20201008:”日本学術会議” 考 [ただの私見]
恐らくは、相変わらずの大方の皆様とは違う見解です。
長文である上に、最後迄ご訪問されると "お腹立ち" になるかもしれません。
本ブログの主旨は題目通りで、任命見送りの是非自体ではありません。
ご留意をお願い申しあげます。
さて:
新会員任命に関して、政権とこの会議が深刻な(?) "睨めっこ" している。
多くの野党も、更に権力批判を旨とするらしいマスコミも、加えてネットでも
"会議推薦者を政権が見送った" のは "学問の自由" を侵している
との政権叩き論調が圧倒的だ。
が:
この日本学術会議が我が国の科学の全てを代表している "健全" な組織/機構なのかどうか・・・その実態を余りに知らなさ過ぎる直線的な言い分が殆どであって、自分はこの論調には素直には乗っからない。
と言うのも:
自分はこの組織・・・と言うよりも集団が嫌いだ・・・って言うか、極めて偏った "唯我独尊" 的 かつ "自己中心" 的な閉鎖集団だと捉えていて、無条件に "神聖視" している大方の人とは違っている(分科会等下部組織で出講した経験もある上、少しは内部事情を聴かされているので)。
任命見送りとなった6名の内3名の大学教授が野党ヒアリングを受けた後の記者団インタビューでの発言そのものが唯我独尊を地で行っていた事がそれを証明している。
再びさてだが・・・:
その運営経費は国家予算で賄われ(≒¥10億円/年)、会員は公務員扱いされる。
そもそもの設立目的には "科学の立場からの政策提言" が謳われているが、会員の殆どが大学や独法所属の "身内同士" で "順繰り" に選出しあっている仲間内の "とりまとめ" にしか過ぎない。
その過程を他の会員全てが、ましてや国民は知る事が無い "閉じた" 集団だ。
つまりは、我が国の科学に従事している研究開発者(≒90万人弱相当とされるが、その殆どは民間企業の研究開発部門に所属している)の "総意" を代弁しているとは想っていない・・・自分は。
繰り返すが、会員はほぼ全て大学とか独立行政法人所属で、民間人は実質ゼロだ。
大学教授と言えば "優秀/十二分な業績/品行方正の学者様" と思われ勝ちだが、実態は "飛んでもハップン歩いて十分" で、学派/学閥、更に学会/その分科会で小集団を作っている方々で、利害に敏感なところはそれこそ一般社会人と変わるところは無い。
誠に残念ながら、我が国最高学府ともされる東京大学の次期総長選出過程が "きな臭い" と騒がれている事が格好の事例となっている始末だ。
むしろ彼等には肩書きを極めて強く欲望するのが多いのが実態で、だからこそ日本学術会議会員(候補)になんぞなったりする。
その証拠になるかどうかは解らないものの、ネットでは全会員が辞職して抗議したらいい・・・との意見も多々ある様だが、"そうは絶対にならない" と自分は捉えている。
第一、今回の任命承認されたとする "105-6=99名" の方々から任命辞退の声一つ聞こえない。
"日本学術会議会員" の肩書きをつけていたい会員が "一杯" いる筈だ。
我が国民の多くが単純に
"会員 = 清廉潔白な、功成り名を遂げた学者様"
・・・ってな単純なイメージを勝手に持っているだけ・・・これが悲しい実態なのだ。
彼等彼女等の多くはそう簡単には肩書きを手放さない。
こんな事に無関心で学問に専念するのは純粋数学の難問に立ち向かう極々少数の学者さんだけだろう。
この会議集団を "学問の国会" とする論調もあるが、石っころが多い "玉石混淆" と言う意味では正に "国会" だ。
確かに:
我が国の理工学分野に限って観れば、基礎物理/化学/生物学/工学及び医学生理学部門ではノーベル賞級の学問的実績を残している方々がおられる一方で、今日の工業の基礎及び発展を担ってきたのは民間の技術者だ。
彼等の意見/見解がどれだけこの会議の提言に組み込まれてきているのか、極めて疑問だ。
まるで
”民間技術者の取り組みは学術にあらず”
・・・との偏見としか観えない。
この会議の議論過程は公開にすべきだ。
いや:
もし我が国の科学行政へ "科学者総意" としての提言をするのであれば、バランスの取れた会員構成に再編する方が先決事項だと考える。
いやいや:
もっと前に、
- 政府直轄組織から離脱して、
- 自ら運営資金を集めて活動する独立法人等へ組織替えし、
- 自由に会員を募り、
- 非公務員の立場から自由に政策提言に励んだら
良いのでは無かろうか・・・とさえ、想う次第だ。
但し:
今の制度下では、今回の新規会員任命に関わる菅総理大臣の拒否については、その背景/理由を明言すべきなのは当然だ。
が、この会議自体は "学問そのものを研究する場では無い" ので、任命見送りを以て直ぐに "学問の自由を否定している事にはならない" と言うのが自分の立場だ。
つまりは:
"いかなる学問をどの様に深化&深耕させるのか" は、日本学術会議会員であろうが無かろうが研究者個人の自由に任された選択であり、かつ課題であって、その是非を決めつける資格をこの会議が持っている訳では無い筈だ。
もしそうだとすれば、それこそ学問の自由を侵している事に他ならない。
この総理大臣は生理的に好きになれない政治家だと想う自分だが(*1)、論点の "仕切り" だけはつけておきたい。
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(*1):20200910:”後継者” 考
長文である上に、最後迄ご訪問されると "お腹立ち" になるかもしれません。
本ブログの主旨は題目通りで、任命見送りの是非自体ではありません。
ご留意をお願い申しあげます。
さて:
新会員任命に関して、政権とこの会議が深刻な(?) "睨めっこ" している。
多くの野党も、更に権力批判を旨とするらしいマスコミも、加えてネットでも
"会議推薦者を政権が見送った" のは "学問の自由" を侵している
との政権叩き論調が圧倒的だ。
が:
この日本学術会議が我が国の科学の全てを代表している "健全" な組織/機構なのかどうか・・・その実態を余りに知らなさ過ぎる直線的な言い分が殆どであって、自分はこの論調には素直には乗っからない。
と言うのも:
自分はこの組織・・・と言うよりも集団が嫌いだ・・・って言うか、極めて偏った "唯我独尊" 的 かつ "自己中心" 的な閉鎖集団だと捉えていて、無条件に "神聖視" している大方の人とは違っている(分科会等下部組織で出講した経験もある上、少しは内部事情を聴かされているので)。
任命見送りとなった6名の内3名の大学教授が野党ヒアリングを受けた後の記者団インタビューでの発言そのものが唯我独尊を地で行っていた事がそれを証明している。
再びさてだが・・・:
その運営経費は国家予算で賄われ(≒¥10億円/年)、会員は公務員扱いされる。
そもそもの設立目的には "科学の立場からの政策提言" が謳われているが、会員の殆どが大学や独法所属の "身内同士" で "順繰り" に選出しあっている仲間内の "とりまとめ" にしか過ぎない。
その過程を他の会員全てが、ましてや国民は知る事が無い "閉じた" 集団だ。
つまりは、我が国の科学に従事している研究開発者(≒90万人弱相当とされるが、その殆どは民間企業の研究開発部門に所属している)の "総意" を代弁しているとは想っていない・・・自分は。
繰り返すが、会員はほぼ全て大学とか独立行政法人所属で、民間人は実質ゼロだ。
大学教授と言えば "優秀/十二分な業績/品行方正の学者様" と思われ勝ちだが、実態は "飛んでもハップン歩いて十分" で、学派/学閥、更に学会/その分科会で小集団を作っている方々で、利害に敏感なところはそれこそ一般社会人と変わるところは無い。
誠に残念ながら、我が国最高学府ともされる東京大学の次期総長選出過程が "きな臭い" と騒がれている事が格好の事例となっている始末だ。
むしろ彼等には肩書きを極めて強く欲望するのが多いのが実態で、だからこそ日本学術会議会員(候補)になんぞなったりする。
その証拠になるかどうかは解らないものの、ネットでは全会員が辞職して抗議したらいい・・・との意見も多々ある様だが、"そうは絶対にならない" と自分は捉えている。
第一、今回の任命承認されたとする "105-6=99名" の方々から任命辞退の声一つ聞こえない。
"日本学術会議会員" の肩書きをつけていたい会員が "一杯" いる筈だ。
我が国民の多くが単純に
"会員 = 清廉潔白な、功成り名を遂げた学者様"
・・・ってな単純なイメージを勝手に持っているだけ・・・これが悲しい実態なのだ。
彼等彼女等の多くはそう簡単には肩書きを手放さない。
こんな事に無関心で学問に専念するのは純粋数学の難問に立ち向かう極々少数の学者さんだけだろう。
この会議集団を "学問の国会" とする論調もあるが、石っころが多い "玉石混淆" と言う意味では正に "国会" だ。
確かに:
我が国の理工学分野に限って観れば、基礎物理/化学/生物学/工学及び医学生理学部門ではノーベル賞級の学問的実績を残している方々がおられる一方で、今日の工業の基礎及び発展を担ってきたのは民間の技術者だ。
彼等の意見/見解がどれだけこの会議の提言に組み込まれてきているのか、極めて疑問だ。
まるで
”民間技術者の取り組みは学術にあらず”
・・・との偏見としか観えない。
この会議の議論過程は公開にすべきだ。
いや:
もし我が国の科学行政へ "科学者総意" としての提言をするのであれば、バランスの取れた会員構成に再編する方が先決事項だと考える。
いやいや:
もっと前に、
- 政府直轄組織から離脱して、
- 自ら運営資金を集めて活動する独立法人等へ組織替えし、
- 自由に会員を募り、
- 非公務員の立場から自由に政策提言に励んだら
良いのでは無かろうか・・・とさえ、想う次第だ。
但し:
今の制度下では、今回の新規会員任命に関わる菅総理大臣の拒否については、その背景/理由を明言すべきなのは当然だ。
が、この会議自体は "学問そのものを研究する場では無い" ので、任命見送りを以て直ぐに "学問の自由を否定している事にはならない" と言うのが自分の立場だ。
つまりは:
"いかなる学問をどの様に深化&深耕させるのか" は、日本学術会議会員であろうが無かろうが研究者個人の自由に任された選択であり、かつ課題であって、その是非を決めつける資格をこの会議が持っている訳では無い筈だ。
もしそうだとすれば、それこそ学問の自由を侵している事に他ならない。
この総理大臣は生理的に好きになれない政治家だと想う自分だが(*1)、論点の "仕切り" だけはつけておきたい。
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(*1):20200910:”後継者” 考