの 「ぷらら」 と 「ひかりTV」 の
   利用者の個人情報が最大529万件流出した可能性がある

と発表した。
 名前や住所、電話番号、メールアドレス、生年月日などが含まれているとの事で、こいつはヤバイ。 クレカや金融機関の口座情報は含まれていないとの事だったが、ホントなら良いけど。

 もしかしたら最近やたらめったら着信するややこしいフェイクらしきメールはこのせいか・・・なんてさえ、疑ってしまう。
 大変な時代になったもんだ。
 皆様もお気を付けて・・・

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20230407:提言? 投球数制限(高校野球) [ただの私見]

 熱戦を繰り広げた "春の甲子園"(第95回記念選抜高等学校野球大会)は山梨県代表校の優勝で幕を閉じた。
 何時もの事だが、最初は地元代表を応援し、そこが敗退すれば首都圏のどれか代表を応援し、またしてもそこが敗戦すれば我がワイフ殿出身地代表を応援する。 そこが負けちゃうと親父殿/おふくろ様出身地代表を・・・と続くが、皆こけちゃうと・・・もう見ない方が多いかなぁ・・・が、今回だけは違った。
 山梨県は関東とは普通には言わない。 含む場合には関東甲信越(甲=山梨県、信=長野県&越=新潟県)と言うが、やはり近しい感じがして応援していた・・・決勝戦の相手の兵庫県代表校には申し訳無いけど。

ところで:
 先の沸きに沸いたWBC2023ではMLB開幕前の為に投手の登板/投球数制約があった。
 背景には
   投手の肩は "消耗品"

との基本的な考え方があると聴いた事があった。
 プロの投手でさえこうなのであれば、身体成長が完成していない高校生であるところの投手が勝ち進むにつれて連投*2では拙いのではなかろうか。
 おぼろげな記憶で申し訳ないが、一線級の投手を複数抱えた高校が夏の甲子園で奮闘した事があったかと・・・

 高野連は、"胡椒摺りパフォーマンス" を見せた選手に注意したそうだが、選手の "メンタリティ" だけに留まらずに "身体" への思い遣りを見せて欲しいもんだが。
 前から想っているんだが、酷暑の下で繰り広げる "夏の甲子園" は "風物感" があるけど、そこに選手等の体調を思い遣る気遣いは感じない・・・そんな感じを持っているのですが。

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20230406:G.ムーア氏逝く(インテル社創設) [故人を悼む]

 3月24日に逝去。 享年94歳。

 インテル社と言えば半導体産業界のみならず、PCを使う人なら誰でもがその名を知っている "マイクロプロセッサー" 開発/製造会社だが、その創設者のお一人だ。
 半導体を高密度に積層実装し、論理的演算機能を持たせたマイクロプロセッサーこそが今日のデジタル社会をもたらした大元のドライバーだったが、我が国の半導体メーカーは専らストレージ指向で、この世界の主導権を握る事は残念ながら無かった。

 故人はその名で呼ばれる法則で広く知られている。"ムーアの法則" ( Moore's Law ) と呼称されたそれは
   半導体の性能は2年毎に倍増する・・・①

と言うモノだが、法則と言うよりも半導体業界の "開発指針" としての役割を果たしたとも言えそうだ。
 国内半導体メーカーに入社した学生時代同期が開発目標として
   積層密度を "2倍/2年" せにゃならん・・・②

をあげて、"たまったもんじゃ無い" って言ってた事を想い出す。

 限界を指摘されながらも今以てほぼ成立しているから、驚く程の先見性だ。
 偉大な工学者に敬意を表して黙礼。

因みに:
 ①&②は簡便には
   p = 2**(n/2) ・・・③ [**は冪乗。例:2**4=2*2*2*2=16]

として表示される:
   p:積層密度、n:現時点よりの経過年

 実際、nに数字を代入してみれば、その凄まじさが実感されます。

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20230405:”C-” 宣言出たっ! [雑感]

 高度な工業化をいち早く達成した国は、一部には最早手遅れとも指摘されている地球温暖化対策としては "カーボン・ニュートラル" ではもうダメで、"カーボン・マイナス" でなければ・・・ってブログ投稿した事がありました(*1)。
 因みに、気候変動関連では
   炭素排出量<炭素吸収量・・・C-マイナス(C-)
   炭素排出量=炭素吸収量・・・C-ゼロ・・・①
   炭素排出量>炭素吸収量・・・C-プラス(C+)

で、①をカーボン・ニュートラルと称するのが一般です。

 3月7日付け各紙に九電グループの全面広告が掲示され、
   九電グループは、
   2050年より早期の 「カーボンマイナス」 実現に
   挑戦しています。

と宣言している。
 老生の知る限りC-への取り組み宣言をした企業はこの九電が最初だ。 具体的な取り組みはウェブサイトで
   Carbonneutral_vision2050

と銘打って紹介されているが、是非とも挑戦し続けて欲しいし、同じ挑戦を掲げる企業が続出する事を期待したい。

しっかしい・・・残念な事に:
 九電は、関電、中部電力&中国電力と事業者向け電力販売において闇カルテルを結び、バレて3月30日に公取から独占禁止法違反で超多額な罰金を科せられている(関電はバレる前に自己申告していて課金は逃れた)。
 C-宣言する程の先見性があるのに・・・営業本部と資源環境に関わるESG部門との間の乖離は大きいに違い無い。
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*1):20230131:先進国の責任 ”カーボン・マイナス”

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20230404:”個人” 情報 & ”故人” 情報 [雑感]

 共同通信’配信ニュースに依れば、ベートーベンの遺髪ゲノム解読から、肝臓病を引き起こす遺伝子変異やB-型肝炎ウイルス感染形跡が発見されたらしい。 ドイツ等国際チームがバイオ関連学術誌に発表したとの事だ。
 このニュースを知って、今や "個人情報は国家機密並み" に保護されている筈なのに、"故人のそれは野放し" なのか・・・って想って大変驚いた。

が・・・:
 これは、故人自身が自己の病状記録作成を主治医を通して弟子等に依頼する遺書が見つかっていての事だった。

 成る程ねぇ・・・今や彼岸にいる故人がこれを知ったらどう想っただろうか。
 やはりワインの飲み過ぎは "いかんかったか" ・・・ なんて反省しても遅かった訳だが。 今となっては、"運命" だった・・・って諦めるしかあるまい。

 しっかし、凄い時代になりましたねぇ。
 古代人のDNA分析手法の開発&実用化を手がけた方はノーベル賞を受賞していたが、今やその応用がドン*2拡がっていって、こんな彼岸へ旅だった著名人のゲノム解析事例がこれからも増えていくんだろうか。
 そこに何か意味があるんだろうか・・・ゲノム解析だけで当該者の思考や行動原理が解る訳ではなかろうに。
 しばし考えましたが、当然の事ながら自分には結論が得られる事もありませんでした。

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20230403:松井孝典(たかふみ)氏逝く(惑星科学者) [故人を悼む]

 3月22日に逝去。 享年77歳。

 学術的な業績多々のお方だとは想うが、老生にとっては1980年代にNHK’TVで放送された "パノラマ太陽系" の解説者としての記憶が大部を占める。 30歳代で、バリ*2の新鋭学者様時代だったのだろう、解説に勢いがあったが、恐らくは八神純子さん "Mr.ブルー 私の地球" がエンディングに使かわれていた事の効果が大きかったと想う。

 故人は小惑星探索に関わる我が国の宇宙政策に批判的なお立場だった様だが、老生の様な世代には "ババァ発言"(ネットで調べられます) の方が記憶に残っているのは不本意かも知れない。
 が、宇宙に関心を持つのは多くの子供の先ずもっての習性にも等しく、故人のその功績は大きいと想うので・・・黙祷。

ついでに:
 あの "はやぶさ2" が持ち帰った小惑星サンプルから "RNA" が検出された(北大&海洋研究開発機構:3月21日発表。 厳密に言えば、検出されたのは "ウラシル" と言う塩基物質で、これはRNAにのみ含まれている)。
 宇宙に於いても生命起源物質であるRNAが存在した事は、地球型生命体の大元が "宇宙からの飛来" とする説の根拠の一つとなり得る大きな発見で、我が国の宇宙政策の "学術的成果" とも言える。
 宇宙科学者だけではこの成果は見込めない。 分子生物学者との連携があって初めて成し遂げられる成果と言える。
 故人は惑星科学に於いて重要な痕跡を残されたが、生命科学との連関についてどうお考えだったか、伺いたかった。

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20230402:団 時朗さん逝く(役者) [故人を悼む]

 3月22日に逝去。 享年74歳。

 自分の様な年代層には
   TVドラマ:帰ってきたウルトラマン・・・①
とか、
   TV’CM:資*堂’男性向け化粧品MG5・・・②

が懐かしい・・・①は子供と一緒に観たし、②は手頃なものとして自分用にと買い求めた事もあった。
 でも彫りの深い顔立ちの故人だからこその化粧品であって、そうで無いと "そぐわない" ってすぐ気がついたけど。
 時々再放版を含めて観たTVドラマでは悪役をこなされていて、①とか②を知る自分にはチコッとした驚きでした。
 黙祷。

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20230401:年寄りから贈る言葉 - 新しく社会人になられた方々へ [ただの私見]

 以下は昨年4月1日付けで投稿したブログを適宜加筆推敲して更新したものです。
 お時間あればご訪問下さい m(_ _)m
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 収まりかけているかに見えるコロナ禍の下、露国によるウクライナ国への軍事侵略による第二次世界大戦以後最大の危機の時、まさにその時に社会人として世に出る方々へ、解決困難な課題を数多く抱える時代と言えますが、ともかくは ”おめでとう”。

 これからのこの国を活かし、輝かせるのは貴方達次第です。
 その為にも、年寄りに年配者としての思いやりを抱く事は "最少限" にして、貴方達が生きていかなければならない "これからの先を冷静に観る" 事が大切です。
 過去は無かった事には出来ませんが、それに捕らわれる事無く、貴方達が活きるのは "これからの日本" なのだと言う事を覚悟しましょう。

 貴方達が実戦力として活躍される直ぐ先の頃には AI が対等以上の存在となっている筈です。 かといって、これ等技術革新に臆する事無く、冷静に判断し、受け入れるべきは受け入れ、既得権益には与せずに、何でも先送りする閉塞し切ったこの国を果敢に切り拓いて下さい。
 また、世界政治の舞台では "話せば解り合える" とのお題目は通用しない場合もある事を忘れてはいけません。 強権国家が存在する限り、領土拡張はその本能的な欲求である事を認識して "平和ボケ" からは脱却しておく事です。

 平成30年間の日本は、そして令和に入ってからも
   ”何もしなかった”/”全て先送りした”

と言う人もいますが、そういう日本にはしないで下さい。
 変える事の出来るのは貴方達だけです。

その為にも・・・:
 つい最近のWBC2023決勝戦でのオータニ選手の至言:
   憧れているだけでは越えられない

を意識しましょう。
 "誇り" を持って逞しく生き、"何回でもチャレンジ出来る社会" へ緊張感を持って変えていきましょう/そうして下さい。
 そして、農耕民族DNA丸出しの "ムラ社会の知恵:なぁなぁ主義" ではなく、狩猟民族の様な "戦略&戦術" を身につけ、世界に羽ばたきましょう。

 でないと、平成ニッポン同様、"数周遅れの国" になってしまいます。
 乱暴な言い方でしたが、心の底から期待しています。

                             ・・・昭和生まれの生き残りりより




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