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20170221-3:PET ワイン [ワイン考]

 22日は終日外出するので、21日の内に先出しします。

 最近、PET ワインが目立ち始めています。
 PET とは、あの "ペットボトル" の "ペット"(ポリエチレンテレフタレート)の事です。
 風味を何より大事にする筈のワインですら、PET ボトルが使われ始めた訳です。

 本来 PET 樹脂は食品等の包装に使われているポリエチレンやポリプロピレンよりも水分や空気を通しやすい樹脂なのですが、透明性が格段に高いのでボトルとしての需要が高い様です。
 恐らくは特別の細工をして空気や水の流通を妨げているのでしょう。

 飲料や食品の包装材は一銭でも安く・・・が提供者側の要請であり、低価格帯ワインでは瓶から PET ボトル詰めになったのだと想われます(ボトル自体の重量も大幅に低減しますし)。

 瓶詰めでは定番であったコルク栓も、樹木の生長が需要に追いつかない事もあってアルミ等のスクリュー式へ切り替わっている銘柄も多いのですが、ボトル材質の切り替えはコストからの要請を反映したものでしょう(味気ないがコルク栓よりもスクリューキャップの方が扱い易い事は事実)。

 でも開栓した時、気のせいか(、多分そうなのでしょう)、ワインとは異なる樹脂臭を感じる場合がある気がしてならない・・・樹脂自体は本来臭気を持たない筈なので、ボトルへの加工性を稼ぐ為の成形助剤等の僅かな臭気でしょうか?

 少しばかり気にしながらもコスパ抜群の PET ワインを時には愉しみます。
 昔と違って最近のワインは出来が良いのが多い・・・と言うよりも、味わいの整え方が格段に上がっている様です。
 ブレンド技術の進歩恐るべし・・・です!

 因みに葡萄の種類名を銘打っているワインであれば、安くても最低線その葡萄本来の味わいが楽しめる筈なので、銘柄名と原産地確認を肝に銘じています。


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