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20191022:台風19号と格差社会?・・・ [ただの私見]

 避難施設がいわゆるホームレスの入所を拒否した事、そしてタワーマンションの予期せぬ浸水/停電トラブル事故が起こった事に対して誹謗中傷が多数あって、ネット上でも "荒" が吹き流れた様です。

 ホームレスの入所拒否に対しては、
  - 生死を分けるかも知れない差別をしてはいけない
と言う "正論" と
  - 税金不払いの人間を入所させる訳にはいかない
とする "異見" があった様だ。

 一方のタワマンの事故では、停電で排水施設の稼働が停止し、トイレ使用もままならない事を
   “ざまぁ見ろ”
と言う様な暴言も拡がったと聴いた。

そんな折:
 NHKラジオ第一の朝のニュース番組で、この現象を “格差社会がもたらした” と捉えたコメントがあった。
 つまり、ホームレスに対しては “見下す”、タワマン住民に対しては自らには届かない生活環境を満喫している人間への “やっかみ”/”怒り" から罵倒する・・・との解釈だった。

 つまりは “格差” を意識して、”下” へは冷酷に、”上” へは誹謗中傷で “憂さを晴らす” ・・・言ってみれば社会を切り分けて見ている訳で、それがネット上で “同類等” によって拡散が拡散を呼んでいるとする。

 このネット社会現象を “理路整然” と論考を加える識者もおられますが、自分はそんな事は出来ませんので、些か “斜め” に観察する事にしました。

この種の社会現象が生ずる理由の一つとして:
 個人名で公開したくない自らの意見/考えを公にする際に、ネット社会特有の “匿名性” は異常な迄に便利なのだろう。
 何を言っても自分の存在が暴露される事は無いので、無責任に無差別に他人を誹謗して “溜飲を下げる” ・・・ そういう例が後を絶たないのではなかろうか。

加えて:
 学識者/有識者とされる方々もこの匿名の影で “本音” を吐いている可能性は無いのだろうか。
 格差社会の中では “上位” に位置する筈の彼等彼女らが絶対に口には出せない “本音” のはけ口になっている事はないのか。

と言うのも:
 つい本音を吐いたばかりに二度とTV局から “お声” がかからなくなった著名人の存在を知っているからです。

 ネット社会から匿名性が無くなれば、こうまで無責任な流言が広まる事は無いと想うのだが・・・・なぁんて、偉そうな事を匿名の下で投稿しております。

ついですが:
 多摩川は昔から暴れ川で、広い河川敷部分もありますが、逆にそれだけ氾濫に備えていた訳で、そもそも話題になったタワマン近辺は昔は田んぼ、その後大手電機企業の工場、その跡地に一挙に建設ラッシュで整備された所だ。
 本来は住居に向かない土地柄を宅地開拓したケースは他にもたくさんあります。
 河川の近辺や山裾を示唆する昔からの土地名称が残っている所には配慮が必要です。
 3.11のとき、鶴見川に沿って整備されたあの横浜競技場近辺の小机地区は60年前までは沼地だったのを市が干拓して宅地開発したところでしたが、土地は昔の事を記憶していて液状化が起きたところがありました。
 19号台風は、ネット社会の中で、そしてこの狭い国土の中で如何に生きながらえるのか、自分の様な年寄りですら考えさせられました。


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