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20180511:数字で ”たぶらかす” [ただの私見]

 何でも "数字" で示されるとついつい信用してしまう・・・と言う "習性"・"思い込み" はとても危険だ。

 今や定例となった報道機関各社による内閣支持率等世論調査はその代表的事例の一つだろう。
 これとて、設問の仕方によって回答が "誘導" される事はよく知られており、報道側の意図する数字が調査結果として可能な限り出て来る様な "創意工夫" が成されているのが普通だ。

 また、国が目指す政策目標数値もその前提(となる数値等)に根拠が無い、或いは無理筋な場合も結構多い。
 最近の "財政赤字" 解消をまたもや5年先送りして2025年とする政策目標も、それを実現するにはとてつもなく "高い景気を前提" としており、実現を誰も信用していない・・・のではないかと想える様な新聞各紙の見出しだ(5月3日付け)。

 更に世界では "パリ協定" 実現に向けた "ゼロ・カーボン・エミッション" への取り組みが始まっているのに対して、経済産業省が打ち出した非化石エネルギー普及政策は "原発の全面的な再稼働" を前提とした机上計算の結果で、地震や噴火、記録的豪雨・土砂崩れ等を始めとするあらゆる自然災害に襲われ続けるこの国では全くの絵空事に過ぎない感じさえする始末で、"とにかく数字を出した" ・・・ という感じさえする(恐らくは書いた役人ご本人が信じていない上に、責任を押しつけられない "予防線" として "厳しい条件付き" としたのだと考えられる・・・良くやるんですよ、こう言う事、お役人って。典型的な責任逃れの方法です)。

 誰もほんの5年先・10年先の事を憂う政治をしない。
 "先憂後楽" と言う言葉は既に存在せず、今の政治家・官僚はご存じ無い様だ(関係ないが、"後楽園球場" はとっくに消えて今では "東京ドーム" だし・・・)。

 ついつい最近の余りの無責任な政策目標先送り等の新聞記事を見て、思わず本音をブログしてしまいました。
 これ等無責任な政策の "被害" に襲われるのは、お気の毒にも今の若い世代の方々なんですが・・・


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