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20240224:ポーラ美術館@箱根 [雑感]

 "景観の中に溶け込む、建築が美しい美術館" を "専門家"が選んだランキングが掲載されている:
   日経紙:何でもランキング
    ”景観の中に溶け込む、建築が美しい美術館”
   (日経紙:2024年2月10日土曜特版)

 一位は印象派絵画収集で有名な "ポーラ美術館"(箱根@神奈川県)だった(管理運営: 公益財団法人ポーラ美術振興財団)。

 記事から察するに、
   - 富士箱根伊豆国立公園域内に位置し、
   - ブナやヒメシャラ等が見られる遊歩道を有する

とした点が "要件" にマッチしていると判断されて高評価を得たのだろうか。

実は・・・:
 この近隣地域は元々の住民の方々に加えて富裕層の別荘とか、企業の保養所が多数存在していて、元々は閑静な環境を維持していた地域だった。
 老生の現役時代、この近くに "社員+家族向け保養所" があって、"研修" とか "週末家族小旅行" での宿泊等で年に数回は訪ねていた。

 そんな時期、1980年代末から90年代前前半にかけての事だったと想うが、この美術館建設計画 が持ち上がり、一気に "反対運動" が起こったのだった。
 主な反対理由は以下の2つだった:
  ① 自然環境への影響:
   予定地はが希少植物であるヒメシャラの群生地である事から自然愛好家から
   反対意見が出された。
  ② 交通渋滞:
   観光客/見物客が増加し、周辺道路の交通渋滞が悪化する恐れがあるとの懸念。

 が、これ等 "表向き" 理由の背景に加えて "新たな闖入" への "牽制" があったに違いない・・・と想う。

 これらの反対意見を受け、美術館側は以下の対策を講じた:
  ① ヒメシャラの保護:
   建設予定地内のヒメシャラを移植し、保護区を設置。
  ② 交通渋滞対策:
   美術館へのアクセス道路の拡幅&駐車場整備。

 これらの対策により、反対運動は徐々に・・・って言うか、"なし崩し的" に収束し、1999年の開館となった(以上は当方の記憶と併せて対話生成AIへ尋ね、その解答で確認)。
 ランキング採点者の方々はこんな "いきさつ"、ご存じ無なかろう・・・?
 まぁ、"今の状況" が課題なんだからなぁ。

現在:
 当該美術館は箱根の観光名所として多くの人々が訪ねる所となり、自然環境も保たれており、当初の懸念は杞憂に終わったと言える・・・とは対話生成AIの解答だったが、老生は訪問して確認出来ている訳では無いのが残念だ。
 ホントなら良いがなぁ・・・一度老体に鞭打って行かんといけんか?
 冒頭引用記事を読んで、その昔を想い出した偏屈極まる老生はこんな想いでおりまする。

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